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韓国初の同性同士恋愛リアリティ番組が登場

認識の低い韓国で偏見を変えることはできるのか、韓国の反応等まとめました

Ann
2 years ago

こんにちは 

韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!


韓国初のゲイ恋愛リアリティ番組《남의연애(男の恋愛)》がSKT、KBS、MBC、SBS地上波3社の合作で作られたOTTサービスwavve(ウェーブ)オリジナルウェブバラエティで7月15日金曜日公開予定です。

これに先駆けて韓国で初めて多様性(性)カップルのロマンスを描いた恋愛リアリティ番組《메리퀴어(メリクィア)》も公開され韓国で話題になっています。

同性愛やトランスジェンダーについて保守的で認識の極めて低い韓国では異例の番組です  

今回はこれらの番組について、韓国の反応などご紹介します。



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韓国初同性愛リアルバラエティ
自分でない他人の恋愛

最近韓国で人気のテレビプログラムは「他人の恋愛」だそうです。

テレビチャンネルやオンライン動画サービスで看板となる恋愛リアリティ番組がないところがないほど、視聴者は他人のリアルな恋愛に興味があるようです。

時代の流れに乗って様々に進化してきました。 

例えば2010年代のMBC《우리 결혼했어요(私たち結婚しました)》がスターの仮想恋愛だったのに対し、近年は하트 시그널(ハートシグナル)》《솔로지옥(脱出おひとり島)》などの一般人の本物の恋愛を扱うというのが最も大きな違いです。 

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出典:우리 결혼했어요,하트시그널3,솔로지옥 캡처

出演する人が芸能人から一般人に変わっただけでなく、指定された仮名で参加し一定期間職業などお互いの情報を隠したまま出会いを進行したり、元彼氏・元彼女など過去の恋人が一箇所に集まって複雑な感情に包まれながら真のパートナーを探したり、離婚経験のある男女が新しい愛を探したりと内容もかなり多様化しました。


このようなリアル恋愛バラエティについて韓国の大衆文化評論家は「ソム(恋人になる前の段階)や恋愛も貧益貧、富益富(韓国のことわざ:貧しいものはさらに貧しくなり、富めるものはさらに富めるようになるという意味)だ。自分はいろいろな理由で恋愛をすることはできないが、他の人の恋愛を見ながら代理満足を感じる。」とし「自分はコンビニで一食を適当に終えても、モッパン(食べる放送)やクッパン(料理する映像)を見る心理と同様」と説明しています。


以前は「他人の恋愛をここまで見てもいいのか?」 という罪意識があったとしたら、今では放送が携帯電話、タブレットなどで簡単に見れるのでもっと個人的なコンテンツになり、YouTubeの個人放送などと同じように他人のプライバシーを見ることが日常になったことが関係しているのかもしれません。



