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防疫強国と呼ばれ早い検査と対応を通してコロナ19の確診者を1日に20~30名づつ減らしながら減少を見せていた韓国。
しかし、コロナウイルスの長期化で最近では韓国の確診者の推移も毎日約100人ずつ出てきている状況です。
天気予報を毎朝見るように、コロナ現況を毎日ニュース等で耳にすることが当たり前になった最近...韓国のコロナの11月の現況と事例、変わった政策などについてご紹介します。
韓国コロナ現況(11.02)
韓国の累積確診者数は 26,732名、累積検査数比1%の累積陽性確診率を見せます。
また、9月末からは1日に100人ずつ確定者が出てきている状況です。
1. 患者現況
累積患者 (隔離解除+隔離中+死亡) | 隔離解除 | 隔離中(治療中) | 死亡 |
26,732 | 24,395 | 1,869 | 468 |
2. 検査現況
累積検査数 | 結果陽性 | 結果陰性 | 検査中 |
| 2,636,650 | 26,732 (1.0%) | 2,584,394 (98.0%) | 25,524 (1.0%) |
韓国 地域別確診者現況(11.02)
韓国の地域別確診者数は首都圏の地域で大部分発生していて、それ以外の地域では1日の確診者数を1桁を維持しています。
新天地(教会)事態を経験した大邱(テグ)を除けば、ほとんどの感染者が人口が密集しているソウルと京畿地域で発生したことがわかります。
地域 | 確診者 | 隔離中 | 死亡者 |
ソウル | 6,081 | 503 | 78 |
釜山 | 592 | 64 | 10 |
大邱 | 7,179 | 40 | 196 |
仁川 | 1,051 | 50 | 11 |
光州 | 514 | 11 | 3 |
大田 | 442 | 26 | 6 |
蔚山 | 164 | 8 | 2 |
世宗 | 82 | 4 | 0 |
京畿 | 5,482 | 656 | 90 |
最近の韓国集団感染事例
一週間で800人以上の感染者を生んだ韓国の新天地事態を覚えていらっしゃるでしょうか?
その後、韓国の感染者数は少しずつ減少し、現在では似たような数を維持しています。
新天地を含むコロナ発生初期の韓国コロナ関連については、以下のリンクを介して確認することができます

新天地事態以後、最近(11月2日基準)韓国で確診者数が急激に増えた原因は、ほとんどの団体の集まりからでした。
コロナウイルスの長期化により、社会的距離置きに対して人々の重要意識がだんだんと薄れ、団体の集まりを再び開始していることが原因です。
療養病院のような感染に弱い施設から家族の集まり、学校等の日常的な空間でも感染が続いています。
その中で多くの感染者を出した最近の感染事例をいくつかをご紹介します。
1. 鐘路区ソウル芸術高校 
去る9月29日、ソウル鐘路区に位置するソウル芸術高校で18人の集団感染事例がありました。
ソウル市によると、この場所で音楽のレッスンを受けていた学生が最初確診され、17人に感染したものらしいのですが、調査の結果、最初に感染した学生と他の学生がシャトルバスを一緒に利用、声楽・楽器練習のために訪問した声楽演習室や楽器練習室を介して講師や他の受講生に伝えられたものとされています。
2. ロッテリア
出典 : ソウル新聞
8月には、韓国の有名ファーストフード店であるロッテリアで11人の集団感染事例が出て議論がされました。
ソウル市広津区に勤務する店長やスタッフがロッテリアに集まって会議を開き、続いてチョッパル屋、チキン屋などに相次いで訪問する等、長時間の集まりを催しながらマスクを着用していなかったことが主な原因でした。
以降ロッテリア側は確診者が勤務していた計7店を閉店しています。
3. 南陽州 療養院
11月2日に南揚州にある療養院(老人ホーム)でも集団感染事例が起こりました。
上の写真のこの建物には、2つの老人ホームが1つの建物一緒に存在しています。
この2つの老人ホームの入所者とスタッフ65人のうち62人が感染しました。正確な流入経路はまだ把握されていないのですが、韓国政府は、1つの老人ホームで、先月16日に最初の症状が現れた2つの老人ホームの院長が一緒に食事した情況を明らかにしました。
また、老人ホームの特性上、症状の判断が難しいので、少なくとも一週間は、静かに感染していたと見られ、これにより入所者全員が感染したと推定、特に1部屋に4人が入室、ベッドの間隔が60㎝程度に過ぎないうえ換気設備が不足して感染症に脆弱だったと判断されました。
韓国 学校の授業方式
小·中·高校
9月から韓国のコロナ拡散が減り、学生たちも新学期を迎え、韓国の多くの学校も授業方法の変更をしました。
韓国の学校は全面非対面式で実施してきた教育方法を、いくつか対面に変更、具体的にはどのように変化したか見てみましょう。
11月2日, 釜山のある小学校の投稿風景
11月2日から釜山地域の幼稚園・小・中・高校及び特殊学校のほとんどが全面登校授業を再開しました。
その他の地域では、奇数組、偶数組を交代させながら週2〜3回登校させる方法を利用しています。
また、学校への適応が必要な小学校1年生、中学校1年生だけ登校させる学校もあります。

このように、地域別に登校方法が異なりますが、すべての小・中・高等学校の生徒は、必ずマスクを着用し、自己診断アプリケーションを通して決まった時間に発熱、悪寒などないか自らの健康状態を確認し提出します。
コロナがまだ深刻な状況なのに対面授業を強行しているのではないかという反対意見もありましたが、韓国の教育省は、非対面授業のために、学生のまともな学習が難しいという点と団体生活をできずに家だけで生活しながら生まれる情緒不安が深刻だという点から、対面授業を決定しています。
登校時間に校門で体温チェックと手の消毒をする学生の姿
