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ソウルの昔の名前が「漢城(ハンソン)」だったことをご存じですか?
ではソウルという名前はどこから来たのでしょうか
今回は韓国の主要都市名の由来についてご紹介します。
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韓国の都市名の由来
1. ソウル

韓国の学者によると、ソウル(서울)という名前の歴史は三国時代の新羅までさかのぼります
《三国史記(삼국사기)》と《三国遺事(삼국유사)》には、新羅の国王が国家を設立し名前を付けた内容が書かれています。
国名は「徐羅伐(ソラボル/서라벌)」または、「徐伐(ソボル/서벌)」、「斯羅(サラ/사라)」、「斯盧(サロ/사로)」としました。
その後これらは都市の名前となり、最終的に首都を表すようになったものが現在のソウルという言葉に変化したと言います
朝鮮時代には「漢陽(한양)」が首都でした。
当時の正式名称は「漢城府(한성부)」であり、当時の地図には漢陽、京城(경성)などと記されています。
一方日本の統治下時代には漢城府を「京城府(경성부)」に改名されました。
解放後ソウルはソウル、京城、漢城などの名称が混在していましたが、1946年にソウル特別自由市となり、のちに現在のソウル特別市という都市名になったそうです
2. 釜山(プサン)

釜山の都市名の由来はソウルに比べ、あまりはっきりしていません。
しかし太宗2年の《太宗実録(태종실록)》と《慶尚道地理誌(경상도지리지)》に「富山」という言葉が登場しており、これが今の釜山だと言われています
釜山という都市名は1740年の《東莱府誌(동래부지)》に初めて登場し、ここの山が釜のようだと示されていました。
実際に釜山の周辺にも釜のように見える山があることから、釜山の都市名がここから来ていると予測できます
3. 大邱(テグ)

大邱の昔の名前は多伐(다벌)、達伐(달벌)、達弗城(달볼성)、達句伐(달구벌)、達句火(달구화)などがあります。
達は山や村に広い空間を示しており、弗と伐は平野、街、村という意味で大邱の地理を表した言葉です
新羅757年に大丘(대구)という名称が現れましたが、丘は孔子の名前だったため批判を受け、朝鮮時代に現在の大邱に変更されました。
4. 仁川(インチョン)

高句麗時代に弥鄒忽(미추홀)地域には「買召忽縣(매소홀현)」という行政区域がありました。
その後高麗時代に慶源郡(경원군)に改名され、都市が昇格したと言います。
朝鮮王朝の成立により慶源郡は現在の仁川の由来になった「仁州(인주)」となりました
太宗13年、州が付く地域名は全て郡か縣が付く都市にしか使えなくなり、山か川のうちどちらかを選択せざるを得なくなります。
ここで川を選択し「仁川」が誕生したのです
仁川という都市名が生まれた1413年10月15日を記念し、毎年10月15日は仁川市民の日に指定されています。
5. 金浦(キンポ)

出典:서울식물원 페이스북
高句麗、白済、新羅の三国時代に、金浦市のある地域は三国の戦場でした。
金浦の昔の都市名は「黔浦(금포)」で、祭事を行う神聖な場所という意味を持っています
朝鮮王朝太宗10年、金浦と陽川縣(양펀현)が合併し金陽縣(금양현)になり、同年10月に衿川(금천)に加わり金浦は姿を消しました。
しかし数年後太宗が再び金浦を金浦縣(김포현)として独立させたのです
6. 大田(テジョン)

出典:大田観光公社
大田広域市は地理的に韓国の真ん中に位置しており、外国人にはあまりなじみがない地域でもあります。
昔の大田は農業が盛んな地域でした。
大田の昔の都市名は、韓国の固有単語の「한밭」で広大な畑という意味です
朝鮮初期に大田(대전)に変更され、この都市名が今でも使用されています。
7. 蔚山(ウルサン)

出典:蔚山観光公社
三韓時代の蔚山は12の国からなる部落型の社会で、于尸山国(우시산국)にありました。
于尸山国は当時水のような山に囲まれた国という意味でした。
そんな于尸山国の尸(시)が吏読(이두/漢字を借りて韓国語を表した表記法)では「ㄹ(L)」を表していたため、
「于(우/U)+尸(ㄹ/L)+山(산/SAN)」=「울산(ULSAN)」
となり、現在の蔚山(울산)になったのだと言われています
8. 光州(クァンジュ)

出典:光州観光公社
かつて光州(광주)には川がたくさん流れていたので「물들(Mul-Deul)」と呼ばれていました。
その後韓国の地名の漢字化政策により、「無州(무주/Mu-Ju)」に改名。
貴重だという意味の「珍(진/Jin)」が加わり「無珍州(무진주)」や「無珍(무진)」とも呼ばれていました
高麗時代、「無珍州」はいきなり「光州」となりましたが、その理由には2つの説があります。
光の都だという意味の빛(光)고을(州)から来ているという説が一つ。
もう一つは中国の湖南省に光山という地域があり、ここも州を付けて光州と呼ばれているのですが、韓国の光州も昔光山(광산)という呼び名が使われていたため、中国の地域名に由来しているという説もあります
9. 済州島(チェジュ島)

出典:済州観光公社
「耽羅(탐라)」は済州島の昔の都市名で、島国という意味です。
済州島に国が建てられた時代に《三姓神話(삼성신화)》、別名《耽羅建国神話(탐라건국신화)》がありました
高麗時代には耽羅は高麗に統一され、海の向こう側にある大きな村という意味の済州に改名されたそうです!
今回は韓国の主要都市名の由来について詳しくご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
韓国の地名はかなり昔からの名称が受け継がれていることが分かりましたね
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