韓国の層間騒音とは?
戸建てよりマンションが多い韓国の「層間騒音」についてお話します。
こんにちは
韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!
「층간소음」とは、層間騒音と書いて、
アパートや集合住宅のどこかの階の世帯で発生した音が、他の階の世帯に伝わる騒音のことを言います。
生活していて気になり始めると気になって仕方がない音、騒音。
外出自粛のステイホームのこの時期、快適なおうち時間を過ごしたいですよね。
今回は韓国の騒音事情をお話したいと思います
層間騒音とは?
タッタッタ!ガタン!ドーン!ギギギギ!
皆さん、騒音に悩まされたことありますか?
騒音といっても、地下鉄やバスの中の話し声、工事の音、色々ありますよね。
1日の中で一番長い時間を過ごす我が家、
リラックスして過ごしたい我が家でどこからか聞こえてくる音。
気になり始めると気になって仕方ない
今回はその층간소음、集合住宅やアパートなどで主に発生する上下階の騒音についてお話していきます
ちなみに我が家も他の世帯の音、
聞こえてきます。
上の階の掃除機をかける音
携帯電話のバイブ音
鼻を思いっきりかむ音...etc
毎日だいたい決まった時間に聞こえてきて、
あーみんな生活してるんだな~と聞き流してます。
ちなみに「층간소음」と検索すると、「解決方法」「通報」そして「復讐」と出てきます。過激
韓国では層間騒音は大問題なことなのです!
ドラマ 어머님은 내 며느리 チャプター
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韓国の共同住宅の層間騒音の範囲は、
走ったり歩く動作で発生する音や、ドアの開け閉めの音、テレビ、運動器具、掃除機などを利用する音などがあります。
でも、音と騒音の区分の境界線って難しい!
ある人からするとそれはただの音。
でもある人からするとそれは不快な音として聞こえることもある
先ほどお話した我が家のお隣のおじさんの鼻をかむ音なんて、それ不快!って思う人絶対多いはず。
韓国で暮らしたことある方は、層間騒音に直面したー!という方もいるのではないでしょうか??
土日時間帯なんて関係なく響き渡る工事の音!引っ越しの音!喧嘩の声!
韓国は、とにかく集まるのが大好き。
引っ越し祝い、誕生日会、家族会とても大賑わい!
騒音問題は韓国に限って起こることではないのですが、韓国ならではの物理的な問題が一つあるのでお話しておきましょう!
層間騒音は、
建て方のせいでもある
韓国のアパート自体の構造に問題がある説。
建物の構造欠陥や防音不備などでも騒音は発生する可能性が大いにあるのですが、
皆さんもご存じの通り、韓国のアパート(日本でいうマンション)って価格も高いし、とーっても高層で、大規模団地!
見渡すと高いマンションがずらり!
団地の中が、タウンなみに大規模。
韓国ではアパートを早く!安く!たくさん建てたい!ということから、壁式構造という独特な建て方が主流なのです。
KBS 뉴스 チャプター
柱も梁もなく、耐力壁だけで建物を支える壁式構造
なんと韓国のアパートの85%以上がこの壁式構造で建てられているのです!
すべての衝撃や音が壁に沿って流れるので、完全に床に伝わっていってしまう。。。
層間騒音にならないわけがないんです!
壁一枚、床一枚の隔たりで多くの世帯が共同で生活するアパートなので、層間騒音によるトラブルが起こるのが現実問題。
ほら!やっぱり建て方に問題があるんだ!! という意見もあれば、
夜遅い時間に子どもたちが走り回る音が聞こえる!運動器具の音が響き渡ってる!これはマナーの問題だ!という声も。
建物自体に問題があって響き渡りまくりとは言え!配慮の心は大事。
2020年はおうち時間が増えましたが、層間騒音のほうは何か変化があるのでしょうか?
ステイホームと騒音問題で
ストレス倍増!
コロナ以降、外での活動に制限がかかり、オンライン授業や在宅ワークが導入されるなど、私たちの生活は大きく変わりました。
ラブラブな恋人 も一緒にいる時間が増えれば喧嘩も増えるのと同じく、おうちにいる時間が増えて、層間騒音問題が浮き彫りになってきています!
집콕(チプコッ)
おうちにこもって過ごすことで、今年の流行ワードでもあります
韓国には騒音相談コールセンター「層間騒音隣人センター」があるのですが、最近発表した統計によると、
今年2月から5月までにオンラインとコールセンターで提出された苦情件数は、合計1万1655件で、前年同時期の9000件に比べ、1.3倍増加したそうです!
感染拡大を防ぐためには、집콕は効果があるかもしれませんが、コロナ予防対策で外出自粛が長期化し、アウトドアの楽しみもブレーキがかかり、すでに社会的ストレスが溜まって来てますよね!
