安東のススメ
韓国の伝統を大事に守ってきた都市安東(アンドン)で1泊体験
こんにちは
韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!
韓国で昔の文化財がたくさん残されている韓国らしい韓屋の街並みを見たい、どこを1番に思い浮かべますか?
慶州(キョンジュ)?全州(チョンジュ)?
はたまたソウルの北村(プッチョン)?
どこも本当に素敵ですが、慶尚北道(キョンサンブㇰド)にある安東も韓国一文化財が多く登録されている都市としておススメです
朝鮮王朝時代の有名な儒学者を輩出した都市で儒教に誇りを持つ姿が現在でも街のあちこちで感じられます。
安東はどこにある?
韓国地図で見ると、韓国を北と南に半分に分けたちょうど真ん中に位置し、中心部よりも東よりにあります。
大邱(テグ)や浦項(ポハン)よりはソウルから近く、ソウルの清凉里(チョンニャン二)駅からKTXで約2時間です。
安東市は韓国で一番面積が大きい市なので、少し残念なことに主要な観光地がまとまったところには点在していません...。
観光地を回りたい方は車やタクシーで回るのが鉄則となります
今回は1泊と言う短い旅行だったこともあり、市内とここだけは見逃せないと言う河回(ハフェ)マウルのみ行ってきました!
同じく1泊の旅行予定の方や、自家用車がない方の参考になればと思います
今回の安東旅行コース
①河回マウル
安東に着いて最初に訪れたのが河回(ハフェ)マウル!
駐車場で車を停めたら、総合案内所に行き入場券を購入します。
入場券には往復のバス運賃も含まれています
5分程乗って行ったら、河回マウル入り口に到着です!
村を一周しようと思うと1時間はかかるとのことでミニバイクなどの貸し出しを勧められますが、ゆっくり歩きながら回るのも楽しかったです
名前の通り、河が村の回りを流れていることからその名が付けられました。
朝鮮時代に作られた集落がそのままの姿で残り、今回行ってみて分かったのですが今もその家の子孫の方々が生活しています
なので入っていい敷地と、そうでない一般の方々が生活する家との区別が若干つきづらいです
今もまだ新しく改築しているお宅などもあり、不思議でした。
残念ながら天気は雨だったのですが、梅の花が本当に韓屋によく似合います
この村に住む方たちは本当に親切で、聞いてなくても 色々教えてくださいました。
自分の住む村をとても誇らしく思っていることが道にゴミひとつ落ちていないキレイさからも伝わってきました!
何年か前までは、本当にたくさんの人が訪れる観光地だったため民泊や食堂、カフェなどもこの村に多く点在していましたが最近はそこまで盛んな観光地ではないので観光事業は当時より少なくなっていました。
しかし、教会や役所、おばあさん達が集まって話している軒下など本当に村であるんだと言うことを再確認させてくれるものにたくさん出会え、むしろ自然で良かったです
こちらは樹齢600年以上になる欅の木
願い事が書けるペンと紙が用意されていました!
上の地図で芙蓉台(ブヨンデ)と書かれた村の外にある丘からは河回マウルを一望できます
この日はあいにくの雨でよく見えなく足元が不安定なこともあり断念...。
次の日には雨が止んだので再挑戦しました!
ちなみに、芙蓉台が見えるこの場所は道の両脇に桜の木が植えられているので、春には桜咲き乱れて本当に美しいみたいです
夏季には、この河回マウルから船が用意されていて芙蓉台まで行けるそうですが、この時は船がなかったので車で芙蓉台まで直行!
この丘の頂上までは歩いて10分もかからないくらいでした。
本当に村全体が河に囲まれているんだと再確認できました
藁屋と韓屋が見事な調和をなしています!
しかしやっぱり、緑生い茂る春~夏や紅葉の秋にかけてが一番きれいに見えるのではないかと思います
안동하회마을(安東 河回マウル)
- 住所:경북 안동시 풍천면 전서로 186
(慶尚北道安東市豊川面全西路) - 時間:夏季(4~9月) 9:00~18:00
冬季(10~3月) 9:00~17:00 - 入場料:大人5000ウォン
青少年2500ウォン
子供1500ウォン
②安東市内
河回マウルでたくさん歩き、お腹が空いたので市内で安東発祥のチムタクを食べに行きました
チムタクは安東の郷土料理で、甘辛い醤油のタレにタンミョン(春雨)と様々な野菜を入れて作る鶏肉料理です!
市内には有名な市場が2つあります。
1つは구시장(クシジャン:旧市場)、もう1つは신사장(シンシジャン:新市場)
チムタクのお店が並ぶ有名な짬닭골목(チムタクコルモク)は旧市場の方にあります!
河回マウルからチムタクコルモクまでは車やタクシーで約30分!
市場の端の方にチムタク屋さんがずらーっと並んでいてどこに入ろうか迷います...!
しかしどこもテレビに出るくらい美味しいし、正直値段も量も変わらないので、その時人が多いところや座席(テーブル、直座り)、お店や店員さんの雰囲気などを見て決めると良いと思います
今回は雪華チーズのトッピングも一緒にオーダー!
小サイズですがかなり量が多いです!
