1~4世代のK-POPアイドルとファン文化
K-POPアイドルとファンの文化はどのように変化したのでしょうか?
こんにちは
韓国人が毎日お伝えする
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皆さんはK-POPの歴史についてご存じですか?
K-POPが韓国の主流文化になったのは20年前のことです。
韓国のK-POPのファンは20年以上のK-POPアイドルの歴史を現在4つの世代に区分しています
世代別に分けることによってK-POPアイドルの歴史の流れを理解できます!
今回は世代別のK-POPアイドルの特徴をご紹介します
K-POPアイドルの世代区分は人によって少し異なる場合があります。
今回は一番有名で広く知られている世代区分をご紹介すること、そして世代についてもデビューの年度よりも一番人気だった時代を重視していることを参考にしてください
1世代アイドル
時期: 1996年 ~ 2004年
代表的なアーティスト
男性アイドルグループ: H.O.T., ジェクスキス, god, 神話 等
女性アイドルグループ: S.E.S, ピンクル, ベイビーボックス 等
1世代アイドルは韓国の大衆音楽を代表する伝説的なアイコンだった3人の音楽グループ「ソテジワアイドゥル」が解散及び引退したこと後から始まります。
1996年SMエンターテインメントはソテジワアイドゥル、アメリカのボーイバンド、日本のアイドルプロダクションからインスピレーションを受け、最初のK-POPアイドルH.O.Tを始めとしてジェクスキス、god、神話、ベイビーボックス、ピンクルを誕生させました
そしてアイドルグループが好きで応援するたくさんのK-POPファンも現れました!
当時はインターネットが活性化していない時代だったので、今とは全く異なるファン文化がありました。
アイドルがTVに出演するとビデオテープで録画し、コンサートチケットを購入するためにチケットを独占販売する銀行に前日から並んだそうです
また音源での販売が登場する前なので、アルバムで音楽を聴きました。
そのため新しいアルバムが出るとレコード店に並んで購入したと言います。
伝説的なグループだと言われるH.O.Tはアルバムを出すたびにミリオンセラーを達成したそうです
現在アイドルグループごとにグループを象徴する色がありますよね?
アイドルの象徴色という文化も1世代アイドルから始まった文化です
H.O.Tは白色、ジェクスキスは黄色、godは水色などのように、各グループを象徴する色がありました。
しかし現在のようにアイドルを象徴する色の応援ペンライトはありませんでした。
その代わりレインコートと風船がありました!
ファンは自分が好きなアイドルを象徴する色のレインコートを着て、風船を振って応援しました
また公演中に歌詞がない前奏部分でメンバーの名前を叫んだり、応援の言葉を言ったりする応援方法も1世代から始まったそうです。
しかしK-POPアイドルファンという存在ができたばかりだったため問題も多かったと言います。
意識の高いファン文化ができる前だったため、今なら絶対にしてはいけないことが当たり前な時代でした。
例えばアイドルの家や宿舎にファンが訪問することはよくあることで、誰もその行為を問題だと認識していなかったのです
また当時アイドルグループ別にお互いをライバル視する傾向が強かったと言います。
H.O.Tとジェクスキスのファンが撮影現場やコンサート場で喧嘩をすることも頻繁にありました。
さらに自分が好きなアイドルが他の女性アイドルと付き合っていると噂が流れると、噂の女性アイドルをひどく批判したそうです
例えばベイビーボックスのカン・ミヨンはH.O.Tの人気メンバームン・ヒジュンと付き合っていると噂が流れ、死んだネズミの死骸や、血で書かれた殺害予告書、かみそりなどを郵便で受け取ったそうです。
自分が好きな男性アイドルグループでなく、女性アイドルグループであるピンクルが1位を取った時には、ピンクルが歌を歌っている間「消えろ!」と叫んでいる映像も残っています
1世代のK-POPアイドル文化やH.O.Tとジェクスキスのファンの喧嘩などは、韓国ドラマ「応答せよ1997」で描かれているのでぜひ確認してみてください
ちなみに応答せよ1997に出演しているウン・ジウォンは現実ではジェクスキスのメンバーの一人です!