ゴールが見えない不安。唯一の居場所、、、
せめておうち時間は
快適に暮らした―い!
さて、先ほどから層間騒音、層間騒音と何度も繰り返していますが、韓国の層間騒音で70%以上を占める言われている騒音があります。
一体なんだと思いますか??
それは、、、
足音、走る音なのです。
幼稚園や学校がコロナで休園やオンライン授業が導入され、公園遊びも控えおうちにいる時間が増えた子どもたち。
子どもといえば、常に動き回ってじっとしていられない。走るの大好き。
子供たちの走り回る音や、ドアをバーンッと閉める音、おもちゃを床にたたきつける音など、けっこう耳に響いてしまうのです。
でも大人が注意して、はい! っと子どもが聞くわけがない。
ここは親の出番です!
層音騒音防止マット、室内スリッパで対策をとること。これだけー!?と思いますが、騒音の軽減が見込めます
対策をしておけば気持ち的にも少し余裕ができますよね。
なかなか難しい課題ですが、集合住宅に住むマナーを子どもに教えて言い聞かせ続けるしかないですね。
そして韓国では、スポーツジム、公園の運動器具、公園をウォーキングなど、若い人だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんも、本当に健康を意識して体を鍛えています!
韓国人にとって運動は絶対欠かせない!
美肌の秘訣は運動による汗のおかげ!?
ですが、今年はコロナの影響でジムやセンターが一時休業する状況になってしまいました。
おうちで運動器具を利用して運動する人が増えたのと同時に運動不足解消の為にと、コロナを機に運動を始めた人も増え、
層間騒音問題も増えました!
ルームランナーで走りまくるとドッドッと下に思いっきり響き渡るし、
ダンベルを置く音も地味なようで、けっこう響いてしまいます。
運動する時間帯に配慮するのが共同住宅で生活していく上でのマナーですね
運動以外に、学びの場にも影響が出ているはず。
何て言ったってここは学歴社会の韓国。
学校の授業では足りずいくつものハグォン(塾)に通うのが韓国では一般的。資格取得の為に働きながら勉強に励んでいる人も韓国はとても多いです。
勉強場所は、図書館だけでなくカフェを利用する人も多いです。
そしてもう一つ、韓国には読書室という場所があります。
一人ひとり勉強に集中できる環境が整った施設。
が、コロナの影響で一時閉鎖したり外出自粛になってしまい必然的に勉強は自宅で、となってしまったのです。
そうなるとちょっとした物音でも気になってそれが次第にストレスに。。特に受験を控えている学生さんたちは敏感な時期。
集中できる環境作りに苦戦している学生さん、親御さんも多いようです。
このように、コロナの影響でおうち時間が増えたことで層音騒音問題も増えていってるんです!
犬や猫のファミリー化と共に層間騒音も増加
コロナの影響以外にも騒音問題が増えた原因といえば、
そう、韓国は数年前からペットブーム。
小型犬を連れてお散歩していたり、家で猫飼ってるよ~っていう人増えました。
退屈な時、警戒した時、空腹時など意思表示の一つとして鳴いたり吠えたりしますよね。
猫の走り回る音、猫の夜の運動会を韓国語では우다다といったりするのですが、ペットを飼ってる人や、動物好きな人は声や音が気にならなくても、動物が嫌いな人からするとその声はもう騒音でしかないんですね~。
解決策
共同住宅で生活する上で大事なことは、配慮と理解。
それでも不快!解決したい!!という場合はこんな方法があります。
1、アパートの1階に警備室があるので、事情を説明する。
2、アパートの管理室に共同住宅の管理規約に沿った措置をとってもらうよう申請する
3、通報する
法的に解決することは最終手段という点を忘れてはいけませんよね
韓国では数年前に「復讐スピーカー」 と言って、天井にとりつけ上の階に音や振動が伝わるスピーカーが販売され、
かなりの売り上げになりましたがこれも、、、更なるトラブルを招きかねないです
直接対決ではなくて、警備室など間に入ってもらって解決に繋がるよう動いてみるのが一番!
このように我がアパートにも貼り紙がありました
「上の階で無意識にコンコンと走ると、下の階では心臓がドンドン走ります」というポスター。
一人ひとり心がけして、また別世帯のことを理解することが大事!
韓国もこのようにマナーやモラルに対する呼びかけも増えてきました!
おじさんの鼻をかむ音も掃除機の音も、建て方の問題もあるんだ!みんな生活してるんだ!と他の世帯を理解して私自身も改めて気を付けながら生活したいと思います
いかがだったでしょうか?今回は建物の構造、運動、勉強、ペットブームなど韓国ならではの背景とともに、韓国の騒音事情についてお話させていただきました。
ここまで、韓国の層間騒音とは?についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。