韓国のアーチェリーはなぜ強いのか?
オリンピックでも毎年のようにメダルを獲得している韓国。強い理由はどこにあるのだろうか?
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東京五輪は26日、アーチェリー男子団体で日本が3位決定戦でオランダをシュートオフの末、5-4で破り、男子団体では初のメダルとなる銅メダルを獲得しました
その日本を破った韓国が決勝でも圧倒的な強さで台湾を破り、2大会連続で金メダル獲得しました!
あまりに正確な韓国代表のショットが話題に
1回のエンドで全て10点を打ち抜き、SNS上は騒然となっています
韓国アーチェリー男子団体が金メダルを獲得しただけではなく、個人大会などでも好成績を収めています。
しかし、なぜ韓国のアーチェリーはこんなに強いのかご存知ですか?
韓国バラエティ番組「アイドル選手権大会」のアーチェリーも定期的なプロジェクトになり、繰り返し話題を呼んでいます!
今回は韓国のアーチェリーの歴史と、パフォーマンスのすごさについてみていきたいと思います
東京オリンピックアーチェリー
韓国代表が見事すぎるテクニックを披露しました。
レーダーがついているかのような、驚きの精度でした
韓国チーム | 台湾チーム | |
第一セット | 59 (510点) | 55 (210点) |
第二セット | 60 (610点) | 58 (支410点) |
第三セット | 56 (210点) | 55 (110点) |
合計点 | 6 | 0 |
厳しいスケジュールの中で、台湾チームは最終的に銀メダルを獲得しましたが、台湾チームも歴史上最高の記録を更新しました。
韓国チームの想像を絶するハイスコア、特に決勝の第2セットは6射がすべて標的の中央、黄色の10点の場所を射貫いていました
韓国のアーチェリーの成績は?
出典:조선일보
韓国のアーチェリーは、ロサンゼルスオリンピック(1984年)の頃から急激に強くなったと言われます
それもそのはず、当時、韓国はソウルオリンピック(1988年)に向けて、様々な競技の選手育成に力を入れていました!
ソウルオリンピックからアーチェリー団体戦が開催されるようになりましたが、これまで韓国は極めて優秀な成績を継続して残してきました。
これまで8度の団体戦で、男子は金5、銀1、銅1の計7回のメダルを獲得しています。
女子については、なんと8回連続で金メダルを獲得していて、もう無敵状態です!
これらと同じ大会の8度の個人戦においても、男子は金2、銀3、銅1の計6個のメダルを、女子は金7、銀4、銅3の計14個のメダルを量産しており、最もメダルの獲得数が多い国になっています
韓国のアーチェリーはなぜ強いのか?
出典:조선일보
韓国は自国で初の五輪開催となる1988年のソウル五輪に向け、様々な競技の選手の育成強化を図りました。
韓国政府が1980年代に自国の有力企業に支援を求める中、賛同した韓国の巨大企業、現代グループが支援対象競技として選んだのがアーチェリーでした
現代グループは、長年にわたり資金援助を続けているほか、大韓ア-チェリー協会の歴代会長は同グループから出しています。
現代自動車グループのチョン・ウィソン(鄭義宣)会長は、2005年から大韓ア-チェリー協会会長を務めています。
また、韓国ではアーチェリーの競技人口が比較的多く、小学校から社会人まで多くのクラブやチームが存在するんだとか
アーチェリースクールもあります。
選手の育成に力を入れており、小学生から基礎技術を徹底的に指導するんだそうです
特別な事例はありますか?
