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最近のK-POPの舞台を見ているとどこか寂しく感じることはありませんか?
それはきっとファンたちの応援する掛け声がないからではないでしょうか
最近アイドルたちもファンの掛け声が恋しいという話をよくしています。
そのくらいアイドルファンの応援文化はK-POPでとても重要な役割を果たしてきました。
今回はそんなK-POPアイドルの掛け声応援文化についてご紹介します
K-POPの始まりと歴史についてはコチラ
応援方法

出典: 매일경제
応援方法とはK-POPアイドルが舞台でパフォーマンスをする時、間奏で応援したりスローガンを叫ぶことを言います。
それぞれが適当に叫んでいるのではなく、決まった規則に従って応援しています。
アイドルのパフォーマンスの途中に叫ぶメンバーの名前やスローガンなどが全て応援方法です!
応援方法は基本的に3つに分かれています。
BTSのDNAの応援法で、その3つの基本の応援法を見ていきましょう
1. 名前を叫ぶ

BTSのDNAの舞台が始まって前奏の口笛が聞こえると、ファンたちは名前を叫びます。
キム・ナムジュン!キム・ソクジン!ミン・ユンギ!チョン・ホソク!パク・ジミン!キム・テヒョン!チョン・ジョングク!BTS!
(김남준! 김석진! 민윤기! 정호석! 박지민! 김태형! 전정국! BTS!)
上記を2回繰り返すとVのパートが始まります。
音楽の初めや中間、または最後に間奏が長い部分があれば、このようにメンバーの名前を叫ぶ応援方法をよくします。
名前の順番は生年月日で、年上から順に叫ぶ決まりになっているそうです
2. 歌詞の間に掛け声を叫ぶ

私たちの出会いは(私たちの出会いは!)数学の公式(数学の公式!)宗教の律法(律法!)宇宙の摂理(摂理!)
우리 만남은 (우리 만남은!) 수학의 공식 (수학의 공식!) 종교의 율법 (율법!) 우주의 섭리 (섭리!)
J-HOPEのパートでファンが歌詞の無い部分で掛け声を叫びます。
DNAの例のように前に出た歌詞をそのまま叫ぶ場合がほとんどです。
アーティストが先に歌うと、後からファンが大声で同じ言葉を叫ぶので、とても面白いです

もちろん歌詞とは違う掛け声もあります。
絶対に後悔させない(後悔しない!)
절대 후회하지 않게 해줄게 (후회 안 해!)
TWICEのYES or YESの応援方法では、元々も歌詞とは違いますが、面白い掛け声を入れました
3. 一緒に歌う

La la la la la
La la la la la
偶然じゃないから
우연이 아니니까
最後にアーティストとファンが一緒に歌う部分もあります。
歌の途中で一緒に歌うともっと良い部分は、ファンも一緒に歌うのです!
一緒に歌う時には掛け声の時のように大声で叫ぶのではなく、音楽に合わせて歌わなければなりません
しっかり音楽に合わせて、アーティストの作品の邪魔にならないように応援します。

上記の3つが応援方法の一番基本的なルールです。
このほかにも様々な応援方法があります。
例えば歌唱力がすごいBTOBの場合、ファンにも歌唱力を求めます。
応援方法がなんと和音を入れるのです
このように音楽に合っていて、パフォーマンスをしているアーティストの力になれるなら、なんでも応援方法になります!
応援方法の歴史
応援方法はいつどのように生まれたのでしょうか?
今度は応援方法の歴史について見てみましょう

応援方法が始まったのは1世代アイドルであるH.O.Tのファン「Club H.O.T.」のおかげです。
1996年にH.O.T.がデビューし、大人気となってから韓国のファン文化が形成されました。
当時できたファン文化は現在も残っているものがたくさんあります

