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地震の多い日本ですが、韓国の地震について気になったことはありますか?
韓国での地震のニュースは日本より少ないと感じるはずです。
今回は韓国でも地震は起きるのか?について、頻度や今までの地震の歴史も踏まえてご紹介します
韓国歴史上の地震の記録
朝鮮半島歴史上の地震

出典:중앙일보
韓国では世界的にも地震はほとんど起こらない国だと考えられているはずです。
しかし《三国史記》や《高麗史》、《朝鮮王朝実録》などの文献には、朝鮮半島の歴史の中で地震が多々起こっていたことが記録されています
韓国の気象庁が西暦2年から1904年までのデータを収集し、韓国の地震を予測する重要な資料としているほどです。
文献によるとマグニチュード8から9の地震が多発していたと推測されています
実際の正確な規模は分かりませんが、多くの死傷者が出たことは確かです。
さらに大地震の後の津波の記録も残っています。
近代韓国の地震の記録

100年前から現在までは、韓国で大地震が起こった記録はありません。
しかしデータによると過去40年の間だけでも小さな地震はどんどん頻繁に起こるようになっています。
日本の東日本大震災以降、韓国の小規模な地震の数はなんと数倍となりました
| 年度 | 地震の回数 (マグニチュード2以上) |
| 1980 | 16 |
| 1981 | 15 |
| 1982 | 13 |
| 1983 | 20 |
| 1984 | 19 |
| 1985 | 26 |
| 1986 | 15 |
| 1987 | 11 |
| 1988 | 6 |
| 1989 | 16 |
| 1990 | 15 |
| 1991 | 19 |
| 1992 | 15 |
| 1993 | 22 |
| 1994 | 24 |
| 1995 | 29 |
| 1996 | 39 |
| 1997 | 21 |
| 1998 | 32 |
| 1999 | 37 |
| 2000 | 29 |
| 2001 | 41 |
| 2002 | 49 |
| 2003 | 38 |
| 2004 | 42 |
| 2005 | 37 |
| 2006 | 50 |
| 2007 | 42 |
| 2008 | 46 |
| 2009 | 60 |
| 2010 | 42 |
| 2011 | 52 |
| 2012 | 56 |
| 2013 | 93 |
| 2014 | 49 |
| 2015 | 44 |
| 2016 | 252 |
| 2017 | 223 |
| 2018 | 115 |
| 2019 | 88 |
| 2020 | 86 |
上記のデータから分かるように、韓国の地震の数は1990年代以降増加しました。
2016年から急激に増えていますが、これは2016年の慶州地震と2017年の浦項地震の2つの大地震と重なっています。
表だけを見ると韓国には地震がかなり多いと感じるかもしれません
しかし上記の地震はまだ小規模であったり、陸地で発生していなかったりする場合がほとんどです。
今までのデータと比べながら大地震を引き起こす可能性があるかを探っていますが、まだ不明な点が多いと言います。
韓国の大地震
2016年 慶州地震

慶州地震
(出典:연합뉴스)
韓国では1978年に地震観測が始まって以来、マグニチュード4以上の地震はほとんど発生していません。
しかし2016年9月12日の夕方、慶州(キョンジュ)でマグニチュード5.1とマグニチュード5.8の2つの地震が起こりました
今までこの地域では地震が一度も起こっていませんでした。
同年の7月蔚山(ウルサン)でもマグニチュード5の地震があった後の出来事だったので、人々は不安に襲われました。

浦項地震
(出典:오마이뉴스)
市民のもう一つの不安は原子力発電所です
慶州は世界最大の原子力発電所密集地域であり、慶州地震後にはこの地域にある月城原子力発電所を検査のため緊急停止しました。
のちに政府はマグニチュード6.5~7までの地震なら耐えられると発表し現在も稼働中ですが、近くに住む人たちの不安は消えないままです
2017年 浦項地震

浦項地震
(出典:국민일보)
慶州地震から1年以上経った2017年11月15日午後には、慶州に隣接する浦項(ポハン)にてマグニチュード5.4の地震がありました。
韓国地質学会は2019年に浦項地震は断層活動とは何の関係もないという結論を出しています。
韓国でこれ以上の大地震は起こらないのか?

日韓のプレートによる影響の推測
(出典:파이낸션)
世界の地質学者の推測によると、慶州地域にある粱山断層の位置は環太平洋火山帯と位置と重なっていて、さらに朝鮮半島は平地が多いため浅発地震が起こると多くの死傷者が出る可能性があるといいます。
さらに2011年の東日本大震災によって他のプレートが活動する可能性があると推測しているそうです。
2016年の慶州地震も東日本大震災の余震ではないかという見解も出ています

浦項地震
(出典:뉴스핌)
では朝鮮半島に活断層はあるのでしょうか?
先ほどの粱山断層がまさに活断層です
今まで原子力発電所の建設により関連の研究や情報開示が妨げられてきました。
粱山断層により、今後も浦項や慶州で大地震が発生する場合があります。
もしマグニチュード6以上の地震が起きたら、耐震設計されていない既存の建築物により30万人を超える死傷者が出る可能性があるそうです
小規模の地震が増加している今、韓国でも地震対策について深く議論する必要があります。
今回は韓国でも地震は起きるのか?について、過去のデータを基にご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
韓国も地震の対策を強化していく必要がありそうです
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