2世代アイドル
時期: 2005 ~ 2012年
初期代表的アーティスト
男性アイドル: 東方神起, SUPER JUNIOR, BIGBANG, SS501, SHINee, 2PM
女性アイドル: 少女時代, Wonder Girls, KARA
後期代表的アーティスト
男性アイドル: BEAST (現 Highlight), INFINITE, MBLAQ, B1A4
女性アイドル: 2NE1, 4minute, T-ARA, f(x), Secret, miss A, Apink, Girl's Day, SISTAR
1世代から2世代に変化する時期は明確です。
なぜなら1世代の最前線にいたアイドルたちが短い全盛期を経て、2000年の初めにほとんど解散したからです!
その後SMエンターテインメントから男性5人グループである東方神起がデビューし2世代アイドルが始まります
東方神起がデビューした翌年である2005年にSUPER JUNIORとSS501、2006年にBIGBANG、2007年に少女時代、Wonder Girls、KARAがデビューし、2世代アイドルが大人気となりました
この時期から3大エンターテインメント会社であるSM、YG、JYPの構造が明らかになったのです。
また2世代アイドルが一番活発に活動した時期が、韓国のアイドル市場が大きく成長した時期であり、同時にファンだけでなく大衆にも人気が高かった時代でした
少女時代が2010年にOh!のMVのティーザーを、韓国で一番大きなポータルサイトであるNAVERで独占公開した時にNAVERのサーバーが麻痺したくらいです
出典: 이데일리
そして2世代アイドルを好きなファンに1990年代以降に生まれた人が増え始めてからファン文化も大きく変化しました。
1990年代以降に生まれた人はインターネット環境に慣れており、TwitterやFacebookのようなSNSの使用に慣れていたためです。
音楽もデジタル音源とストリーミングサービスで聴き始めるようになり、アルバム市場はかなり小さくなりました。
この時期からアルバムは音楽を聴くためのものでなく、グッズとして持っていたり応援の気持ちを伝えたりするものに変化したのです
2世代アイドルからはアルバム発売後1週間の販売量でファンの多さを図るようになりました。
このアルバム発売後1週間のことを初動(초동/チョドン)と呼びます。
2世代アイドルは自然とアルバム型アイドルと音源型アイドルに分かれるようになりました。
ファンが多いが大衆にあまり知られていないアイドルはアルバム型アイドル、ファンが少なくても大衆に人気のあるアイドルは音源型アイドルと呼ばれました。
普通国内では男性アイドルがアルバム型アイドル、女性アイドルが音源型アイドルでした。
どちらのグループに属していたとしても、2世代アイドルたちは多くの韓国人から愛されていました
鉄砲のような大きいカメラを持っていることから「鉄砲」と呼ばれるファンもこの時期に登場します。
この言葉が流行し文化になり始めたのは、SMエンターテインメントからSHINeeがデビューし、SHINeeのファンが写真と映像をハイクオリティで撮影しだしたのがきっかけでした。
以前からアイドルを直接撮影する人はいましたが、超高画質の写真を撮って綺麗に補修し共有するファンたちが2世代アイドル時代に登場したのです。
このように2世代アイドルのファン文化は以前よりも多彩な形態に発展しました
3世代アイドル
時期: 2013~2019年
代表アーティスト
男性アイドル: BTS, EXO, Seventeen, NU'EST, VIXX, GOT7, WINNER, iKON, MONSTA X, NCT
女性アイドル: BLACKPINK, TWICE, Red Velvet, AOA, EXID, MAMAMOO, Lovelyz, GFRIEND, OH MY GIRL, WJSN
2世代アイドルの時期が長引き、もうアイドルの世代区分は必要ないのではないかという話が出ていた頃、2013年EXOがGrowlでメガヒットしたころから3世代アイドル時代が始まりました。
もちろん1世代と2世代のように明確な区分はありません。
2世代アイドルはこの時期にも活発に活動していたからです
3世代アイドルの一番の特徴は様々なコンテンツだと言えます。
2世代アイドルが活動していた頃はアイドル自体の大衆性がとても高かったため、アイドルテレビ番組に多く出演しました。
当時はテレビとラジオのようなメディアコンテンツ以外には消費するコンテンツがありませんでした。
しかし3世代アイドルからはYoutube、NAVER Vアプリなど芸能事務所が制作するコンテンツがアイドル市場を導きます。
ニューメディアによってアイドル市場も大きな影響を受けたのです
またアルバム市場が大きく成長したのも3世代アイドルの特徴です。
この現象をアルバムインフレーション現象と呼びます。
東方神起が2008年に初めて初動10万枚の記録を破った後、2013年にEXOが初動10万枚を突破した時大きな話題となりました
しかし現在は初動30万枚以上の記録を保有しているアイドルグループが13チームで、アイドルソロアーティストも3人もいます。
最高峰のアイドルと呼ばれるBTSの場合、アルバムを発売するたびに100万枚は基本で、200万枚、300万枚を記録しています
初動がファンの多さを確認できる指標として使われるようになった2世代以降、エンターテインメント会社も初動の記録を上げるために様々なイベントを行いました!