応援方法も当時H.O.T.のファンが作った文化でした。
1999年度に発売されたH.O.T.のアルバム「아이야!(I yah!)」のタイトル曲「아이야!(I yah!)」と収録曲「환희(歓喜)」でファンが自分たちで応援方法を作ったと言います。

歌が始まる時、メンバーの名前を叫び、歌詞が無い部分でありがとう。ごめんなさい。愛してます。永遠です H.O.T.(고마워요. 미안해요. 사랑해요. 영원해요 H.O.T.)という掛け声を叫びました。
この「ありがとう。ごめんなさい。愛してます。永遠です。」という言葉は今でもH.O.T.のファンの間で意味のあるものだそうです。

当時はエンターテインメント会社にファンを管理する部署がありませんでした。
そのため応援方法もファンたちが自ら作りました。
活発に活動するファンクラブの会長や経営陣が中心となって応援方法を作り、オンラインやオフラインで他のファンたちに教えていたそうです

その後もジェクスキス、god、神話などの1世代アイドルや、東方神起、SUPER JUNIORなどの2世代アイドルのデビュー直後まではファンが応援方法を作っていました。
しかし応援方法が段々文化として固まってきたため、エンターテインメント会社で作るようになりました!
アイドルのファン活動をする人が増え、オンラインでのファン文化が確立したことで応援方法が複数個できる混乱を避けるための処置だったそうです。

アイドルのファンが事務所を批判する内容の応援方法を作らせないための処置だとする主張もあるようです。
なぜなら2007年に発売されたSUPER JUNIORのタイトル曲「돈돈!(Dont' don)」で、「넌더리가나(うんざりだ)」という歌詞の前に(SM!)と言ってSMエンターテインメントに対する不満を応援方法で表現したからです
本当かは分かりませんが、その後SMエンターテインメントはアイドルの応援方法を自ら作って公式ホームページにアップロードするようになりました。
そしてこの文化が定着し、今ではほとんどのエンターテインメント会社が応援方法を作るようになったのです。
応援方法とファン
現在のK-POPファンはどのように応援方法を覚えているのでしょうか?

まずエンターテインメント会社で応援方法を作ります。
アーティストの新しいアルバムが発売された後音楽番組出演までの間に、エンターテインメント会社で新曲の応援方法を作って公式ホームページやSNSにアップロードします。
一般的にアイドルがカムバックしたら、初めの週に音楽番組でタイトル曲と収録曲1~2曲を披露します!
音楽番組でファンたちが応援できるように、1~3曲の応援方法がアップロードされるのです

応援方法がアップロードされると、ファンたちは曲を聴きながら一生懸命練習します!
そして練習した応援方法を音楽番組やコンサートで叫ぶのです
カムバックした最初の1週間は応援方法にまだ慣れていない場合がほとんどです。
そのためエンターテインメント会社でファンを管理する役割をするファンマネージャーが、応援方法に慣れるように手伝うこともあります。

出典: sbs
以前私も推しのアイドルの音楽番組の初出演を見に行きましたが、入場を待っている間にファンマネージャーが曲を流し、応援方法を練習できるようにしてくれました
上記の写真のように応援方法が書いてある紙を配る場合もあるようです。

出典: SEVENTEEN 유튜브 채널
最近はファンが応援方法に慣れるようにアーティストが直接動画を撮ってアップロードしたりもします。
音楽を流してアーティストがファンになったかのように叫ぶのです
元々応援方法を聞いていたアーティストが叫ぶのを見ると可愛く面白いので、最近はこのコンテンツをファンたちがとても好んでいるそうです。
アーティストが直接教えてくれるのでもっと早く覚えられます

今回はK-POPアイドルの掛け声応援文化についてご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
掛け声はアーティストに元気を与えるだけでなく、ファンたちの結束も強められるので良い文化ですよね
皆さんも好きなK-POPがありましたら、掛け声について探してみてください。
きっとよりその音楽を楽しめます
ここまで、「K-POPアイドルの掛け声応援文化」についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。

