鍾路 名所|青瓦台(チョンワデ)
74年ぶりに一般公開された韓国の旧大統領府、青瓦台とは?
出典:청와대, 국민 품으로
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鍾路区の北岳山の麓であり景福宮の北側に位置する、旧韓国大統領府、青瓦台(チョンワデ)についてご存じですか?
2022年5月10日に74年ぶりに市民公園として一般公開され、いま韓国国民の注目を集めています
現時点(2022.0624)では訪問するには事前に観覧申請が必須なので、その申請方法と見どころを一緒にご紹介していきましょう!
青瓦台|基本情報
- 住所:ソウル鍾路区青瓦台路 1
(서울 종로구 청와대로 1) - 営業時間:9:00~18:00 火曜休業
12月~2月 09:00~17:30 火曜休業 - 入場料:無料(ただ、事前に観覧申請必須)
- アクセス:地下鉄3号線景福宮駅3番出口から徒歩約17分
もしくは1020番または1711番バスに乗り換え
青瓦台|歴史
青瓦台は遡ること1426年、その昔は景福宮の後苑として使われていて、1939年日本の統治下時代には朝鮮総督官邸が建設されました。
初代大統領 李承晩
1948年に大韓民国が成立してからは、初代大統領の李承晩(イ・スンマン)夫妻が官邸及び公邸をそこに移し大統領府が置かれるようになり、この一帯は「景武台(キョンムデ)」と呼ばれるようになりました。
第4代大統領 尹潽善
1960年には第4代大統領の尹潽善(ユン・ボソン)により、現在の名称である「青瓦台(チョンワデ)」に変更されました
英語では米国のホワイトハウスのようにブルーハウスと呼ばれたり、メディアでは漢字を略し青と表記することもあります。
青瓦台の国民請願掲示板とは?1.21事態について詳しくはコチラ
青瓦台|一般公開された経緯
2022年の大統領選挙で当選した尹錫悦(ユン・ソンギョル)大統領は「青瓦台は国民との距離を遠ざけている印象を与える」、「広すぎて実務に適していない」との理由から、龍山区にある国防部庁舎に大統領府を移しました。
そのため、彼の就任と同時に青瓦台は国民に開放されるようになりました!
実は大統領官邸の移転については、大統領選挙の度に公約に掲げられてきた話題でした。
直近の文在寅(ムン・ジェイン)元大統領は光化門前に移転させる考えでしたが、警護や交通などの問題で実現しませんでした。
今回の国防部庁舎への移転も、反対の声は少なくはありませんでしたが、事前に掲げていた公約のうちのひとつであったため、有言実行に至ったということです
青瓦台|観覧予約方法
公式ホームページを開くとまず、二択のボタンがでてきます。
左はホームページへ、右は観覧申請という意味なので右を選択します。
左の予約申請を選択し、希望の日にち、時間帯、人数(一般客は一度に最大6名まで)を入力し、本人認証を済ませます。
お次の画面ではすぐバーコードが出てくるので、当日入口でバーコードリーダーにかざせば入場できます
6月12日からは外国人、満65歳以上の老人、障害者は正門の総合案内所で、午前9時からと午後1時半からの観覧に現地で申請できるようになりました
(詳細は随時変わる可能性があるので、詳しくは公式サイトにてご確認下さい。)
青瓦台|訪問レポート
私は6月中旬の週末に青瓦台を訪れました!
5月10日から一般公開されるようになりましたが、一カ月経っても依然と人気がすごく、観覧申請ができる時間が16:30~18:00の枠しか残っていませんでした。
そのため16時半から訪れることになりましたが、結果的にお伝えすると時間が足りずすべて観覧することができませんでした
本館、迎賓館、大統領官邸などの建物内を観覧するには、長蛇の列に並ばなければいけないことにびっくり仰天!
