防水マスクをつけて「飛べ!」…3万3000人が集まったPSYの「びっしょりショー」に行ってみると
夏の代表コンサートが3年ぶりに復活
(このニュースは情報提供が目的であり商業的な意図全くありません)
3万3000人の観客が集まった「びっしょりショー」ソウル初日公演。写真lイ・ダギョム記者
「飛べ!」 PSYの叫びと同時に、冷たい水流が噴き出した。歌手PSYの夏コンサート「びっしょりショー」の初日ソウル公演に3万3000人が集まった中、観客は主催側から提供した防水マスクをつけて水を楽しんだ。
昨日15日午後6時42分、ソウル蚕室オリンピック主競技場で、「PSY びっしょりショー SUMMER SWAG 2022」(以下「びっしょりショー」)が開かれた。今月9日に仁川で幕を上げた「びっしょりショー」のソウル公演は、15~17日の3日間、オリンピック主競技場で行われる。
「びっしょりショー」はPSYの夏の代表ブランドコンサートで、公演中に四方から数百トンの水を撒き、観客と歌手が全員びっしょり濡れた状態で公演を楽しむコンセプトだ。コロナ19により3年ぶりに再開されながら、チケッティング数分で全席が売り切れるほど、ものすごい人気を集めた。
PSY「びっしょりショー」2018年の様子。写真lスタートゥデイDB
しかし開催に先立ち、様々な論難に巻き込まれた。全国的に深刻な日照りが続いていた6月、開催のニュースを知らせると、「歴代級の日照りの中、水が多量消費されるコンサートを必ずしなければならないのか」と、膨大な水使用を指摘する声が出てきた。以後梅雨が始まると、濡れたマスクによる「細菌繁殖の危険がある」という防疫当局の指摘を受け、話題に上がった。疾病管理庁は、「水に濡れたマスクは細菌繁殖などの危険が高く、マスク交換などの措置が必要だ」と明らかにした。
記者が「びっしょりショー」ソウルコンサート初日の現場を訪れた。この日の「びっしょりショー」は、論難を考慮して防疫規則の遵守に努める様子だった。観客全員にKF94マスク3枚と防水マスク1枚を提供し、公演開始前に「KF94マスクの上に防水マスクをつけてください」という案内映像が流れた。それから、「この日の公演にはゲストが2人用意されている。ゲストが出てくるタイミングでマスクを交換してほしい」という「コツ」も公開した。
「びっしょりショー」が提供した防水マスク1枚とKF94マスク3枚。写真lイ・ダギョム記者
PSYも防疫規則の遵守に格別に努めた。PSYは公演の途中にマスクを下ろした観客を発見し、口の動きと手の動作でマスクを鼻の上に上げてくれというジェスチャーを取った。また、「びっしょりショー」のドレスコードカラーである「ブルー」に合わせて、ブルーのかつらを被ってきた観覧客がカメラに映されると、「今日のドレスコードを完璧に消化した。あれくらいの衣装ならテンションがとても上がったはずなのに、マスクを鼻の上まで正確につけていることまで完璧な観客だ」と褒めたりもした。
1回当たり300トンの水が降り注ぐ「びっしょりショー」で、防水マスクは本来の機能を果たした。公演が終わった後、全身が濡れたものの、マスクをつけた鼻と口元には水が全く入らなかった。アンコールステージまで行い、「びっしょりショー」が終わったのは午後10時30分頃。飛び跳ねながら楽しむPSYの公演の特性上、マスク2つを重ねてつける観客は多くなかったが、ほとんど主催側が提供した防水マスクを、公演が終わるまで正しく着用した。
防疫当局は5月2日から、屋外でのマスク着用義務を緩和した。しかし、50人以上が参加する屋外集会や屋外公演、スポーツ競技参加者や観覧客に限っては、屋外でのマスク着用義務を維持中だ。また、多数が集まった状況で、他の集団と少なくとも1mの距離を持続的に維持することが難しい場合、歓声、合唱など飛沫生成が多い場合にも、屋外でのマスク着用が積極的に勧告されている。
この日PSYは、「RIGHT NOW」、「Entertainer」、「What Would Have Been? 」、「SHAKE IT」、「江南スタイル」、「DADDY」、「That That」、「楽園」、「It's Art」などのヒット曲を休む暇もなく披露した。続いたアンコール公演では、「赤い夕焼け」、「アパート」、「To You」、「馬を走ろう」、「Tears」、「裸足の青春」など、全国民が知っている歌で10代から60代の観客まで楽しませた。
ちょうど10年前の2012年7月15日、PSYの「江南スタイル」のミュージックビデオがYouTubeに掲示された。「江南スタイル」のステージを終えたPSYは、「江南スタイルが10年前に大騒ぎになった時もできなかった、蚕室オリンピック主競技場で3日連続単独公演をする今日が、私の全盛期のようだ」とし、「びっしょりショー」を見るために現場を訪れた3万3000人の観客に涙ぐんだ。 続いて、「3年を待った。 (コロナ19により)公演がない間、私と私たちのバンドとダンサー、スタッフたちは職業を失った。私たちに再び職業をくださって感謝する」と頭を下げて挨拶し、大きな拍手を受けた。
PSYの「びっしょりショー」を訪れた観客たち。写真l聯合ニュース
一方、この日蚕室一帯は、PSYの「びっしょりショー」とグループSUPER JUNIORのコンサート、プロ野球オールスター戦の影響で、深刻な交通混雑が起きた。PSYのコンサートは蚕室総合運動場で、SUPER JUNIORのコンサートは蚕室室内体育館で行われた。コンサート日程と退勤時間が重なりながら起きた車両渋滞は、しばらく続いた。
15日から17日までの3日間、コンサートと「2022 プロ野球オールスター戦」が予定されており、蚕室に約15万人が集まるものと予想される。PSYは17日まで「びっしょりショー」ソウル公演を続ける。