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青瓦台の国民請願掲示板とは?

韓国青瓦台の請願は本当に便利なの?何十万もの請願の内うち、たった196件しか届かない声...

정영여영이
4 years ago

こんにちは  

韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!


「青瓦台(チョンワデ:청와대)」という言葉を聞いたことがありますが?

青瓦台とは韓国の大統領官邸!


そして「国民請願掲示板」とは国民の書き込みに対し、1か月以内に20万件の署名が集められれば政府がその問題に必ず対応しなければならない、直接請願サイトです  

アメリカのホワイトハウス請願署名サイトをモデルにして作られました  


ファン達がBTSの軍隊延期や免除を請願し世界的にも多く知られるようになった青瓦台の国民請願掲示板、近年設立されたものなのですが、本当に効果があるのでしょうか?

また、青瓦台の請願が常に批判されているのはなぜでしょか?

今回は韓国の青瓦台の歴史と世論を支配するSNSの武器「青瓦台の国民請願掲示板」を理解してみましょう!


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青瓦台の国民請願掲示板とは?

1. 青瓦台の歷史

青瓦台の歴史は1426年までさかのぼります。

朝鮮王朝が首都を建設した後、青瓦台周辺は景福宮の後苑として使用されていました。

また、日本の植民地時代には、当時の朝鮮総督官邸の住居もここに設けられていました。


大韓民国の設立以来、青瓦台は大統領府および公邸として使われており、当時の名前は青瓦台ではなく「경무대(景武台:キョンムデ)」と呼ばれていました。

韓国の第4代大統領が就任した後、名称が「青瓦台」に変更されました。

しかし、朝鮮戦争が勃発し、北朝鮮が韓国を侵略したため、青瓦台はほとんど火事で焼けてしまいます。

1990年、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領は官邸を新しく建て直し、大統領府の現在の姿を取り戻しました。

1993年、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領は、日本植民地時代の総督府官邸だった旧本館の取り壊しを決定します。

青瓦台は、韓国の大統領官邸と公邸の重要な象徴にもなっていますが、北朝鮮のスパイに大統領府の正確な位置を知られないように、韓国でよく使用されるマップアプリ(カカオマップやNAVERマップなど)では青瓦台は表示されません。
(Googleマップでは表示されます)

ムン政権の時代まで青瓦台周辺に歩いて行ったとしても、たくさんの私服刑事・警護員が人や車の流入を統制していました。

観光客にとって神秘地帯であった青瓦台。

北朝鮮のスパイ事件によって青瓦台前の道は50年間一般公開されていませんでしたが、2022年の大統領選挙で当選した尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は青瓦台が権威的な外観が国民との距離を遠ざけている印象を与えるとの意見や、広すぎて実務に適していないとの指摘が多かったことから大統領府を龍山区にある国防部庁舎に移し、同時に青瓦台を国民に開放すると発表しました。

22年の5月10日から一般開放されています。




2. 青瓦台襲撃未遂事件

1968年、朝鮮戦争が終わった後、大統領府にスパイが侵入した事件は韓国全体に衝撃を与えました。


その年の1月13日、北朝鮮124部隊の軍人31人が韓国軍を装って軍事境界線である38度線を越え、ソウルに忍び込み、大統領暗殺を狙って青瓦台に向かっていた事件です。

北朝鮮124部隊軍人、金新朝(キム・シンジョ)被捕

清雲洞(現在の景福宮西村の北側)を通りかかった時、履いていたゴム靴が韓国軍と一致しなかったため、身元がばれました。

124人の軍隊はすぐに一連の攻撃を開始し、手榴弾を投げつけ、通過していたバスと歩行者が巻き添えに。

韓国軍と警察は直ちに緊急警戒態勢に入り、5人を射殺、124部隊員1人(金新朝)を逮捕、残りの25人は逃亡しました。

そして1月31日の時点で、韓国軍は残りの24人の北朝鮮軍の捜索に成功し1人は射殺、1人は北朝鮮に逃亡。

この青瓦台襲撃未遂事件だけでも68人の韓国民間人が死亡し、歴史上「1.21事態(1.21 사태)」として知られています。

金新朝が残りの124部隊の遺体確認

当時の朴正熙(パク·チョンヒ)大統領は怒りをあらわにし、金炯旭(キム・ヒョンウク)部長は北朝鮮に忍び込み金日成(キム・イルソン)を暗殺するための684部隊の創設を命じました。


しかし軍隊発足後、韓国と北朝鮮の緊張が緩和されたため、計画は撤回。

684部隊は待遇の悪化など不満が募り、政府に抗議するために叛乱を起こします。

バスを乗っ取りソウル市内に向けて進み、軍隊と警察に包囲され銃撃戦になり、多くの犠牲者が出ました。

結局、684部隊は手榴弾を爆発させ、誰も生き残ることが出来ませんでした。

その話が映画化されたものが韓国映画《シルミド》です。




3. 青瓦台の国民請願掲示板とは?

