ソウルにある五大古宮(宮殿)まとめ
朝鮮時代の姿が残っている美しい宮殿をご紹介!
景福宮光化門&光化門広場
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ソウルを訪問するのなら、必ず訪問したい観光地の内の一つは宮殿です。
宮殿を訪問すると朝鮮時代の王室と大韓帝国の皇室家族の生活様式、文化、建築を見ることができます
宮殿は王室家族の家であり王様が部下と共に国の政治を行っていた場所で、王室文化を代表する空間です。
今回はソウルにある合計5つの宮殿の特徴と歴史的背景をご紹介します。
光化門
朝鮮の第1代王である「太祖イ・ソンゲ」が朝鮮を建国し、1395年に初めて完工した景福宮です。
朝鮮時代に建てられた最初の宮殿であり、ソウルの5つの宮殿の中でも一番代表的な宮殿で、観光客が一番多く訪問します
勤政殿
宮殿内部には数えられないほどの建物がありますが、建物ごとに役割があります。
景福宮のメインの建物である「勤政殿」は景福宮内で一番権威のある空間であり、国王の誕生日イベント、即位式、四神接待式など重要なイベントが行われていました
それ以外にも王が臣下と勉強をした「思政殿」、王の寝室「康寧殿」、キッチン「焼厨房」、世宗大王がハングルを作った「集賢殿」などの様々な建物があります。
香遠亭
王室の家族の生活空間だった宮殿には、彼らが休める「後苑」もあります。
後苑の湖に位置した美しい「香遠亭」は景福宮でも景色がいいと有名なスポットです
香遠亭は3年間の補修工事の末2021年11月に再公開されました。
韓国戦争当時、攻撃を受けて壊れた橋と傾いた建物を復元したのです
景福宮は1592年に起きた文禄・慶長の役でほとんどが焼けてしまいましたが、1860年代に高宗が復元しました。
しかし朝鮮戦争によって再び被害を受け、現在まで朝鮮時代の姿を再現しようと工事が行われています
慶会楼
香遠亭と共に美しいと有名なのは「慶会楼」です。
ここは外国の使者たちが来た時に宴会を行った空間で、景色がとても素敵です
特に景福宮が夜間公開されている時に訪問すると、ライトアップされた慶会楼を見ることができます。
また景福宮周辺には西村(ソチョン)を始めとして様々なグルメ、カフェ、遊びスポットがあるのでぜひ訪問してみてください!
景福宮について詳しくはコチラ
- 住所:ソウル鍾路区社稷路161
(서울 종로구 사직로 161) - 営業時間:09:00~17:00(11~2月)/09:00~18:30(6~8月)/09:00~18:00(3~5月, 9~10月)/毎週火曜休業
- 入場料:₩3,000(満19~64歳)/₩1500(満7~18歳)/韓服を着て訪問すると無料
- アクセス:地下鉄3号線景福宮駅5番出口から出てすぐ
仁政殿
昌徳宮は朝鮮五大宮殿の内、唯一ユネスコ世界遺産に登録されていて、景福宮よりも長い間メイン宮殿と役割を果たしてきた歴史的価値の高い空間です。
熙政堂
昌徳宮殿は1405年に朝鮮の三大王「太宗」によって建てられた朝鮮2番目の宮殿です。
彼は彼の兄弟を殺し反乱を起こして王になったため、既存の景福宮の代わりに新しい宮殿である昌徳宮で過ごすことを好みました
文禄・慶長の役で景福宮と昌徳宮がすべて焼失してしまった後、15代王「光海君」は昌徳宮のみ復元しました。
当時の王たちは景福宮の土地が良くないと信じ、昌徳宮を好み、朝鮮時代後期の黄金期である21代王「英祖」と22代王「正祖」もここで生活したそうです。
楽善斎
景福宮が朝鮮建国時期と1860年以降にメイン宮殿として使われましたが、昌徳宮はこの期間の除いた約500年間朝鮮のメイン宮殿として使用されました。
楽善斎では朝鮮の最後の皇太子の妻である「李方子女史」と高宗皇帝の末娘である「徳恵爺主」が余生を過ごしたそうです
