「スノードロップ」国民請願、協賛取り消しに上映禁止仮処分申請の予告まで
放映中止を求める国民請願は20万人以上が同意
(このニュースは情報提供が目的であり商業的な意図全くありません)
JTBC週末ドラマ「スノードロップ」 - YouTubeキャプチャー
「安全企画部の美化」など、歴史歪曲論難に包まれたJTBC週末ドラマ「スノードロップ」が、青瓦台の国民請願と協賛·制作支援の撤回に続き、上映禁止仮処分申請まで提起される見通しだ。
青年団体「世界市民宣言」は、今月22日午後2時にソウル西部地裁へ「スノードロップ」の上映禁止仮処分申請を出す予定だと、20日に明らかにした。
イ·ソラ共同代表は立場文で、「国家暴力を美化するようなドラマが堂々と放映され、OTT(オンライン動画サービス)を通じて輸出までされる事実に、驚愕を禁じ得ない」と話した。
世界市民宣言は昨年6月に創設された青年団体で、香港や台湾、ベラルーシ、ミャンマーなど世界各地の民主抗争を支持する活動をしている。
イ共同代表は、「『スノードロップ』は、数多くの民主化運動家を理由なく拷問し殺害した国家安全企画部の職員を、愚直な熱血公務員として描写し、安企部を積極的に美化している」とし、「また、スパイが民主化運動家に誤解されるシーンを挿入し、過去に安企部が民主抗争を弾圧した当時、『スパイ撲滅』を掲げていたことを擁護するような態度を見せている」と主張した。
それから、「これは軍部独裁に全身で立ち向かった人々に対する明白な冒涜」だとし、「(他の)軍部独裁国家に国家暴力も美化される可能性があるというシグナルを与えかねない、非常に危険千万な行為」だと話した。
この団体は、「『スノードロップ』が波及力の大きいチャンネルを通じて送信されるということは、歴史的経験を経験していない世代に歪曲した歴史観を植え付ける」とし、「スターの肩を持つために無条件で国家暴力の美化行為まで正当化することになる、誤った価値観を植え付ける可能性がある」と主張した。
また、「裁判所が上映禁止仮処分申請を引用し、犠牲になった市民らに対する冒涜行為をできないように中断させ、国家暴力を容認することはできないというメッセージを伝えることを強く希望する」と述べた。
-JTBC「スノードロップ」のポスター。ホームページキャプチャー
今月18日に初回が放送された「スノードロップ」は、1987年のソウルを背景に、女子寮に血まみれで飛び込んだ名門大生イム·スホと、危機の中で彼を隠し治療した女子大生ウン·ヨンロの愛の物語を描いている。
1·2話では、スパイであるスホを運動圏の学生と勘違いし、女子大の寮に隠してあげる内容が放送された。
しかし、今年3月にシノプシスが流出した当時から、スパイが民主化運動の青年に誤認されて主人公の保護を受け、これを追う安企部の職員を「竹」のような人物として描写した設定などで歴史を歪曲し、安企部を美化しているという論難が提起されてきた。
1980年代の民主化運動家たちをスパイと決めつけ、拷問し弾圧した歴史的事実を歪曲し、民主化陣営に北朝鮮のスパイが侵入して反政府活動を煽ったといった独裁政権の宣伝を、まるで事実であるかのように描いているという問題提起である。
これにより、シノプシス流出当時に提起された青瓦台の国民請願はもちろん、初回放送直後の放映中止を要請する国民請願まで、合わせて20万人以上の同意を得た。
論難が拡大しながら、「スノードロップ」に制作支援を行ったり、小物の協賛、場所協力を行った業者を対象にした不買運動も展開されている。その結果、「スノードロップ」に制作支援や協賛を取り消すという業者が続出している。
現在「スノードロップ」は放送と同時に、グローバルOTTプラットフォームであるDisney+を通じて公開されている。