韓国人の仲間意識
韓国人の仲間意識、距離の近さについて分析
出典:MBCドラマ 私の名前はキム・サムスン チャプター
こんにちは
韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!
皆さん、韓国人って人と人との距離が近い!!って思ったことありませんか?
話しかけてくる距離、店員さんの距離、アツアツなカップルの距離。
実際の距離もそうだけど、気持ち的にも近いな~って気がしますよね??食事をおごってくれることも多いし、買い物も一緒に行ったり、心配もしてくれるし、連絡もマメ。
今回はそんな韓国人の距離の近さ、仲間意識について分析したいと思います!
우리・ウリ
韓国には「우리・ウリ」という言葉があります。耳にしたことありますか?
韓国語を勉強していると初期の段階で出てくる必須の言葉だと思います。映画やドラマ、歌の歌詞にも出てくる言葉。韓国人が日常的によく使うウリ。
我々、私たちという意味です。
우리나라・ウリナラという言葉を聞いたことありますか?ナラというのは国のことで、訳すと私たちの国、我々の国ということになります。
こんな言い方、日本では絶対しないですよね!でも韓国は自分の国(韓国)を言う時、ウリナラという言い方をします。国のことをよく話すのも日本とはちょっと違う部分かなと思います!
韓国は、ウリ、仲間意識が強いのです。
ではもう少し日常的に「ウリ」はどんな時に使うのでしょうか?
・両親・・・日本では自分の両親のことを、お父さん、お母さん、または私のお父さん、私のお母さんと言いますよね。韓国は우리 엄마(ウリオンマ・お母さん)、우리 아빠(ウリアッパ・お父さん)というように、ウリをつけることが多いです。
・子ども・・・親が子どものことを言う時もそうです。우리 아이(ウリアイ)という言い方をします。自分の息子、娘のことを言う時も、우리 아들(ウリアドゥル・息子)、우리 딸(ウリダル・娘)と言ったりします。
・嫁姑・・・嫁姑問題は世界共通永遠のテーマですよね。ここ、韓国の嫁姑問題もクセが強いことで有名です! ドラマの中でも嫁姑問題ってお決まりの展開。そんなお姑さんがお嫁さんのことを言う時は、우리 며느리(ウリミョヌリ・嫁)と言います。私たちの嫁、私の嫁、どちらも日本ではなかなか使いませんよね!
・友達・・・友達の名前を呼ぶときも、名前の前にウリをつけることも多いです。
ほかにも自分が住んでいる家や勤めている会社のことも、우리 집(ウリチブ・家)、우리 회사(ウリフェサ・会社)という言い方をします。
こう見ると、、、韓国って、ウリって使う機会多い本当に多い!!
日本の方からすると、ウリ〇〇~と呼ばれると、「私たちの〇〇?? 」と、最初は違和感でしかないですよね。
でもウリ〇〇~と呼ばれたら喜んで受け止めましょう~!ウリというのは距離が近くいい意味ですからね
最初にお話しした、ウリナラっていうのは私たちの国という意味ですが、堅苦しく感じますよね!でも私だけのものではなく、みんなのものという集団意識がよく表されているのです。
韓国人からすると、小さいころからウリは聞きなれて自然と使っているのですが、外国の方からすると、ウリって韓国らしいなーと興味を持つ部分なんじゃないかな!と思います
距離
日本には「親しき中にも礼儀あり」という言葉がありますよね。他人との適切な距離を保ちながら生活をする。
そんな日本の感覚で韓国を見ると、韓国人って距離が近い!ですよね?
マートで買い物をして会計をする時、背後に次のお客さんがべったりくっついて会計待ちをしていたり、、、地下鉄やバスの中でも、隣の人の本やスマホが覗き込める、いや覗き込んでる光景をよく見かけます!
知り合いかな?という距離感
服やコスメショップに立ち寄ると、さっと店員さんが近づいてこちらの動きと同時進行で動く。
とっても居づらい!という話もよく聞きます。
ナムジャチング(彼氏)、ヨジャチング(彼女)同士の距離の近さも、日本人カップルに比べたら近いと思います
手を握ってべったりしながら歩くカップル。ベンチに座って寄り添いあうカップル。カフェで隣同士座るカップル。とにかく距離が近い、そしてその時間が長い!
恋人以外はどうでしょう?
韓国では女性同士、手を繋いだりハグをしたり、男性同士も肩を組んで歩いたりします。
お母さんと、ある程度大きい息子が手を繋いでカップルのように歩いていることもよくあることです。
バスや地下鉄の中でも距離の近さがわかることがあります。
空いている席は、まだ他にもたくさんあるはずなのに、隣に座ってくる人。え、ここ??他にもあるのに??!
