韓国伝統仮面劇「タルチュム」文化
韓国の伝統仮面舞踊であるタルチュムを詳しくご紹介!
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皆さんは「タルチュム(탈춤)」をご存じですか?
タルチュムは仮面を被って演技をする韓国の伝統仮面劇のことです
今回はそんなタルチュム文化をご紹介します。
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韓国伝統仮面劇「タルチュム」
タルチュムとは?
出典:blog.jinbo.net
韓国語で「タルチュム(탈춤)」は仮面のタル(탈)と踊りのチュム(춤)を合わせた言葉です。
仮面を被って踊りながら演技する韓国の伝統的な仮面劇になります。
タルチュムの歴史の始まりは三国時代です
その後朝鮮時代に広がり、民族文化として見なされるようになりました。
現在でも特定の場所で公演が行われています!
韓国伝統仮面劇「タルチュム」の進化
タルチュムは昔の韓国人の娯楽の一つでした。
通常、元日やチュソク、お釈迦様の誕生日などの特別なイベントの際に行われていました。
出典:doopedia
三国時代のタルチュムは神的な存在とコミュニケーションを取るために行われていた儀式のようなものでした
仮面は神をイメージしていたと考えられています。
さらに仮面を被った人は人々の考えを神に伝えることができる存在だと考えました。
仮面を被って踊りを踊ることは神と人間のコミュニケーションの形だったのです
朝鮮時代後半になるとタルチュムは神とのコミュニケーションの儀式ではなくなります。
代わりに貴族と中国の封建時代に対する一般市民の怒りと不平不満を反映するようになりました
タルチュムの舞台の真ん中に立ち人々が集まって歓声を上げます。
その後普段は話せない不満などを表現する演技をするのです
ここで言及される問題は、王の弱さ、社会の邪悪さ、貴族の偽善などに対する批判などでした。
出典:News1
1980年代には、タルチュムは韓国の大学付近で行われるようになりました。
最近はタルチュムの文化と独自性を継承するためのパフォーマンスとなっています。
タルチュムを見たい人は「ソウルノリマダン(서울놀이마당)」に訪問してみてください
タルチュムで使用される仮面
出典:hahoe.invil.org
タルチュムの仮面は種類や地域によって、特性や素材が異なります。
一番よく見られる仮面は赤い木でできている河回仮面です。
河回村を起源としており、あごの部分が分離されているので踊りやすくなっています
韓国の文化遺産である12個の河回仮面は、両班(양반)、ソンビ(선비)、チュン(중)、白丁(백정)、チョレンイ(초랭이)、ハルミ(할미)、イメ(이매)、プネ(부네)、カッシ(각시)、総角(총각)、トッタリ(떡다리)、ピョルチェ(별채)です。
しかし最近では総角、トッタリ、ピョルチェの仮面は姿を消しました
出典:Naver
オグァンデ(오광대)とヤユ(야유)という仮面の見た目は大きく、表情豊かです。
ボンサン(봉산)は貴族の仮面で、トンヨン(통영)は主に人々が想像した悪魔の顔を表現しています
そのためトンヨンの仮面は傲慢で嘲笑っているかのような表情のように見えますよね!
仮面伝統仮面劇「タルチュム」の登場人物
出典:Kyongbuk Ilbo
タルチュムの登場人物は地域によって異なりますが、一般的に人気のキャラクターはメインイベントを進行する主人公(주동인물)と主人公に対立するキャラクター(반동인물)がいます。
例えば主人公が貴族ならば、対立するキャラクターは庶民です。
庶民は言葉と身振りで貴族を攻撃し、物語の中で風刺を増やします。
それを面白くするために大げさにすることが多いです
主人公と対立するキャラクターは躊躇なく批判をし、これは観客の思いを代弁していると考えられています。
社会問題を非難するためにもタルチュムが使われることがありました。
韓国伝統仮面劇「タルチュム」のしぐさ
出典:heritage.tv
優雅な踊りと美しい音楽はタルチュムの魅力の一つです。
演技者は言葉を話す他に、歌や感嘆声なども叫びます
タルチュムには韓国の様々な地域のアイデンティティを表すジェスチャーも含まれています。
例えば河回地域では、タルチュムは宗教的な儀式や村の神々の崇拝の意味が含まれています。
村人の平和と幸福を願ってタルチュムが行われるのです
逆にオグァンデやヤユは神聖さは全くなく、ただ社会を批判する意味が籠った娯楽なのです。
今回は韓国伝統仮面劇であるタルチュムについて詳しくご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
タルチュムが不平不満を表現していたなんて不思議ですよね
ぜひ今度ドラマや直接タルチュムを見る時にはどんなお話が込められているか、考えてみるのも面白いかもしれません
ここまで、韓国伝統仮面劇「タルチュム」文化についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。