韓国の政治制度は国民が選挙を行い、当選した代表者によって立法が行われていますが、それでも庶民の声は届きにくいものです。

朴槿恵(パク・クネ)大統領が辞任し、文在寅(ムン・ジェイン)が大統領に就任、その100日後の2017年8月19日に青瓦台の公式サイトに「国民請願掲示板」を開設することが発表されました。

国民請願掲示板は国民の声を広く知るという目的があり、20万人以上が書き込みに指示した場合、直接大統領に伝えられます。

そして青瓦台はどんな議題であれ、どんな考えであれ、請願を通じて20万人以上が連署すれば、必ず答えなければなりません。


2022年4月現在、青瓦台の国民請願設立から5年余りの間、請願された件数は5億1600万件を超えましたが、請願が同意されたのは2憶3000万件、そのうち20万人が署名したものが285件、政府が回答した請願は284件でした。

「20万人以上の同意」を受けた請願285件中、犯罪と事故被害訴えが127件で最も多く、続いて政府政策・制度関連請願(71件)、政治関連請願(46件) 、放送・メディア関連請願(16件) 、動物保護要求請願(15件)などがあったと言います。

↑現在のユン政権の国民請願ページ

当時韓国に衝撃を与えたアパート(日本で言うマンション)の警備員が自殺した事件を例にとると、住民の暴虐的な振る舞いに耐えられなかった警備員の自殺後、地域の住民が団結し、警備員の保全を要請する請願が44万6000人の署名を集めました。

青瓦台は後にこの問題に対応し、地方自治体と共同で条例の追加制定など総合対策を確立、および更新すると述べ、このような嘆かわしいことは二度と起こらないように、社会的弱者や労働団体に関する法律を改善することを約束しました。




4. 青瓦台請願は本当に役に立つの?

青瓦台の請願は、政府が事件の深刻さを評価し、これに応えるために開設されましたが、青瓦台の請願も韓国のウェブサイトの標的の1つになっていることは否定できません。



本当に重視される事案であれば、多くのマスメディアに繰り返し取り上げられ、広く認識された後、この請願は大衆に真剣に受け止められ、すぐに20万人の署名が集まります。

これは、韓国のマスメディアの力が青瓦台の請願に影響を及ぼしたことを意味しますが、同時に、政治とマスメディアの関係も議論する価値がある部分です。

一体この請願は国民が政府に介入することを期待しているのか?

それともメディアが政府が介入することを望んでいるのでしょうか?

実際、青瓦台の請願が成立して以来、多くの事件が20万人連署に到達したかに関係なく、韓国人の社会参加意識を呼び覚ますことに成功しています。


特に「テレグラムn番部屋事件」は前例のない200万人以上が犯罪者のリストを公開と厳しい罰を求めました。

この事件の場合、20万人以上が同意した請願文だけ9件に達し、これにより政府合同「デジタル性犯罪根絶対策」を樹立し、不法撮影物を所持・購入・視聴だけしても処罰するようにするなど法を改正する動力になったという評価を受けたものもありました。


ですが日本植民地、韓国独立、民主化など、大韓民国樹立初期に韓国人の社会参加と民主化運動はピークに達しましたが、高度経済成長後は青年の政治や社会に対する関心がなく、自分と身近な存在だけを気にかける、東アジア諸国と同じような状況に陥っています。

財閥の治国、青年世代の未来に対する危機感、セウォル号、崔順実ゲート事件、朴槿恵大統領退陣デモなどで、社会参加の熱血を想起させ、朴槿恵韓国大統領弾劾訴追の時最高潮に達した文在寅大統領の青瓦台の請願も、その勢いに乗って、若者を社会に積極的に関与させ、熱気を持たせました。


例えば、韓国の女優「チャン・ジャヨンの自殺事件」は、マスメディアの報道や青瓦台の請願などを通じて、政府が捜査期限を延長し、芸能界の暗黙のルールに対する国民の社会的関心を引き出すのに成功した事例です。

しかし実際には、チャン・ジャヨンの事件はまだ明らかになっておらず、当初チャン・ジャヨン事件の請願で738,566件の署名が集まりましたが、政府が「徹底的に調査する」と回答して一体何をしたのか疑問が提起されています。


これだけでなく、韓国社会を揺るがせた多くの多くの事件、ナイトクラブでの投薬疑惑、権貴疑惑などは、青瓦台請願の敷居に達したとしても、すべてその時の熱気が収まれば自然と注目されなくなっていきます。そして、国民もすっかりそのことを忘れてしまいます。


請願の意義は国民の社会参加を促しているように思われますが、実際、政府や司法機関は既存の行政計画どおりに行われており、あまり効果がありません。

また、この制度は「氾濫する請願のメカニズム」と何度も批判されてきました。

例えば、芸能界の些細な出来事でも韓国のネチズン(インターネットなどのコンピューターネットワーク上で活動する人々のこと)の希望通りでなければ「ㅇㅇのアーティストを殺してください」「ㅇㅇ番組の放送をやめてください」「ㅇㅇの振る舞いを有罪にしてください」などのバカげた投稿が相次いでされています。


言論の自由が保障された社会ですが、マスメディアに取り上げられなかった請願通常、応答の敷居を超えることが出来ません。

このような請願制度が、本当に国民のための装置なのか疑わしい所です。

青瓦台の請願は本当に何かを変えることがでるのでしょうか?

政治的に韓国の高齢者が好む親中、新北、反米、反日と見なされていた文在寅大統領でさえ、青瓦台の請願で100万件以上の弾劾連署を受けました。




いかがでしたでしょうか?

民主主義が成熟した国家にとって国民はあらゆる発言を許可されるべきですが、この請願はあまり良く思われていない部分もあるようです。

果たして本当に効果的なものなのでしょうか?国民の願いを上辺だけ叶えるただのサイトなのでしょうか?

そして皆さんの意見はどうですか?


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ここまで、青瓦台の国民請願掲示板とは?についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、support@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。