韓国のお金の歴史
紙幣に印刷されている人は誰?1998年に発行された500ウォン硬貨は超レア⁈韓国のお金のトリビア!
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韓国人が毎日お伝えする
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韓国旅行に来たら、まず最初にお金をウォンに交換しますよね?
韓国のお金は日本と同じく、紙幣と硬貨があります
今回は韓国の「お金の歴史」をご紹介します
ウォンを円へすごく大まかに換算する時は、ウォンから「0」を1つ取ると良いのですが、正確なレートを知りたい方は下のリンクにアクセスしてみてください
今日のレートはコチラ
*以下表示しているレートは2020年10月14日現在のレートです。
韓国のお金の歴史
50,000ウォン札*約4594.15円
韓国の5万ウォン札に描かれている女性は、李氏朝鮮時代の申師任堂(シン・サイㇺダン:신사임당)です。
彼女は孝行の思いと子に対する愛情が深く、卓越した才能と鋭い知性は彼女に多くの称賛を与え、「良妻賢母」の代表として、2007年、5万ウォン紙幣に選ばれました
5万ウォン札が発行される以前は、1万ウォンまでの額面しか流通していなく、経済発展に伴い不便になったので、政府が5万ウォン札を作りました。
最高額を5万ウォンに引き上げるメリットは、印刷費のコスト削減に加えて、少ない枚数で持ち運べ、小切手などの個人情報が流出するリスクを減らすことが出来ます
しかし、額面が引き上げられたことで、発行当初は45,000ウォン相当の商品は50,000ウォンに切り上げなどのデメリットもありました。
10,000ウォン札*約918.83円
緑色の1万ウォン札に描かれている人物は、韓国人ならみんな知ってるセジョン大王
韓国文化の創始者の一人であり、ハングルを作った人物です。
セジョン大王に関連するブログは
ハングルの日
1万ウォン札を裏返して見ると、朝鮮王朝の発明者たちが作った渾天儀や望遠鏡などが印刷されています。
旧1万ウォン札
1962年に発行された旧1万ウォン札にもセジョン大王が印刷されています。
5,000ウォン札*約459.42円
茶色の5千ウォン札に描かれている人物は、シン・サイㇺダンの息子である李珥(イ・イ:이이)
1962年の旧5千ウォン札から印刷されています
イ・イは韓国の哲学的思考の基盤を築き、儒教と哲学的思考に大きな影響を与えた人物で、歴史の教科書にも載っており韓国人はみんな学びます。
5千ウォン札の裏の絵は、母親であるシン・サイㇺダンが描いた「草虫図」が載っています
旧5千ウォン札
1,000ウォン札*約91.88円
青い1,000ウォン札は、李氏朝鮮の有名な儒教学者、李滉(이황:イ・ファン)です。
イ・ファンの師匠は先ほどご紹介した5千ウォン札のイ・イ。
イ・ファンは書道と詩に長け、お金や地位に執着しない学者として知られており、朝鮮の儒教文化の発展には欠かせない人物です。
ミョンドンとドンデムンを結ぶ「退渓路(テゲロ)」は彼の別名「イ・テゲ」にちなんでつけられました
旧1千ウォン札
1973年に韓国で3番目の紙幣として1,000ウォン札の生産が始まりました。
それまでは500ウォン札と5,000ウォン札しかありませんでした。
500ウォン硬貨*約45.94円
現在流通している500ウォン硬貨
現在流通している銀色の500ウォン硬貨は、1980年代初頭に登場しました。
1993年5月12日まで500ウォン札が印刷されており、硬貨と紙幣の両方が使われていましたが、現在500ウォン紙幣はほとんど使われなくなりました
韓国は通常毎年新しい硬貨を発行していますが、1998年にはIMF金融危機の影響で8,000枚しか生産されておらず、記念硬貨として販売されています。