このように、いくつかの対面や全面対面授業を実施している学校もあるのに対し、韓国の74校は対面授業を全面停止し、スケジュールを調整中だと言います。
なぜならその学校で感染者が出たからです。
最新の事例では、9月31日、全羅南道咸平の小学生が確診判定を受け登校が停止、確診者が通った小学校の生徒全体600人の夜遅くにドライブスルーでコロナ検査をしました。
咸平小学校で起きた感染に対するブリーフィングの様子
この学生は、ソウルにある確診者の親族と接触したことが感染の原因になり、幸いなことに小学校では、マスクをきちんと着用していて校内で生まれた確定者は0人でした。
このように韓国の学校では、生徒のマスク着用を厳格に管理し、確診者が出た場合、直ちに登校を停止します。
また、いち早く全校生徒、全教職員、接触者の検査を実施し、感染を減らすために努力する姿を見ることができます。
9月31日, 臨時で作られたドライブスルー選別診療所で行われた咸平小学校生徒の検査の様子
大学
韓国の大学もコロナ拡散が減少した10月、11月から全面非対面だった授業がいくつか対面式に移行中です。
既存の実験、実習費用が登録金に含まれている学科を除いた韓国の大学の学科はすべて非対面授業を進行中でしたが、一部の大学は、公正な評価のため試験を受ける時のみ直接学校に生徒を呼んでいました。
しかし、10月から韓国のコロナ確診者数が徐々に減少、次第に対面授業をするようになった大学も増えました。
出典 : 蔚山毎日 / 対面式で実習授業を進行中の蔚山大学
その中で、韓国外国語大学の事例が議論になっています。
韓国外国語大学は今月27日から受講者が12人以下の授業は、すべての対面式で進行することを決めました。
受講人数が13人以上である場合、奇数年度入学生と偶数年度入学生が隔週で交互に登校し対面と非対面授業を並行するようにしました。
当初この大学は、去る13日からこれらの方針を実施する計画でしたが、学生の中に反対の署名運動が行われるなど、論議が浮上すると、施行の時期を遅らせたと発表しました。
出典 : 韓国日報 / 韓国外国語大学
これに対してキム・ナヒョン韓国外国語大学 総学生長は「5千人近くいる学生が対面授業拡大方針に反対する署名運動に参加した」とし「校内に多数が密集する状況を回避するために、学校側は生徒が対面と非対面のいずれかの学習方式を選択できるようにしなければならない」と声を出しました。
韓国外国語大学だけでなく、韓国のほとんどの大学は学校、学科、講義ごとに異なる授業方式を適用して学生に混乱をもたらしてきたとし、学校と生徒との間に摩擦を起こしています。
大学生の今の生活についてのインタビューはコチラをご覧ください
社会的距離置き改編
全3段階 → 全5段階
終息の兆しが見えないコロナウイルス、韓国の政府もコロナ19との長期戦に備えてシステムを調整しました。
11月1日に発表した既存の社会的距離システムを既存の3段階から5段階に改編したものです。
既存の3段階と新しく改編された5段階簡単にご紹介します。既存韓国の社会的距離を置くシステムは、次の表のように1-2-3のステップに分かれた3段階のシステムでした。
| 社会的距離置き3段階 | |
| 1段階 | 生活防疫 (1日の確診者数が50名未満) |
| 2段階 | 中間段階 (1日の確診者数が100名未満) |
| 3段階 | 封鎖 (1日の確診者数が100-200名以上) |
このように3つの段階に分けられた社会的距離を置くシステムは、コロナ拡散に応じて段階の変化が頻繁に行われ、それに伴う措置も異なるため、韓国国民の混乱が多くありました。
それだけでなく、頻繁に変わるステップの処置によりカラオケ、pcバン、体育施設などの多くの人が集まる施設は、長期的に営業をできず、事業が出来なくなったり職を失う人もたくさん生じました。
それに応じて韓国政府は、社会的距離を置くステップを1段階、1.5段階、2段階、2.5段階、3段階の合計5つのステップに細分化してこのような混乱を緩和し、コロナ共存時代(with Coronavirus)にふさわしい持続可能な体系的防疫システムを作ろうとしました。
| 社会的距離置き5段階 | |
| 1段階 | 生活防疫 (1日の確診者 首都圏100名未満、地方30人未満) |
| 1.5段階 | 地域流行段階 - 地域流行開始 (1日の確診者 首都圏100名以上、地方30人以上) |
| 2段階 | 地域流行段階 - 全国的流行開始 (1.5段階基準2倍増加 or 全国300名越え) |
| 2.5段階 | 全国流行段階 - 全国的流行本格化 (全国400~500名以上 or 倍増) |
| 3段階 | 全国流行段階 - 全国的大流行 (全国800~1000名以上 or 倍増) |
新たに改編された社会的5段階システムは、社会・経済的活動に対する規制が緩和されました。
すべての段階において、マスクの着用は当然の義務ではありますが、追加の設備の営業が可能になりました。
改編された基準によると、例えば地域流行段階である第1段階(2020年10月2日基準、韓国は現在、1段階に該当)には、50%の観客も入場が可能で、スペースを1つ空けた座先確保の集まりや食事も可能になります。
このような政府のより精密なシステム改編を見ると韓国の国民は「コロナと共存する時代で個人の生活と防疫のバランスを合わせて行くことができるかもしれない。」と評価しています。
このように、今日は韓国のコロナウイルス感染者の推移と現状についてご紹介しました。
韓国の現在のコロナの状況について理解するのに役に立てたらと思います。
ここまで、韓国コロナの現況についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、support.japan@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatrip.japanまでメッセージを送ってください。