つまり昌徳宮は朝鮮時代の初期から王朝の滅亡後まで長い間数多くの歴史を持っています。
昌徳宮後苑
昌徳宮が五大宮殿の内唯一ユネスコ世界遺産に登録された理由は、朝鮮時代当時の姿がしっかり保存されていて、宮殿と自然がうまく調和した韓国的な情緒を一番よく表しているからです。
別途の入場券を購入して入場できる昌徳宮後苑は自然がそのまま残っている韓国式の庭園です。
いつ訪問しても美しいですが、特に桜が見れる春と紅葉の秋が人気でチケットがすぐ売り切れてしまうくらいです
昌徳宮訪問後には北村韓屋村にも訪問してみることをおすすめします。
昌徳宮について詳しくはコチラ
- 住所:ソウル鍾路区栗谷路99
(서울 종로구 율곡로 99) - 宮殿営業時間:09:00~17:30(11~1月)/09:00~18:00(2~5月, 9~10月)/09:00~18:30(6~8月)/毎週月曜休業
- 後苑営業時間:10:00~16:30(12~1月)/10:00~17:00(2, 11月)/10:00~17:30(3~5, 9~10月)/10:00~18:00(6~8月)/毎週月曜休業/こちらからツアーチケット事前予約or当日現場購入
- 宮殿入場料:₩3,000(満19~64歳)/₩1,500(満7~18歳)/韓服を着て訪問すると無料
- 後苑入場料:₩3,000(満19~64歳)/₩1,500(満7~18歳)
- アクセス:地下鉄3号線安国駅から徒歩約6分
明政殿
昌慶宮は1418年に即位した朝鮮4代王「世宗大王」が父親である「太宗」と王室の人たちがもっと楽に過ごすために作った宮殿です。
昌慶宮と昌徳宮は繋がっているため、チケット売り場で2つの宮殿のチケットを一緒に購入すると、同時に観覧することができます
朝鮮と大韓帝国の悲しい歴史を持っている昌慶宮は、特に韓国の歴史に関心のある方におすすめしたいスポットです。
文政殿
朝鮮の21代王「英宗」には身分の低い宮女との間に生まれた息子「思悼世子」がいました。
思悼世子の母親の出身のせいで臣下が息子をよく思わないことを懸念した英宗は、子供の思悼世子を厳格に育てますが、むしろどんどん暴悪になっていきます
元々頭が良かった思悼世子は結局臣下たちからのいじめと、父親からの圧迫で世子としての品位を無くし、英宗の命で8日間お米を保管する箱に入れられ亡くなってしまいました。
このような悲劇的なことが起こった場所がこの昌慶宮にある文政殿なのです
玉川橋
他の宮殿とは異なり、春になると昌慶宮では美しい桜を見ることができ、多くの観光客が訪れますがここにもまた悲しい歴史が隠れています
1907年朝鮮25代の王であり大韓帝国の最初の皇帝だった「高宗」が日本により王座から降ろされ、その息子である「純宗」が皇帝となります。
高宗皇帝は徳寿宮、純宗皇帝は昌徳宮に離れて暮らすことになり、日本は純宗を慰めるという名目で昌慶宮に日本の象徴である桜を植えて日本式の庭園を作りました。
大温室
さらにガラス張りの温室植物園、動物園も作り、昌慶宮が国の宮殿としての威厳を無くしてしまいます。
日本から独立した後にもここは遊園地のように使われていましたが、復元工事を通して宮殿としての格式を回復しました
しかし桜の木や温室庭園などはまだ残っており、韓国の悲しい歴史を目で見ることができます。
- 住所:ソウル鍾路区昌慶宮路185
(서울 종로구 창경궁로 185) - 営業時間:
- 入場料:₩1,000(満19~64歳)/₩500(満7~18歳)/韓服を着て訪問すると無料
- アクセス:地下鉄4号線恵化駅1番出口から301番バスに乗って3つの停留所を移動/恵化駅4番出口を出て徒歩約15分
貞洞展望台徳寿宮ビュー
