BTS釜山公演、「10万人」を集めて出入口は1つ
不完全な対策に事故の可能性も?懸念の声相次ぐ
(このニュースは情報提供が目的であり商業的な意図全くありません)
(xportsnews チョ·ヘジン記者) グループBTSの釜山公演を巡り、雑音が絶えずにいる。特に、廃工場の敷地に公演場を急造する点と出入口が一つだという点は、安全不感症論難まで呼び起こした。
先月31日に放送されたMBC「ニュースデスク」では、BTSの2030釜山国際博覧会の誘致祈願コンサートについて報道した。
BTSは10月15日、釜山機張郡日光の特設ステージで、「BTS <Yet To Come> in BUSAN」を開催する。特に今回の公演は全席無料で、10万人規模で行われる。
しかし今回の公演は、安全施設などがしっかり備えられた公演施設ではなく、廃工場の敷地で行われる。そのため様々な憂慮の声が出てきているだけに、「ニュースデスク」では公演場の選定に関与した関係者たちに取材した内容を伝えた。
「ニュースデスク」によると、釜山市は候補地を選び、所属事務所のHYBE側と9回に渡って踏査し、12回の会議を行った。公演施設としてもよく使われる釜山の社稷球場、アジアード競技場は、多くても6万人を収容することができるため規模未達で除外、他の候補地も脆弱地盤などの理由で除外された。
広い舞台と大型クレーン、10万人の観衆を収容できる所は、廃工場だけだと言う。BTSはこれまでラスベガス、ソウル蚕室で5、6万人の観衆を収容して公演を繰り広げた。
これに対し釜山市は、HYBE側が規模を最大限増やし、エキスポ誘致の趣旨もきちんと伝えるために、10万人という数字を先に要請し、市はこれに同意したと主張した。そのため所属事務所側にも問い合わせたが、「後で詳しく案内する」という返事を伝えた。
このコンサートは、初めて開催のニュースが伝えられた当時から雑音が絶えなかった。一部の宿泊業者が既存の予約を取り消し、価格を10倍以上引き上げて予約を再び受けるなど、暴利を貪ったのだ。これに対し釜山市が乗り出し、ぼったくり料金を禁止するために点検班を編成し、持続的に点検を続けていく計画だと明らかにした。
また当該の敷地は、以前の韓国ガラス工業釜山工場の敷地である。荒原である上、交通の便も劣悪だ。コンサートが開かれる村に進入できる通路も少なく、食堂やトイレなど周辺インフラもよく構築されていない。
「安全不感症」だという声も出ている。ファンコミュニティWeverseに掲載された公演告知によると、公演場のゲートもたった一つだ。同じ観客数を収容する蚕室オリンピック主競技場の出入口の数は54個で、これと比べると途方もなく少ない出入口であるため、人命事故の危険性もある。
観客は長時間待機しなければならないが、飲食物の持ち込みも禁止された。公演場内のトイレの数も伝えられていない。混乱している現状の中、ファンたちは収容人数を減らしてでも安全な公演を行ってほしいという意見だ。
釜山エキスポ誘致を祈願して公演開催を確定したが、ひとまず決定し後からあたふたと対策を作っている現状況に、趣旨は色あせて憂慮の声だけが充満することになった。
写真=MBC放送画面、BigHit Music