そのため、1998年の500ウォンは希少価値がある硬貨なので、皆さんもお財布の中を探してみてください
旧500ウォン札
1975年に廃止された旧500ウォンの紙幣には崇礼門(現:南大門)が印刷されていました。
そして、表側には李舜臣(이순신:イ・スンシン)将軍が描かれています。
100ウォン硬貨*約9.19円
現在流通している100ウォン硬貨(新版)
100ウォン硬貨に印刷されている人物は偉大な英雄、イ・スンシン将軍
日本の100円玉とサイズも色も本当に似ています
1980年12月1日まで韓国では100ウォン紙幣が作られていました。
現在流通している100ウォン硬貨(旧版)
100ウォン硬貨は古くから存在していて、1970年の最初の100ウォン硬貨はイ・スンシン将軍の顔をイメージして制作されました。
1983年以降、旧100ウォン硬貨は発行されなくなり、新100ウォン硬貨が主流になりました。
現在でもこの2種類の硬貨はどちらも使うことが出来ます
昔流通していた100ウォン札
発行が中止された100ウォン札には独立門とセジョン大王が印刷されていました。
大韓民国第5共和国 旧100ウォン硬貨
特に1974年に発行された100ウォン硬貨と、第5共和国と刻印された100ウォン硬貨は非常に価値があると言われていて、市場価値も上昇しています
50ウォン硬貨*約4.59円
現在流通している50ウォン硬貨
新版(1983年発行)の50ウォン硬貨には上の写真のように稲 が刻印されており、新旧の違いは裏面に模様があるかどうかで判断します。
1973年初頭まで韓国の50ウォン紙幣が印刷されていたのですが、前年の1972前年に新たに5,000ウォンの紙幣が発行されたことで、韓国の高額紙幣の時代の始まりを迎え、価格上昇の波を引き起こしました
また、1962年に金融政策が強化されて以来、韓国が紙幣や硬貨がこのような大きな変化を遂げたのはこれが最後です。
2つの50ウォン紙幣には、タプコル公園とチョンソッチョンが印刷されていますが、今はほとんど見られません。
50ウォン硬貨も現在使用率が大幅に減少しています
10ウォン硬貨*約0.92円
1962年に発行された10ウォン硬貨は慶州の瞻星台(チョムソンデ)が印刷されており、1973年に生産終了しました。
流通していた10ウォン札
10ウォン紙幣は1966年に発行された10ウォン硬貨にすぐに置き換えられます。
旧10ウォン硬貨は赤褐色で仏国寺の多宝塔が刻印されており、1983年に素材が黄銅に変更されましたが、製造コストが高いため、2006年に硬貨の色を明るい茶色に変更しました。
現在出回っている10ウォン硬貨は、使う人が比較的少ないので、新しくてきれいなものが多いです
5ウォン硬貨*約0.46円
1ウォン硬貨*約0.09円
5ウォン硬貨と1ウォン硬貨の歴史は似ていて、1962年に10ウォン札と一緒に登場しましたが、後に1966年に発行された同額の硬貨に置き換えられました。
経済の急速な発展と、硬貨の多用化に伴い、「硬貨自体の製造費」が「硬貨の額面」よりも高額になる状況があり、韓国政府も硬貨製造に多額の費用を費やしていることを取り立てました。
そのため5ウォンと1ウォンは非常に軽量に作られていて、硬貨自体の価値もあまりありません。
流通していた昔の5ウォン札
1962年から1980年にかけて1ウォン硬貨、5ウォン硬貨、50ウォン札が流通していましたが、使用率が低く計算も難しかったため、現在では誰も使用していません。
韓国のお金の歴史はいかがでしたでしょうか?
韓国はキャッシュレス社会が進んでいるので、現在では現金を持ち歩く機会も使う機会も少なくなってきています
もし韓国のお金に触れる機会があれば、希少価値のあるものなのかチェックしてみてください
ここまで、韓国のお金の歴史についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。