logo

韓国と日本のポスターの違い

韓国と日本は同じ作品でもデザインの方向性が違う!

미쿠
4 years ago

韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化 

こんにちは  

韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!


現在日本では、韓国ドラマや映画を見る人がたくさん増えていますよね。逆に韓国でも日本のドラマや映画が見られています  

そこで、今回注目したのは同じ内容でも韓国と日本ではポスターのデザイン性が大きく違うということ  

それぞれの国の方向性や、それぞれの特徴を交えてご紹介していきたいと思います!  

  Our instagram

  Creatrip Youtube


  韓国ドラマ→日本版

韓国と言えば、面白いドラマがたくさん溢れていてついついハマってしまうんですよね、、、  

ですが日本の韓国ドラマファンの間で、内容は大好きだけどすこしポスターが残念という声がたくさんあるということで調べてみました  

日本も韓国も文化や国のデザイン方向も違うのでそれぞれの良さがありますが、ドラマの場合はとても大きな違いがありました  



応答せよシリーズ

原題: 응답하라1997(応答せよ1997)


韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化出典:tVN

 

日本でも大人気だった応答せよシリーズは、80、90年代を描いていて、あの頃の青春を思い出さしてくれるドラマというのがポイントですよね 

ですが日本版のポスターを見たときに正直、びっくりしたんです  

ピンク色を背景に、一見、1990年代要素がない普通のラブコメディのように見えてしまいます!

そこで調べたところ、「日本のデザイナー界でもこういったポスターの変化に対する意義を唱える人がたくさんいるけれど、日本ではパッと見て目に入りわかりやすいデザインにしたほうが幅広い年齢層に見てもらえる」という理由があるそうです。

その理由を踏まえて引き続きご紹介していきます  



原題: 응답하라1994(応答せよ1994)

韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化出典:tVN

 
2番目に放送された「応答せよ1994」も同じく日本版ではラブストーリー要素を前面に出していますね  

ナジョン(アラ)の両親が営む下宿に住む大学生たちの恋あり友情ありの物語を描いています。

原作ポスターの良いレトロ感は全くなく、全く別のドラマのように見えてしまいますね  



原題:응답하라1988(応答せよ1988)
(日本題:恋のスケッチ~応答せよ1988~)

韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化出典:tVN

 

応答せよシリーズの中でも、恋愛要素が一番控え目で、家族間の物語を強く描いた「応答せよ1988」は原作ポスターではご近所さんたちがみんな描かれています  

ですが日本版では「恋のスケッチ~応答せよ1988」というタイトルがつけられてやはり恋愛要素を強く強調されています  

さらに、ドクソン(ヘリ)と彼女の恋の中心となった人物テク(パク・ボゴム)とジョンファン(リュ・ジュンヨル)の3人のみ使用され、さらにテクのほうが大きいので、ジョンファンがライバルでテクと結ばれるんだろうなぁという予想が、ドラマを見る前からついてしまいます  



原題:달의 여인 보보경심 려(月の女人歩歩驚心 麗~)
(日本題:麗 花萌ゆる8人の皇子たち)


韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化出典:SBS 

 

高麗時代にタイムスリップしてしまったハジン(IU)は皇子たちの親戚であるへ・スの体に乗り移る。

そこで心に傷を負ったワン・ソ(イ・ジュンギ)と優しい皇子ワン・ウク(カン・ハヌル)との恋の行方とともに、悲しい要素も取り組まれたドラマ「달의 여인 보보경심 려(月の恋人~歩歩驚心 麗~)」  

韓国原作では、主人公の表情や色使いからキラキラしたラブストーリーではないことを表現しています  

ですが日本版では人物がみんな微笑んでいて、美男子たちに囲まれる少女がキラキラした背景と共に描かれています  



原題:당신이 잠든 사이에(あなたが眠っている間に)


韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化出典:SBS 

 

不幸な予知夢を見てしまうホンジュ(スジ)は未来に起こる出来事を防げないことに悩んでいた。

そこに、向かいに引っ越してきた新人検事ジェチャン(イ・ジョンソク)も予知夢を見る能力があることが分かり、彼となら未来を変えられると考えたホンジュ。

そこから繰り広げられる展開と二人の恋の行方を描いたドラマ「あなたが眠っている間に」  

このドラマも実際には明るいドラマではなく、原作ポスターはきれいな夜桜と共になんだか儚くて切ない雰囲気があります  

ですが日本版は華やかでスジとイ・ジョンソクが主演だということを強調することでわかりやすくデザインされています  



原題:미스 함무라비(ミス ハンムラビ)
(日本題:ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?)

韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化出典:JTBC

 

続いて、イケメンエリート判事バルン(エル)の高校時代の初恋相手チャオルム(アラ)が、法律事務所の部下として入ってきて、上司と部下の関係になり、そこから展開されていくラブストーリー要素のあるドラマ「ハンムラビ法廷」   

エルは日本にもファンが多いからか、日本版ポスターではとても強調されていますね!

ドラマ内で重要な存在である部長判事(ソン・ドンイル)の姿が消されているのが悲しいですが、、、  

こちらのドラマもまた原作とは全く違う雰囲気でびっくりしました  



原題:태양의 후예(太陽の末裔)

韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化出典:KBS

 

日韓で一躍ブームを起こしたドラマ「太陽の末裔」!軍人姿のソン・ジュンギがめっちゃかっこいいですよね  

原作のポスターは、危険な紛争地域での軍人と医者のラブストーリーを表現しています。

日本版では2人のキスシーンを強調していて、結ばれることを前提にしてしまっていますね  

やはり全体的に見ると、日本ではラブストーリーだということを強調する傾向があるようです 



  韓国映画→日本版

ここでは韓国映画が日本で公開された際にポスターはどう変わるのか見ていきたいと思います  

映画はドラマとはまた違ってそれぞれの良さが出ている印象です  

それではいっしょに見ていきましょう~!


原題:부산행(プサン行き)
(日本題:新 感染)


韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化영화 "부산행"

 

特に映画はドラマよりもポスターで印象付けるのが大切ですよね。ポスターをみてどれだけの人が見たいと思ってくれるかにつながってきます  

ソウルからプサン行きの列車内で次々と発生するゾンビから無事逃れることはできるのかという内容の映画「부산행(プサン行き)」。

日本版ポスターでは、人物を遠目に置き、背景を広く見せています。さらに受賞歴や、スポンサー、さらに多くのテキストを入れています  

一方、韓国原作では逃げる人物にクローズアップ、テキストも最小限におさめて主張したいものがまとまっている印象です   



原題:은밀하게 위대하게(密かに偉大に)
(日本題:シークレットミッション)


영화 "은밀하게 위대하게"

 

次に北朝鮮のスパイが韓国で一般住民に成りすましながら、ミッション遂行の指令が下されるまで潜むという内容の「은밀하게 위대하게(密かに偉大に)」。

日本版を見てみるとポスター内を区切って出演者を多く映り込ませ、俳優名に加えて役名と紹介まで乗せるなどやはりテキストを多く使っています。

なのでポスターを見ただけで北朝鮮のエリートスパイの話なんだなぁと読み取ることができます  

一方、韓国原作では主役のキム・スヒョンのみを大きく載せています。北朝鮮スパイなどの説明もなく、彼の笑っている表情から「一見楽しい映画なのか?一体どんな映画なんだろ」と気になってしまいますよね  



原題:어린 의로인(幼い依頼人)


영화 "어린 의뢰인"

 

引き続き、映画「幼い依頼人」は実際にあった虐待事件を題材にした映画です。

日本版は写真を区切って人物を多く乗せ、「10歳の少女が弟を殺した」という大きな衝撃的フレーズで観客の関心を引きます。 

一方韓国版は、写真は区切らずにドンと1枚のみでシンプル  

さらに少女が弟を殺したというフレーズはなく、「これからは私たちが守ってあげる。遅れてごめんね」という言葉で、少女が弱い立場にいることを連想させます。



原題:증인(証人)
日本題:(無垢なる証人)


韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化영화 "증인"

 

