韓国にあるユネスコ世界遺産
韓国にある14個の世界遺産をご紹介します!
こんにちは
韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!
日本と同様、韓国にもたくさんのユネスコ世界遺産があります。
世界遺産だと聞くと一度は訪れてみたくなりますよね
今回は韓国にある世界遺産14個を全てご紹介します
1. 창덕궁
(チャンドックン:昌徳宮)
韓国旅行、ソウル旅行の定番観光地としても有名な昌徳宮
1405年に建立され、長い間王様が国のための仕事をする正宮として使われていました。
1997年にソウルにある古宮の内、唯一ユネスコ世界遺産に登録されました
今でも昌徳宮のみ世界遺産で、あの有名な景福宮は世界遺産ではありません。
周辺の自然との完璧な調和と建物などの配置が優れていることから価値を認められたそうです。
特に後苑は韓国の伝統的な庭園の姿が比較的そのまま残っており、とても美しく見どころ満載です
ソウルの都心の中で自然に囲まれてゆっくりとお散歩をしたり、朝鮮時代の建築や庭園を見たい方にはぴったりです!
昌徳宮に訪問する際にはぜひ「後苑」も行ってみてください
2. 종묘
(チョンミョ:宗廟)
こちらもソウルにあるユネスコ世界遺産。
朝鮮時代の歴代王と王妃を祀った霊廟です。
上記の昌徳宮より早い、1995年にユネスコ世界遺産に登録されました
世界的に独特な建築様式の儀式空間としての価値を認められました。
現在も儀礼、音楽、舞踊がうまく調和した伝統儀式とイベントが受け継がれています
こちらもソウルに訪問する際には訪問しやすい世界遺産の一つです!
3. 수원 화성
(スウォンファソン:水原華城)
京畿道水原市にある朝鮮後期の城壁です。
第22代王である正祖(チョンジョ)が戦争により無念の死を遂げた父の墓を水原に移しながら作った城だと言われています
1997年にユネスコ世界遺産に登録されました。
地形を生かした建築方式だけでなく、新しい防御施設を導入したことでその価値を認められました
近代的な道具を使ったことが記録に残されており、科学的で合理的な建築方式で中国や日本にはない独特な軍事建築物です。
現在の華城は城の内側、外側に現代の建物が密着しており、不思議な雰囲気を持っています。
おしゃれなカフェなどもたくさんあり、ソウルからも1時間ほどで行けるので、定番の韓国旅行とは少し違ったコースを望む方におすすめです
4. 경주역사유적지구
(慶州歴史遺跡地区)
出典:한국관광공사
慶尚北道慶州市に広がっている新羅時代の遺跡地区です。
慶州には塔や王のお墓、山城、彫刻など新羅時代の優れた仏教遺跡と生活遺跡が集中しています
上記は慶州で一番有名な天文観測所です!
2000年に慶州地域の広い範囲がユネスコ世界遺産に登録されました
当時新羅の首都がこの慶州だったことから、新羅の生活文化などを確認することができます。
上記はSHINeeのキーが番組で歩いたこともある天馬塚という新羅時代のお墓です。
7世紀から10世紀までの遺跡が多く、新羅固有の芸術性が見れるので、いつも思っている韓国の伝統文化とは少し異なる文化を見ることができます
ソウルや釜山の旅行に飽きてしまった方にぜひおすすめしたい観光地の一つです!
韓国人なら大体は修学旅行で一度は訪れているはずなので、話のネタにもなります
慶州のすゝめはコチラ
5. 고인돌유적
(コインドルユジョッ:支石墓遺跡)
コインドル(支石墓)は韓国の青銅器時代の代表的なお墓です
コインドルは先史時代の社会形態や政治体系、当時の人の精神を見ることができるという点で価値を認められています。
韓国には全国にたくさんのコインドルが分布しており、約3万個ほどあると言われています
その中でも「高敞和順江華コインドル遺跡」が2000年にユネスコ世界遺産に登録されました。
全羅北道の高敞、全羅南道の和順、仁川の江華にコインドルの集中している地域があるそうです。
6. 하회와 양동
(ハフェ, ヤンドン:河回と良洞)
河回と良洞は数百年間氏族社会の伝統を受け継いできた村です。
両方とも血縁のある人たちが集まって住んでいる村であり、現在もこのような形で人が住んでいる村は世界的にも珍しいです
慶尚北道安東にある河回村は貴族の家と庶民の家がしっかりと保存されいることから、2010年にユネスコ世界遺産に登録されました
慶尚北道慶州にある良洞村も河回村と同じ氏族社会を引き継いでいる村です。
朝鮮時代の伝統文化がしっかり保存されており、文化財が多いため韓国文化を学ぶにはピッタリな場所です
自然も多く、リフレッシュもできます
実際に住んでいる方のために、訪問の際はあまり騒がないようにしましょう!
