韓国の人口と統計
韓国人は平均的に何歳で結婚するの?韓国に帰化した外国人は何人?
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韓国の人口は何人で、韓国人は平均的に何歳の時に結婚をするのか、韓国人と結婚して家庭を築いた多文化世帯の数はどのくらいなのかなど、疑問を持ったことがありますか?
今回は韓国の人口から、多文化世帯数、そして韓国の平均初婚年齢などなど…
興味深い内容の統計からみる韓国をご紹介し、疑問を解決したいと思います!
1. 韓国の人口
韓国の総人口(20219年基準)
総人口 (名) | 男性 (名) | 女性 (名) |
51,829,023 | 25,841,029 | 25,987,994 |
2019年、韓国の統計庁が調査した韓国の総人口は51,779,203人!
これは世界で28番目に多い人口だと言われています。
また、韓国の人口のうち男性は25,952,070人、女性は25,827,133人で、女性に比べ男性は0.5%ほど多いという結果になりました。
市道別人口(2019年基準)
地域 | 人口 |
全国 | 51,829,023 |
ソウル | 9,668,565 |
釜山 | 3,391,946 |
大邱 | 2,418,346 |
仁川 | 2,943,828 |
光州 | 1,450,062 |
大田 | 1,463,882 |
蔚山 | 1,136,017 |
世宗 | 335,831 |
京畿道 | 13,427,014 |
江原道 | 1,42,840 |
忠清北道 | 1,600,837 |
忠清南道 | 2,121,029 |
全羅北道 | 1,804,104 |
全羅南道 | 1,851,549 |
慶尚北道 | 2,639,422 |
慶尚南道 | 3,340,216 |
済州島 | 674,635 |
出典:KOSIS
2019年基準で、韓国で最も人口の多い地域はソウルで、全人口の約18%がソウル地域に集中しています。
(京畿道は約31の市・郡が含まれる自治体であるため、最も人口が多い都市はソウルです。)
反対に、韓国で最も人口の少ない地域は世宗でした。
世宗は2012年、ソウルの人口を分散させるために新しく作られた新都市であり、韓国初の「特別自治市」であるため、まだ他の地域に比べ、人口が多くないことが分かります。
韓国の人口変化の見通し
出典:KOSIS
この資料は韓国の総人口(万人)と人口成長率に対する2067年までの予測値です。
棒は総人口、折れ線は人口成長率を意味します。
人口変動の要因である出生、死亡、国際移動などと共に少子高齢化の深刻化に伴い、韓国の人口は2019年から減少する見通しです。
また、大韓民国の総人口は2017年の5,136万人から2028年には5,194万人、2067年には3,929万人に減少すると言われています。
2. 平均年齢
地域 | 平均年齢 |
韓国 | 42.4 |
釜山 | 44.2 |
大邱 | 42.7 |
ソウル | 42.4 |
済州島 | 41.6 |
仁川 | 41.5 |
大田 | 40.8 |
蔚山 | 40.8 |
光州 | 40.7 |
世宗 | 36.5 |
上の表は韓国の主要都市であるソウルと釜山、大邱、仁川、大田、蔚山、光州、そして済州島と世宗の平均年齢をまとめた表です。
韓国の行政安全部が公開した統計によると、韓国の平均年齢は約42.4歳。
これは昨年に比べて0.6歳高くなった数だそうです。
前述した新都市である世宗の平均年齢36.5歳を除くと、全国16の地域がすべて平均40歳を超えています。
これは韓国で次第に出生率が低下し高齢化が進むにつれ、徐々に中高年層が増えていることを意味します。
3. 出生と死亡
韓国の出生率
上のグラフの棒は出生児数(千人)、折れ線は合計出生率です。
1990年代初めに70万人を超えていた韓国の年間出生数は、2017年の35万人から2021年には29万人にまで低下し、2067年には21万人まで減少する見通しです。
女性1人が産むと予想される子どもの数を平均的に表す合計出産率も減っています。
2002年から「超低出生率」水準(1.3人未満)が続きましたが、2018年には0.98人と過去初めて1人未満を記録しました。
(2018年以前は人口動向調査データであり、2019年以降は将来人口推計データとして当該年度7月~翌年6月までの推計値です。)
韓国の出生児数と死亡者数
上のグラフの青色の折れ線は死亡者数(千人)、緑色の折れ線は出生児数(千人)を表しています。
グラフによると、韓国の死亡者数は過去30年間は約24万人を維持し、2010年から増加する傾向にあります。
2017年の29万人から増加していき、2028年に40万人を超え2067年には74万人と、2017年に比べて2.5倍多くなる見込みだそうです。
また、2019年から死亡者数が出生児数より多くなる、人口の自然減少が始まる見通しです。
韓国人の寿命
このグラフは韓国人の平均寿命を示しており、青色は男性、赤色は女性の平均寿命を表しています。
1977年、韓国人の平均寿命は男性60.9歳、女性69.1歳で、性別間に約8歳の差がありました。
直近のデータである2017年には平均寿命が男性79.7歳、女性85.7歳と伸び、性別間の差は約6歳と少し縮まりました。
これに基づいて推定すると、2067年には男性88.5歳、女性91.7歳と平均寿命が伸びていくと考えられ、男女の平均寿命の差は次第に減少すると予想されます。
4. 結婚と離婚
統計庁の発表によると、2019年の韓国の婚姻数は7.2%減少し、離婚件数は2.0%増加しました。
また、外国人との婚姻件数は前年比4.2%増加、離婚件数は3.4%減少したそうです!