お肉が柔らかくてとーっても美味しかったです
ソースだけでもご飯が食べれるくらい甘辛いタレのソースが絶品...
残った分はお持ち帰り包装してもらいました!
짬닭골목(チムタクコルモク)
- 住所:경북 안동시 서부동 185
(慶尚北道安東市西部洞185)
実はチムタクを食べる前に訪れたパン屋さんがあるので少しご紹介します
お店の名前は맘모스제과(マンモス製菓)
大人気モッパンプログラムである『맛있는 녀석들(美味しい奴ら)』にも出たことがある美味しいパン屋さんで、安東市内にのみ3店舗を構える名店です。
出典:맛있는녀석들キャプチャー
放送で使われたのは맘모스베이커리(マンモスベーカリー)で旧市場からも歩いて行けるほど近いです。
一番人気のクリームチーズパンはもちろん、他にも美味しそうなパンがずらーっと並んでいてパン好きにはたまらない空間です
この店舗は店内にイートインコーナーがあったので一休みしていくのも良いかもしれません
放送に出た店舗
맘모스베이커리(マンモスベーカリー)
- 住所:경북 안동시 문화광장길 34
(慶尚北道安東市文化広場ギル34) - 時間:8:30~22:00
今回訪れた店舗
맘모스제과(マンモス製菓)
- 住所:경북 안동시 경동로 338
(慶尚北道安東市京東路338) - 時間:8:30~22:00
- 火曜定休
お腹もいっぱいになったのであとは、コーヒーでも飲みながらゆっくりしたくなりますよね ?
そんなことで訪れた韓屋カフェで一息することにしました
市内、特に旧市場周辺には隠れ家的なカフェがたくさんあります。
せっかく安東に来たので今回は韓屋をリノベーションしたカフェにお邪魔しました!
安東のお土産や特産品などもありました。
やはり安東焼酎やりんごパンなどが人気みたいです
チムタクコルモクから徒歩10分くらいの距離にあります。
카페볕(カフェ ビョッ)
- 住所:경북 안동시 태사2길 92
- (慶尚北道安東市テサ2ギル92)
- 時間:10:00~20:00
- 火曜定休
③宿泊先 安東クルメ
安東に来たからには、伝統韓屋に泊まらなくては!
今回、400年の歴史を誇る伝統韓屋リゾート구름에(クルメ)と言う宿泊先で1晩泊まらせていただきました
このリゾートは、7軒の古宅と4つの一軒家を含む、合計11室の客室で構成された伝統韓屋の建築美と現代的の便利さが出会った7軒の古宅です。
一番坂の上にある、박산정(博山亭)に泊まりました!
車を停め、一報するとスタッフが荷物と一緒にバギーに乗って説明をしながらこの坂の上の古宅まで案内してくださいます。
古宅の門から伝わってくるこの趣...!
400年も前に建てられた韓屋に泊まるのは初めてだったのでとても心躍りました ㅎㅎㅎ
朝鮮宣祖時代に工曹參議を務めた李遲(李ジ、1560〜1631)が学問修養のために1600年初に建立した亭だそうで、2005年にこのリゾートに移転されたそうです。
敷地内の一番上にあるだけあってお部屋からの眺めも最高でした!
昔の建築物ですが、現代風にバスルームや化粧室、室温調節器(オンドルや冷房等)が完備されているので快適に過ごすことができました
リゾート内にはお土産屋さんや、ブックカフェなども併設されており、宿泊客でなくても出入りができるようになっています。
朝食は8時~9時の間の好きな時間をあらかじめ伝えておくとこのカフェの隣で用意してもらえます
とても健康的な朝ごはんで美味しかったです
안동 구름에(安東 クルメ)
- 住所:경북 안동시 성곡동 745
(慶尚北道安東市城谷洞745) - チェックイン15:00
チェックアウト11:00 - HP:https://www.gurume-andong.com/svc/
日本語あり、予約もここからできます
④月映橋
宿泊先からすぐのところに、월영교(ウォルヨンギョ:月映橋)と言う韓国最長の木造の橋があります。
夜訪れるのもすごく素敵だと言うことでライトアップされてから行ってみました
結構長い橋です。
橋の中間には、その昔ソンビ(学者)たちが詩を詠んだとされる月映亭が
こちらはダムの建設によって場所が元々のところから移されたそうです。
雨のせいでこの橋とライトアップされている所以外全く見えず、川からなにか大きな怪物でも出てきそうで少し怖いほどでした
次の日の朝に行ったときは散歩する人も多く、明るくてきれいだったのでお好きな時間に訪れてみてください!
この傍に有名な安東アンパンのお店や、名物塩サバ定食の食堂が並んでいるので行ってみるのも良いかもしれません
塩サバはソウルで食べるものより、確かに身がふっくらしていてとても美味しかったです
월영교(月映橋)
- 住所:경북 안동시 상아동 569
(慶尚北道安東市上阿洞569)
韓国の地方を巡る旅、安東のご紹介でした
安東って聞いたことあるけどこういう場所って知らなかったと言う人も多いのでは?
伝統文化溢れる旅行がしたい方はぜひ次回は安東、いかがですか?
ここまで、安東のススメについての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。