チョン・ウソン演じる弁護士が、殺人事件の唯一の目撃者である自閉症の少女を証人にたたせようとするが心を開いてくれず、心を通わせていく努力をする。


2人の絆が少しずつ生まれ、そしてついにが弁護士と証人として法廷で向き合うことになるという内容の映画「증인(証人)」  

この映画の日本版ポスターでは、法廷や事件と関係があることが一目でわかります  

ですが韓国原作では一見、法廷や事件とは関係ない暖かいヒューマンドラマのように思えてしまってポスターだけでは予想がつかないですね。



  日本映画→韓国版

ここでは日本映画が韓国で公開された際にポスターはどう変わるのかを見ていきたいと思います  


原題:溺れるナイフ
(韓国題:Drowing Love)


韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化(C)ジョージ朝倉/講談社 (C) 2016 『溺れるナイフ』 製作委員会 

 

東京でモデルをしていた少女の夏芽(小松菜奈)が田舎町に引っ越してきて、そこで出会った航一郎(菅田将暉)と恋に落ちるが、ある日悲しい事件が、、、。というあらすじの映画「溺れるナイフ」  

日本原作ポスターはやはり、区切って人物を多めに載せ、スポンサーやフレーズなど情報を多く取り入れていますね  

一方、韓国版はいたってシンプルでお洒落なデザインになっています。

ラブと書かれているのでロマンス映画だということは伝わってきますが、どんな映画なのかつい気になってしまいます  



原題:一週間フレンズ
(韓国題:일주일간 친구)


韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化(C) 2017 葉月抹茶/スクウェアエニックス・映画 『一週間フレンズ』 製作委員会  

 

一週間で家族以外の記憶が消えてしまう女子高生と男子高生のピュアなラブストーリーを描いた映画「一週間フレンズ」  

日本原作ポスターではやはり、情報が多めに取り込まれ、人物の顔もはっきり見えるので誰が主演なのか一目でわかりますね  

先ほどの溺れるナイフに加え、マンガが原作となった映画には誰が主演を演じるのか日本人にとっては重要なのでそこを強調させているのかと思います。

一方、韓国版は人物は遠目のアングルになっていて、ピンクの空がきれいなかわいらしいデザインが目を引きます  

「何日でもいいからあなたの唯一の人になりたい」という1つのフレーズが素敵です  



原題:愚行録
(韓国題:우행록)


韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化(C) 2017 『愚行録』 制作委員会

 

わたしたちが日常で交わす人間関係には嫉妬や見栄などの愚行が無意識に積み重ねられている。生き方が問われ、極限まで人間性がためされるという先の読めないミステリー映画「愚行録」  


日本原作のポスターは、この記事を読み進めている皆さんはもうお気づきかと思います 
そうです、やはり区切って登場人物をたくさん乗せ、フレーズなどの情報をたくさん入れています。それによってどんな映画なのかを表しています。

一方、韓国原作は主人公演じる”妻夫木聡”に焦点を置き、「真実が明らかになる瞬間、嘘と向かい合った」という1フレーズとともにまとまりのある表現力と謎めいた雰囲気が観客に関心を持たせています  



原題:そして父になる
(韓国題:그렇게 아버지가 된다)

韓国ドラマ 韓国映画 韓国ポスター 韓国ドラマポスター 韓国映画ポスター 韓国文化(C)2013『そして父になる』製作委員会 

 

同じ日に生まれた男の子が入違っていたことが発覚し、そこから展開される両家族の物語を描いた映画「そして父になる」  


日本原作のポスターを見てみると、「6年間育てた息子は他人の子でした」というフレーズとともに、両家族の写真を記載したデザインで、一目でどんな内容なのか読み取れるようになっていますね  

一方韓国版は、主人公を演じた”福山雅治”と息子にクローズアップし、「僕が知っているすべてのことが変わった。その日以降。」という意味深な言葉と共に想像力を膨らませて人々の関心を引いています  



以上、韓国と日本のポスターの違いについてご紹介しました  

結果的に見えてきたのは、韓国のポスターは全体的にシンプルでクローズアップしたいところだけで表現すること。

日本のポスターは情報をたくさん入れ、一目でどんな映画なのかすぐに予想がつくこと。そしてドラマの場合はラブストーリーを強調してデザイン自体も変えているところ。

このように面白いそれぞれの傾向が見えてきました  

ポスターのご紹介をした中で、見たいドラマや映画が見つかればぜひ視聴してみてください  



  Our instagram

  Creatrip Youtube

ここまで、韓国と日本のポスターの違いについての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。


人気記事