以下、より詳しく説明していきます。
韓国の初婚年齢
韓国の平均初婚年齢を表すグラフです。
青色の線は男性の初婚年齢、赤色の線は女性の初婚年齢を表しています。
1994年を基準とした調査では、平均初婚年齢は男性は28.21歳、女性は25.14歳だったのに対し、2019年の韓国の男性は平均33.37歳、女性は平均30.59歳で初結婚するそうです。
最近は20代後半で結婚した人に対しても「早く結婚した」という言葉をよく聞くので、90年代よりは確実に初婚年齢が高くなったことが分かります。
それだけでなく80~90年代には、30代で結婚していない(婚期を過ぎた)女性を「노처녀(ノチョニョ)」男性を「노총각(ノチョンガク)」と呼ぶ言葉もありました。
ですが最近は、30代で未婚だったり非婚だったりする人が多くなったので、その言葉を聞く機会は減っています!
韓国の婚姻件数と*粗婚姻率
*粗婚姻率:人口1000人当たりの婚姻件数
上のグラフは韓国の婚姻件数と粗婚姻率について扱っています。
緑色の棒は韓国人の婚姻件数(千件)で、青色の折れ線グラフは人口1000人当たりの粗婚姻率を意味しています。
韓国の婚姻件数は、1996年に43万5千件で最大値を記録して以来急速に減っており、2019年には23万9千100件で前年比7.1%(-1万8千件)減少しました。
これは2012年以降8年連続で減少しているといいます。
また、人口1000人当たりの婚姻件数を示す粗婚姻率は、2019年に4.7件で前年と比べて0.3件減少しました。
韓国の離婚件数と*粗離婚率
*粗離婚率:人口1000人当たりの離婚件数
次は韓国の離婚件数と粗離婚率です。
赤色が女性(歳)、灰色が男性(歳)を表しています。
韓国人が結婚する年齢が上がるだけでなく、離婚する平均年齢も次第に高くなっていきました。
1997年、韓国の平均離婚年齢が男性39.1歳、女性35.3歳だったのに比べ、2017年には男性47.6歳、女性44.0歳と約7~8歳増加しました。
これは平均初婚年齢が高まったことに影響を受けたようです。
多文化結婚
上の資料は韓国の多文化結婚、外国人結婚についての資料です。
この資料によると、韓国人と外国人の婚姻は2009年に3.3万件を記録してから次第に減少しています。
しかし、2017年からはだんだんと増加していき、2019年には2.4万人を記録しました。
また、2019年を基準として調査した外国人婚姻比率は、韓国の婚姻件数の約10%を占めています。 韓国男性と外国女性の婚姻は7.4%、韓国女性と外国男性の婚姻は2.5%でした。
韓国女性+外国男性の婚姻の中で最も多かった外国国籍はアメリカ、中国、ベトナム、カナダの順で、
韓国男性+外国女性の婚姻び中で最も多かった外国国籍はベトナム、中国、タイ、日本の順となりました。
5. 多文化世帯
韓国にいる多文化世帯の数は2019年現在106万2千人で、この中で韓国で出生した韓国人が64万9千人、多文化対象者(結婚移民者または帰化者)が35万7千人、その他外国人が5万5千人です。
結婚移民者(韓国人と婚姻した、または婚姻したことがある在韓外国人)
現在、韓国にいる多文化対象者のうち、結婚移民者は173,085人です。
17万人余りの結婚移民者の内、ベトナム国籍が42,096人(24.32%)で最も多く、中国(韓国系)が37,844人(21.86%)、中国が32,748(18.92%)の順です。
国籍別帰化者
上記の資料は韓国で多文化世帯を築き、帰化した人々の国籍をまとめた図です。
韓国の統計庁によると、2019年現在、多文化対象者のうち帰化者は計184,446人です。
帰化者の以前の国籍は、中国(韓国系)が85,388人(46.3%)で最も多く、ベトナムが38,369人(20.8%)、中国が34,891(18.9%)の順です。
以上、韓国の人口と統計についてご紹介していきました。
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