(2022年6月週末基準、また雨天時は建物内部の観覧は不可)
並び始めにはなんと30分~1時間かかると案内されましたが、実際には10~20分ほどで建物内に入れました
もちろんその日の混雑具合によって異なりますが、ゆっくり観覧したい方は人が少ない平日、もしくは余裕をもって早い時間に申請することをおすすめします
迎賓館(영빈관)
- 位置:地図②番
出典:청와대, 국민 품으로
出入口は合計で3カ所あり、どこからでも入退場できます。
私は迎賓門にある入口で、観覧申請した際に受け取ったバーコードを提示し入場したところ、すぐに迎賓館が現れました。
ここは海外の国賓を招き公式行事や晩餐が行われた建物で、100人以上の大規模会議や宴会場としても使われたそうです。
金色を基調としていて天井がとても高く、1番華やかな印象を受けました
本館(본관)
- 位置:地図①番
青瓦台の中心の建物である本館は、主に大統領と大統領夫人の執務室として使われた建物です。
遠くからは3つに分かれているように見えますが、廊下で繋がっていてそれぞれ役割をもつ部屋を観覧できます。
中に入るとまず、この大きな階段があり圧倒させられます
ここからはそれぞれのお部屋をご紹介しましょう!
忠武室(충무실)
1階の建物向かって右側に位置する空間で、任命状を授与したり、外賓が来た際はここで晩餐をしながら公演を披露したり、多用途に使われたそうです。
仁王室(인왕실)
韓国的要素が多い本館の中で西洋式インテリアで飾られたこのお部屋は、比較的小規模な懇談会やお食事会、記者会見などを行うのに使われました。
道順を辿って、階段を登り2階に移動します。
大統領執務室と接見室
本館の1番の見どころである、大統領の執務室!
その名の通り大統領が日々お仕事に励んだ空間で、本館の2階はほぼこの執務室と接見室のために使われています
すぐお隣にある接見室との面積を合わせると、龍山に移転した官邸の執務空間より6倍も大きいそうです。
無窮花室(무궁화실)
続いて階段を降り、1階の建物向かって左側の空間に移動すると、韓国の国花ムクゲの名前が付けられた大統領夫人の執務室があります。
壁には歴代大統領夫人の肖像画か飾られています
ちなみに龍山の官邸には、夫人の執務室は別途ないそうです
本館の前にはきれいに整備された芝が広がっています
立ち入ることはできませんが、本館の全体像と一緒に記念写真を残しましょう
常春斎(상춘재)
- 位置:地図⑤番
大統領府を訪れる海外からの来賓に、韓国の伝統家屋を紹介したり、儀典行事に使われた建物です。
目の前には緑地苑、横には小川が流れていて美しい自然に囲まれています
緑地苑(녹지원)
- 位置:常春斎前
120種余りの木々と歴代大統領の記念樹が植えられています
中でも緑地苑の中央にある松の木は、樹齢150年に達します。
大統領官邸(대통령 관저)
- 位置:地図③番
出典:아주경제
出典:청와대, 국민 품으로
大統領とその家族のお住まいである大統領官邸はさらに山奥にあり、残念ながら時間がなくて見ることができませんでした
ここでは建物の周りをぐるっと回って、大統領が生活していた韓屋を観覧できるそうです!
写真のように夜にライトアップされるとより一層美しいですね
2022年7月20日~8月1日までの12日間限定で夜間観覧が行われました
春秋館(춘추관)
- 位置:地図⑧番
出典:나무위키
1990年に完工した春秋館は、大統領の記者会見場と記者たちの記事送稿室として使われました
記者会見時に大統領が立つポジションが再現されていて、記念写真を撮ることができます!
その目の前にはヘリポートがありますが、現在は小さなテントが設置されていて写真スポット兼休憩所になっています。
青瓦台|行き方
青瓦台周辺に地下鉄の駅はなく、1番近い駅が3号線景福宮駅ですが徒歩では約17分かかります。
景福宮駅3番出口から出て真っ直ぐ進んだ先の景福宮駅バス停留所から、1020番もしくは1711番バスに乗ると歩く距離を短縮できます
もしくは景福宮沿いに真っ直ぐ自転車を漕げば4分で着くので、ソウルの公共自転車タルンイを利用するのもおすすめです
私はこの方法でアクセスしました!
景福宮駅の4番もしくは7番出口にタルンイの貸し出しスポットがあり、青瓦台の入口がある孝子洞交差点で返却できます
ここまで、青瓦台についてご紹介しました。
周辺には徒歩圏内に主要観光地が集まっているので、どうぞお見逃しなく
景福宮について詳しくはコチラ
北村・三清洞について詳しくはコチラ
西村地域について詳しくはコチラ
ここまで、「鍾路 名所|青瓦台(チョンワデ)」についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.comまでメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。