安東のすゝめはコチラ
7. 남한산성
(ナマンサンソン:南漢山城)
京畿道廣州市にある統一新羅時代に形成され、その後増築し朝鮮時代の漢陽を守っていた城壁。
非常事態の際に王が避難した臨時首都でもあります
12.4kmもの城壁が残っており、7~19世紀の技術を見ることができます。
そんな歴史を垣間見れる南漢山城は2014年にユネスコ世界遺産に登録されました
2017年に上映された韓国映画「南漢山城」の舞台にもなっており、1936年の丙子の乱の際に王がこの南漢山城に避難した時のことが映画に描かれています。
南漢山城に行くなら映画を見てから行ったらもっと面白いと思います
8. 백제역사유적지구
(白済歴史遺跡地区)
出典:한국관광공사
白済紀元前18年から660年までの約700年の間存在した古代国家の一つです。
白済歴史遺跡地区とは、忠清南道公州(コンジュ)市、扶餘(プヨ)郡、全羅北道益山(イクサン)市に分布する白済に関連する8つの遺跡を指します。
この地区にはお寺の跡や王のお墓、城壁など様々な考古学的遺産があり、白済固有の文化や宗教、芸術美を確認することができます
2015年にユネスコ世界遺産に登録されました。
普段の韓国文化とは少し異なる文化を感じることができます
9. 제주화산섬과 용암동굴
(済州火山島と溶岩洞窟)
済州島の世界遺産は全国で唯一自然遺産で、3つの場所が現在登録されています。
1つ目は「城山日出峰(성산일출봉)」です。
火山活動でできた丘で、その形と周りの景色との調和が美しく、済州島の名所として知られています
2つ目は「漢拏山(ハルラサン:한라산)」です。
済州島にあるこの山は韓国で一番高い山で、こちらも火山活動でできた山です
3つ目は「拒文オルム溶岩洞窟系(거문오름용암동굴계)」です。
10~30万年前に溶岩によって作られたいくつかの溶岩洞窟を指しています
様々な規模や形態、地形、そして洞窟生成物が学術的にとても高い価値を持っているそうです!
済州島にはこのように多くの自然遺産や絶滅危機種の生息地もあり、美しい自然の景色もあることから2007年に上記3つがユネスコ世界遺産に登録されました
10. 석굴암・불국사
(石窟庵・佛国寺)
慶尚北道慶州の石窟寺院にある「石窟庵」です。
751年、新羅時代に作られた傑作で、建築や宗教、芸術などが優れている遺産として1995年にユネスコ世界遺産に登録されました
こちらも同じく慶州にある「佛国寺」です。
石窟庵と同じ時期に作られ、1995年に同時にユネスコ世界遺産に登録されました。
仏教の教理がお寺の建築物を通してよく形成されており、アジアでもその由来を見つけられないほど独特な建築美を誇っています
4, 6で紹介した世界遺産も慶州でしたし、慶州は本当に歴史的なものが多く残っているんですね
11. 해인사 장경판전
(海印寺藏經板殿)
慶尚南道挟川にある海印寺の中に藏經板殿があります。
13世紀に制作された「八萬大藏經(팔만대장경)」の板を保存するために建てられた建物です。
出典:한국관광공사
1488年に完成してから約530年もの間、仏教聖典が書かれた木版から刷られた経典木板を保存しており、建築的にもその原型がそのまま残っているそうです。
通気性の良さ、防湿効果、室内温度維持などがとても科学的に設計されていることからその価値を認められ、1995年にユネスコ世界遺産に登録されました
文化財の保存目的から実際に中に入って木板を見ることはできませんが、外から除くことはできるようです
12. 조선왕릉(朝鮮王陵)
朝鮮時代の王と王妃のお墓である「朝鮮王陵」。
5世紀ほど続いた一つの王朝の王と王妃のお墓が一緒にある遺跡44個あるうち、40個が2009年にユネスコ世界遺産に登録されました。
各王の業績や、当時の人たちの信念を垣間見ることができる貴重な遺産です
13. 산사, 한국의 산지승원
(山寺, 韓国の山地僧院)
朝鮮半島の南側にある7つの山寺。
仏教の僧院としての特徴が保存されている代表的な寺院で、韓国仏教の歴史的な展開を見ることができます。
2018年に7つの寺院まとめてユネスコ世界遺産に登録されました
14. 한국의 서원(韓国の書院)
朝鮮時代に性理学を学ぶ施設として16~17世紀半ばに建てられたものです。
朝鮮半島中南部にある9つの書院が、2019年にユネスコ世界遺産に登録されました
この遺産は独特な伝統や性理学の価値を見せてくれています。
いかがでしたでしょうか?
気になったり、行ってみたい世界遺産は見つかりましたか ?
韓国の文化を理解するためにも、次回の渡韓の際にはぜひ世界遺産にも足を運んでみてください
ここまで、韓国にあるユネスコ世界遺産についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。