フォトカードやはがきなどのランダムグッズを付けたり、初動期間にファンサイン会をおこなったりしました。
そのためファンも以前よりもたくさん買うようになったのです
3世代アイドルファンの一番の特徴は高い参加率です。
3世代より前はアイドルとファンの関係が創作者と消費者の関係でしたが、3世代アイドルからはアイドルと共にファンも彼らのキャリアを作っていく雰囲気になりました
アイドルがカムバックすると、彼らの成功のためにファンが集団行動をし始めました。
これを総攻撃を省略した「総攻(총공)」と呼びます。
音源総攻、アルバム総攻、投票総攻などを通してアイドルの成績を上げるために努力します
ファンの中で一部が自発的に総攻を導き、他のファンたちがそれに従う形になっているそうです!
募金を集めて、募金額とファンの愛が詰まった労働で総攻を行うのですが、その方法はとても体系的で組織的だと言います
4世代アイドル
時期: 2019 ~ 現在
代表アーティスト
男性アイドル : TOMORROW X TOGETHER, TREASURE, ENHYPEN, Stray Kids, ATEEZ, THE BOYZ, VERIVERY 等
女性アイドル: ITZY, aespa, (G)I-DLE, STAYC, EVERGLOW, IVE, Kep1er 等
2019年頃から現在を4世代アイドルと呼びます。
3世代アイドルをヒットさせたエンターテインメント会社でデビューした後輩グループ、プロデュース101のようなオーディション番組から派生したグループなど、様々なアイドルが活発に活動しています
もちろん3世代の頂上を取ったアイドルたちが未だ頂上にいるため、4世代アイドルの時代はまだ来ていないという意見もあります。
しかしアイドル市場が飽和状態であるため、頂上が変わる形での世代交代は、長い間難しそうなのでこの記事では現在を4世代として区分しました!
4世代アイドルからは海外で大きく成長したBTSとBLACKPINKの影響を受け、初めからグローバルを目標にしている場合がほとんどです。
以前は国内で成功した後海外に進出しましたが、今はデビューからグローバルグループになるために努力する点が特徴になります
出典: 겟꿀
4世代アイドルのファンの大きな特徴は、新しいオンラインコミュニティやプラットフォームを基盤とした相互コミュニケーションです。
Lysn, Weverse, UNIVERSEのような様々ンなモバイルプラットフォームが作られたことから、アイドルとファンはお互いにコミュニケーションを取れるようになりました
元々SNSでのコミュニケーションはありましたが、新しいプラットフォーム内はアイドルとファンの間の絆や親近感をより深めてくれるようになったのです。
私も私が好きなアイドルのバブルを購読していますが、メッセージを受け取るたびにとても嬉しい気分になります
今回は1~4世代のK-POPアイドルとファン文化について詳しくご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
K-POPについてもっと深く知ることができましたね
これからK-POPがどう成長していくのか楽しみです
ここまで、「1~4世代のK-POPアイドルとファン文化」についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。