それとは反対に、隣の人とのスペースがかなり狭く、あの席にはわざわざ座らなくてもいいや、、という席にも構わずぐいっと座りに行く韓国人
日本に比べてパーソナルスペースが狭いので、戸惑ったり不快と感じることがある人もいると思います。これもまた文化の違いですね
共有
韓国人のお友達がいる方、おうちに韓国人を招待したことある方は経験したことあるのではないでしょうか?
冷蔵庫を勝手に開けられた
よく聞くことです
日本だとお友達のおうちに遊びに行ってトイレに行くとき、「トイレ借りていい?」と一言聞いてから使いますよね。韓国では「トイレ借りてもいい~?」なんて聞きません。気をあまり遣わず過ごす人が多いと思います!
先ほどお話した冷蔵庫。冷蔵庫と言えば、、、浮かぶ嫁姑問題
お姑さんが、息子夫婦のおうちの冷蔵庫に作り置きのおかずのタッパをせっせとしまったり、冷蔵庫にある食材で息子が大好きなおかずを作ってあげたり、冷蔵庫の中を整理しちゃう事件??が起きちゃう家庭もあります。
さすがに女性の立場からすると冷蔵庫を見られるのっていやですよね??
ましてや永遠の天敵、お姑さん!
でもお姑さんからすると、大好きな、愛するウリアドゥル(私の息子)のため~!家族は一つ~!という気持ちでいっぱい。
もう一つ、食事の場面から共有文化がよくわかることがあります。
日本では食事をする時、一人ひとり分の料理がそれぞれ用意され、レストランでもそれぞれ食べたいものを頼んで個人でその食を楽しみますよね。たまに、これちょっと食べてみるー?とまだ使用していないお箸で少し取り分けてあげたり。
一方韓国は、、、
共有します
一つの鍋、お皿のものをみんなで食べます。
チゲ、ラーメン、トッポギ、夏だとパッピンス(韓国版かき氷)など。それぞれのスプーンでみんなで一つの物を食べます。抵抗ある人もきっといますよね。
出典:MBCドラマ 私の名前はキム・サムスン チャプター
日本人が大好きなビビンバ。おうちの冷蔵庫に残っている具材とごはんとコチュジャンを銀色のボウルに入れて混ぜて、家族や友達と一緒に食べるドラマのシーンよく見かけますよね!!
(食堂で食べるビビンバも美味しいですが、おうちの残り物で作るビビンバも絶品です )
上の写真は、韓流初期の超有名ドラマ、「私の名前はキム・サムスン」です。家族でビビンバを囲ってモリモリと食べるシーン。ボウルの大きさにも驚きますよね!!
家族や友達が一緒に食べるシーンを見て、最初は、え?一緒に??と驚くかもしれません。しかも、一つのスプーンで順番に食べたりすることもありますよね!
出典:MBCドラマ 私の名前はキム・サムスン チャプター
でも混ぜまくってモリモリ食べている姿を見てると、段々と癖になるという方もいるのではないでしょうか??
共有をする=距離が自然に近くなる
ということですね!
共通点=仲間
韓国は家族、親戚の関係が濃く、その範囲も広い!
日本だと親戚となると、少し遠い存在な気がしますよね?
韓国は、チュソク、ソルナルなどの名節や、法事、結婚式、赤ちゃんの100日の誕生日、1歳の誕生日で家族、親戚が大集合します。
身内意識が強い韓国!
家族だけではなく、友達、出身地、生まれた年、出身校、男性で言うと兵役の所属など共通点があると、ぐんっと仲間意識が強くなります!
日本の方も、韓国人から、何歳?何年生まれ?同じ年だー!日本のおうちはどこ?〇〇県??昔、旅行で行ったことあるー!など、テンションが一気に上がる韓国人に出会ったことありませんか??
韓国人は初対面でも、年齢や出身地、仕事、彼氏彼女いるいない?結婚は?旦那さんの職場は?と、どんどん私的なことを聞いてくる!
このように感じたことある方多いと思います。
これは韓国人は自分との共通点がないかを探り、距離を縮めようということなんですね~!
共通点を発見すると嬉しくてたまらず親近感がわきます。
共通点あり 一気にウリ、仲間になります
仲間となれば、「あなたの問題も私の問題」というように、よく心配もしてくれるしアドバイスもくれます。とても親身!でも一方で、「あなたのものも私のもの」というように近すぎたり、共有する文化はちょっと苦手だな、、と思うことも当然あると思います。
文化の違いということを知っておくと良いですよね!
いかがだったでしょうか?韓国人のウリ意識、距離の近さ、共有、共通点で一気に仲間へ、など改めて振り返ってみると、そうかも~??!っていうことあったのではないでしょうか?
良い面もあれば、う~ん、ちょっと近すぎるな、と感じることもあるかと思います!日本と韓国の違い、色々な面白い発見があったら嬉しいです
ここまで、韓国人の仲間意識についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン @creatrip までメッセージを送ってください。