徳寿宮はソウルの五大宮殿の内唯一「大韓帝国」が宣布されたのちに皇帝の家として使われた宮殿で、朝鮮時代の王室文化と大韓帝国の皇室文化を一度に見ることができます
徳寿宮の横には貞洞展望台があり、ここから徳寿宮を一望できるので徳寿宮に訪問する方には立ち寄っていただきたいスポットです。
さらに昌慶宮と同じようにいつも夜遅くまで開放しているので、夜間チケットを別途で予約しなくても夜間見学をすることができます
中和殿
元々徳寿宮は朝鮮9代王「成宗」の兄である月山大君の家でしたが、文禄・慶長の役以降14代王「宣祖」により臨時宮殿として使われました。
その後1897年に日本から逃れるためにロシア公使館として身を隠した高宗皇帝がここに家を移し皇宮としても使用されたそうです
静観軒
高宗皇帝がロシア公使館として身を隠している時、初めてコーヒーを飲んでその味に惚れ、徳寿宮の「静観軒」でコーヒーを飲んで休みました。
大韓帝国は西洋国家とたくさんの外交関係を結び始めましたが、そのおかげで徳寿宮では西洋の影響を受けた独特な建物を見ることができます
石造殿
また徳寿宮には他の宮殿とは異なる完全洋式の建物「石造殿」もあります。
完工するまで10年もかかったこの建物は皇帝夫婦の寝室、接待室など、皇帝の生活空間でした
しかし完工された1910年は日韓併合条約によって大韓帝国が日本に完全に統一された年で、昌慶宮と同じように韓国近代史の悲しい過去が隠されています。
また徳寿宮の外壁である石垣道は韓国ドラマ《トッケビ》のロケ地、紅葉名所として有名です
徳寿宮について詳しくはコチラ
- 住所:ソウル中区世宗大路99
(서울 중구 세종대로 99) - 営業時間:09:00~21:00/毎週月曜休業
- 入場料:₩1,000(満19~64歳)/₩500(満7~18歳)/韓服を着て訪問すると無料
- アクセス:地下鉄1, 2号線市庁駅2番出口すぐ横
崇政殿
慶熙宮は朝鮮の15代王「光海君」が1620年に完工した宮殿で、100軒以上の建物が並んでいる大きな規模の宮殿でした。
慶熙宮外壁
しかし慶熙宮は他の宮殿に比べてあまり知られていません。
その理由は日本統治下時代に慶熙宮の位置に日本人の子供が通う京城中学校を建てるためにたくさんの建物が壊され、その後もたくさんの建物が壊されたことで過去の偉大な宮殿の姿が無くなってしまったからです
資政殿
ここは日本統治下時代に一番被害を受けた宮殿なので、建物もほとんどなく規模も小さいので観光客が少ないです。
しかしそのおかげで静かな雰囲気で朝鮮時代の宮殿建築物を詳しく観察することができます
数々の苦難の中でもしっかりとその位置を守った慶熙宮を訪問して歴史の足跡を感じてみてはいかがでしょうか?
瑞岩
慶熙宮だけのもう一つの観覧ポイントは「瑞岩」と呼ばれる神秘的な岩です。
岩から王の気運が感じられるとして光海君がここに慶熙宮を建てたと伝えられています
ここはNetflixドラマ《キングダム》シーズン2のロケ地でもあるので、印象的な観覧ポイントになるはずです
慶煕宮について詳しくはコチラ
- 住所:ソウル鍾路区セムナン路45
(서울 종로구 새문안로 45) - 営業時間:09:00~18:00/毎週月曜休業
- 入場料:無料
- アクセス:地下鉄5号線西大門駅4番出口から徒歩約10分
今回はソウルにある五大宮殿をまとめてご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
どの宮殿もそれぞれ特徴があり、異なる歴史的背景があることが分かりました
歴史を知ってから見るとまた異なる視線から観覧できるはずなので、ぜひ次回の渡韓の際に訪問してみてください。
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