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韓国水族館のイルカを海へ帰すプロジェクトを始動

人気韓国ドラマ《ウ・ヨンウ弁護士は天才肌》が社会変革を加速させる!韓国最後のインド洋バンドウイルカ海への帰還! 残りの21件は現在検討中!

Jeongyeong Yeo
3 years ago
韓国水族館のイルカを海へ帰すプロジェクトを始動

出典:《ウ・ヨンウ弁護士は天才肌》

こんにちは

韓国人が毎日お伝えする
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Creatripです!


大盛況で幕を閉じた人気韓国ドラマ《ウ・ヨンウ弁護士は天才肌》ですが、その余韻は韓国国内でいまだ続いています。

8月に入り韓国のチョ・スンファン(조승환)海洋水産部長官は、韓国内の水族館に残された最後のインド洋バンドウイルカ(ビボンイ)を野生に帰すと明らかにしました。

野生順化訓練を行い放流準備を積極的に進めているとのことです

ドラマの中で海洋動物の保護問題が言及されており、現在韓国の水生動物に対する政策の発展に本格的な影響を及ぼしています。


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ピボンイ(出典:ニュース1)

現在、済州島沿岸部には120頭を超えるインド洋バンドウイルカの群れが生息していることがわかっています。

海洋保護生物に指定された2012年当時、韓国の水族館では合計8頭のバンドウイルカが飼育されていました。

しかし、2013年以降は、韓国ドラマ《ウ・ヨンウ弁護士は天才肌》で言及された3頭のイルカ(サンパリ、チュンサミ、ジェドリ)が放流されています。

2015年にはテサンとボクスニ、2017年にもクムドゥンイとテポが放流されましたが、これまで行方をくらまして済州島沿岸を離脱したのか死亡したのかは確認できていませんでした。

ところが、惜しくも2022年06月に済州島周辺の海域にて遺体で発見されたテサンは、普通のバンドウイルカの寿命が40歳なのに対し27歳(うち6年間は拘禁)で生涯を終えていました

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ジェドリと子孫(出典:済州のソリ)

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サンパリと子孫(出典:連合ニュース)

当時、水族館のほとんどのイルカが違法に捕獲・取引されていたことが明らかになり韓国全土に衝撃を与え、政府が率先してイルカの救助と放流を指導しました。

2013年のイルカ放流事業は、長年人工飼育されてきたインド洋バンドウイルカを再放流し、群れへの復帰と出産に成功した世界初の事例です。

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放流訓練を受けるビボンイ(出典:国民日報)

最後のインド洋バンドウイルカ「ビボンイ」は、2005年4月に捕獲され公訴時効が満了したため一緒に放流されませんでした。

他のイルカ同様に政府を通じて韓国水産業法上の告発を行い、イルカを没収し放流・適応計画を主導することができなかったのです。

韓国でイルカの違法取引に関与していたパシフィックランドは他社に買収され、2021年末にアクアリウム事業の終了を発表し、インド洋バンドウイルカ(ビボンイ)と残りのバンドウイルカも放流する予定であると明らかにしました。

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孤立を感じるテジ(出典:dongascience)

先ほど言及したミナミバンドウイルカのクムドゥンイとテポは、もともとソウル大公園でバンドウイルカのテジと一緒に暮らしていましたが、2017年にクムドゥンイとテポが放流されてからのテジは不安と孤立感からか異常行動を見せ、結局、パシフィックランドに移ってビボンイと共に暮らすことになったのだとか。

アクアリウム事業を終了したパシフィックランドですが、当初の約束通り放流せず、2022年4月に無断で巨済シーワールドにバンドウイルカを送っていたのです

「イルカの墓場」とも呼ばれる巨済シーワールドでは2014年のオープン以来、11頭のイルカ類が館内で死亡しており、同社のやり方が批判されています。

現在は、仲間が姿を消してから自分の影を追いかけるという異常行動を起こしたビボンイの放流プロジェクトを推進中です。

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出典:KTV国民放送

海への帰還が確定したビボンイを除き、韓国の水族館に残っているイルカは全部で16頭(+シロイルカ5頭)。

ビボンイは済州島周辺で不法に捕獲されたインド洋バンドウイルカに属していますが、残りのイルカ類のほとんどは展示・研究目的で日本やロシアなどから輸入された在来種であり、野生に帰すことは非常に困難なだけでなく、水の温度や性質が異なるため、放流後に斃死する可能性が高くなります。

専門家の中には、イルカ類が小さな水族館に閉じ込められることのないよう朝鮮半島の海域に「海洋休養地」の設置を急ぐべきだと主張する声もありますが、過去に拒否されたこともあり、海洋水産部でも来年の予算案への反映を求めているとのことです。

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テサニ・ボクスニ放流適応記録(出典:ニュース1)

海洋保養地に放流しても、実際にはまだ一部の海域に制限されているわけで本当の意味での自由を取り戻すことはできません。

また、シロイルカ(ベルーガ)は温度が低い海域に生息しているため原生息地に放すとなると、他国との交渉で調査事業を許可してもらう必要があり、それはほとんど不可能なため放流計画はシロイルカを除いた部分で真剣に検討されているようです。

現在、ビボンイ海への帰還プロジェクトは最終段階に入っており、これから特定海域で適応訓練を受けることになります

しかし、「放流初期のイルカは群れで訓練されたから適応できた」「賢いイルカは仲間を通じて学習するため放流の加速化が望める」といった声もありましたが、ビボンイは一緒に訓練を受ける仲間がいないため、すでに放流されたイルカ同様に野生の集団にうまく溶け込めるかどうかは大きな課題となります。


韓国ドラマ《ウ・ヨンウ弁護士は天才肌》ロケ地まとめはコチラ



韓国ドラマは社会へのメッセージが込められたものが多いですよね!

ドラマをきっかけに国の政策の発展に拍車がかかるとは、すごい影響力です


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ここまで、「韓国水族館がイルカを海へ帰すプロジェクトを始動」についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくかhelp@creatrip.comまでメール、もしくは公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。