実際、多くの国のスポーツ選手と政府機関の関係は同じような関係(良好な関係)ですが、そうでない国も存在します。
最も有名な事例は、韓国のアーチェリーです
2001年8月、北京世界選手権が開幕した際、韓国アーチェリー男子チームの選手たちは特別トレーニングに反対し、大会への参加を拒否しました。
当時、この事件で大騒ぎになり、国会でも「協会は選手の人権を無視する」という声を高めましたが、大韓アーチェリー協会は、変わらずトレーニングに参加しなかった男性選手4人を懲戒し失格にしました。
代表チームに戻り、代表チームと一緒に練習をすることになり、アジア選手権大会ではBグループとして出場することになり準備しました。
その年に追加されたBグループは北京世界選手権で団体戦と個人戦で、金メダルを獲得、このうち2人は、2008年の北京オリンピックで金メダルを獲得しました。
訓練の強度が選手たちの心と体に影響を与えるとは言えませんが、元々Aグループ選手の代わりに出場したBグループの選手たちがワールドシリーズ賞を獲得したことはとても異例なことです
韓国のアーチェリー人材養成基盤は素晴らしいことが証明できます
備考:協会は、その後選手に対する処罰を緩和しました
どのように人材を選抜しますか?
出典:조선일보
韓国アーチェリー代表の選抜歴史は長いと言えます。
1983年大韓弓道協会が大韓国弓協会と大韓アーチェリー協会に分離される前、韓国は6カ国以上の国家代表選抜を実施してました。
20年前のアーチェリー協会は新人選抜を通して、小学生に弓と矢を無償で提供し、優秀なコーチまで手配し、基礎からアーチェリーを教育させました。
選抜方法は大規模なトーナメント戦を行い最も実力が優れている選手を選抜するため、個人の実力が最も優先されます
アーチェリーで韓国代表になるのは、五輪で金メダルを取るよりも難しいとも言われています
そんな厳しい競争を勝ち抜いて東京オリンピックに挑む韓国アーチェリ代表選手たちですが、アーチェリーにおいて韓国の強さには歴史的な理由もあります。
出典:매일경제
古代中国の歴史書「三国志魏書東夷傳」は中国の視点で満州や朝鮮半島や日本列島の諸国を説明しています。
半島に関する内容には「弓」が盛んに登場します。
唐が高句麗を侵攻した時も、元が高麗を侵攻した時も、半島の「神弓」が大陸との戦いで大活躍した歴史があります。
時代は変わっても、弓術に関する民族の特徴は変わらないようです
「三国志魏書東夷傳」に登場する半島の他の特徴は「歌と踊り」です。
K-POPという形で歌って踊る韓国エンタメの世界進出を見る限り、この史書に納得してしまいます!
日本列島に関する記述もありますが、「寿命が長く、窃盗がなく、争訟が少ない」とのことです。
やはり歴史は繰り返されるもののようです。
韓国は訓練をどのようにしてる?
出典:한국경제
韓国では、アーチェリー選手の育成のために、小学生の頃から科学的プログラムに沿った基礎技術を徹底して教えていると言います
たとえば、選手が矢を放つ基本フォームをしっかり身につけるため、年齢ごとに弓の強さや的への距離を変えているのだそうです
小学生や中学生はまだ腕力が弱いため弓として弱いものを使い、的への距離も短くして、矢を放つフォームが崩れないようにしています。
出典:꿈꾸는섬
出典:일간스포츠
アーチェリーは選手のメンタルの状態が競技結果に大きな影響を与えます。
オリンピックともなれば、風や照明などの環境のほかにも、たくさんの観客や大会独特のプレッシャーも受けることになります
韓国のアーチェリー代表チームは、シドニーオリンピック(2000年)の時から心理訓練プログラムを導入し、競技に勝てる心理状態を維持しているとのことです!!
さらに、オリンピックには専門の心理コーチが選手団に同行し、選手からの心理相談を受けています
4年に一度のオリンピックでは、競技会場に立ち、メダルを獲得するために選手たちは数え切れないほどの努力をしてます。
今回、韓国のアーチェリーチームについて説明しましたが、いかがだったでしょうか?
韓国チーム金メダル獲得、台湾チーム銀メダル獲得、日本チーム銅メダル獲得を祝福します
また、2024年のパリオリンピックでは、すべての選手たちが健康な状態で集まり、オリンピックを開催できることを願っています
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