Now In Korea
白粉を塗ったような焼け焦げた樹々:自然の傷を暴く芸術Creatrip Team
a month ago
彫刻家チョン・ヒョン(69歳)がソウルのPKMギャラリーで回顧展「His Overlapping Moments」を発表し、1991年から2025年までの84点を展示している。注目されるのは、2019年の高城(コソン)山火事後に救出された木材から作られた木炭の樹木彫刻だ。これまで工業素材を用いていたチョンは、被災した木を仲間の作家と繰り返し収集するうちに生態学的なテーマへと転換した。以前の展覧では、復活への象徴的な願いとして金属の象嵌を施した焦げた木が展示され、現在は白粉(ブンチル、化粧のような白い被覆)で覆われている。チョンは焼けた木をまるで火葬し、その遺体に「化粧」を施すかのように扱うと言うが、生のままの飾り気のない木炭作品は自然の傷と荒々しい声を力強く伝えており、白い被覆によってそれが弱められていると感じる人もいる。
情報が気に入ったら?