リアル性少数者カップルの出演

8日に公開された《メリクィア》は、性少数者の3組の本物カップルのリアル恋愛を映し出します。 

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出典:뉴스엔

男性×男性カップル、女性×女性カップル、トランスジェンダー×両性愛者カップルの6人が出演する「国内初リアルカミングアウトロマンス」です。

「間違っているのではなく、ただ少し違うだけの少数派の愛に耳を傾ける」《メリクィア》の製作意図はこう紹介されています。 

性少数者たちに対して「たとえ少数だとしても、私たちが抱きしめなければならない私たちの社会の構成として受け入れよう」が趣旨です。


この番組のMCに国民的MCのシン・ドンヨプ、国内カミングアウト1号のホン・ソクチョン、共感の女王ハ二が集まりました。

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出典:아시아텐

約20年前ホン・ソクチョンは芸能界初、同性愛者であることをカミングアウトをして韓国に衝撃を与えました。

当時、彼に向けられた視線は不思議な対象を眺める「好奇心」がほとんどでしたが、20年間彼は大衆の関心の中で自然に溶け込み、社会の雰囲気も徐々に変わりました。

しかし韓国にはまだまだこういった同性愛者やトランスジェンダーについて、とても保守的で肯定的でない目で見る人もかなりいるのが事実です。

性少数者に対する認識と関心がまだ低い方である韓国。

最近BLドラマの人気で性少数者への関心と好意的な反応が増えていますが、依然として韓国で性少数者というのは隠さなければならない、禁忌とされると考えられるようです。

性少数者に対する非難の大部分は無知から来ているという指摘もあります。

このような番組の制作は破格的な試みでありながらも非常に意味のあるものになるでしょう。

このプログラムによって、韓国社会で性少数者に対する認識が少しでも変わると考えるからです。



韓国での反応

《メリクィア》に続き《男の恋愛》で性少数者バラエティ番組2編を相次いで公開します。

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出典:연합뉴스

多様化する恋愛リアルバラエティ番組の中で男性だけ出演して男性×男性のラブロマンス、やはり韓国では様々な意見が飛び交いました。

「放送でこのようなテーマのコンテンツを見せるのは間違っている」という反応が大部分で、「こんな素材で大衆化させないでほしい」、「(同性愛者やトランスジェンダーを)理解することはできるが、あえて放送でまでそんなことを取り上げなければならないのか」という声が多くを占めました  

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出典:크리스천투데이

最近、韓国国内でサル痘の感染者が出てきたため、これに対する懸念もありました。

 「サル痘のせいで騒々しい時にこんな放送不快だ」、「 WOHは'サル痘は男性間性行為をした人々に主に伝染する傾向を続けて見せているいるようだ'と説明していた」、「同性愛は間違った性行為によって性病に感染する確率が比較的高い方だ」という反応などです。

「同性愛は精神病、合理化してないで治療を受けろ。」などという完璧に無知から来る悲しいコメントもありました。


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出典:크리스천투데이

また、同性愛クィア(queer:同性愛者や両性愛者、性転換者など性的少数者たちを統一する言葉)祭り反対国民大会準備委員会や一部の宗教団体、学生父母団体などは記者会見を開き、「私たちは誤った行動が推奨され美化される不道徳な社会に住んでいる。社会全体が容認できない逸脱行動も、メンバー一部の支持があるという理由で禁止されず通用されるとき、社会の倫理と道徳規範は破壊され無力化されるしかない。」という理由から「青少年を利用したお金稼ぎに盲目のSKテレコムとユ・ヨンサン代表取締役社長は直ちに謝罪し、該当プログラムを削除せよ。青少年利用お金稼ぎに盲目のSKテレコムとユ・ヨンサン代表取締役社長は直ちに謝罪し、《メリクィア》、《男の恋愛》 の放送を終了せよ!」と主張しました。

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出典:크리스천투데이

彼らは「言論記事のタイトルだけを見ても分別力(見分ける能力)がまだ十分でない青少年たちの好奇心を刺激するタイトルに満ちている」とし「これは同性愛を助長し、青少年たちに露骨に同性愛を推奨する邪悪なこと」と批判しました。

つまり青少年にとって悪影響になるかもしれないと懸念し、訴えているのです。


確かに、あまり馴染みのなかった性の形にまだまだ戸惑いが多いのは当然のことかもしれません。

近年はページ照会数のための過激な言論記事タイトルが度を越していることも確かです  


番組関係者はインタビューを通じて「彼らの公論化が必要ならば「彼らの生き生きとした生活」自体を見せることが必要なのではないかという考えから番組を企画することになった。」と伝えました。

また出演陣については「クィアと言っても特に難しい点はなかった。極めて平凡な一般人であり、ただ社会がそれらを特別に分類しているだけだと感じた。」とし、「出演陣らが感情表現に 加減がなくて制作陣すら驚く瞬間も多かった。愛の前にときめいて胸が痛くなるのは誰でも同じだった」と話しました。

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番組出演陣たち
出典:IG@dollle_eIG@u__jihaeIG@jjuunnee_e



韓国の認識どう変わっていくか

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出典:뉴시스

《男の恋愛》は率直で果敢な男性たちが「男(남)の家」に入居し、お互いの率直な心を確認するものとなっています。

公開されたティーザー予告編を見ると、出演陣の恥ずかしがる姿ややきもきする姿、果敢な反応などを垣間見ることができます。

青春ドラマのようなポスターのように予告編でもやはり清涼感が感じられるほどだと言います。

男性×男性の恋愛リアリティプログラム《男の恋愛》も 《メリクィア》同様、ホモセクシュアル(ゲイ)や同性愛者に対する偏見を変えることができる番組になれるか期待されています。


リアル恋愛バラエティ番組では主に出演陣の職業や年齢など情報に関心を持たれます。

両番組ともに、もともとYouTuberなどの活動をしている人もいますが、プライベートが筒抜けになる覚悟で公開的にカミングアウトした彼らの勇気と率直さに勇敢さを感じます。


まだ日本での公開情報はありませんが、韓国での反応が大きければ国外にも輸出される日も近いかもしれません。




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