参鶏湯の新体験!話題の「北朝鮮式参鶏湯」ムグ屋へ行ってきました

mogutabi もぐたび
7 months ago
ソウルを旅行中に一度は食べたくなる参鶏湯(サムゲタン)
体に優しくて、食べるとなんだか元気になれるし、重たくないのも嬉しいところ。今回は、普通の参鶏湯とはひと味違うと話題の「北朝鮮式参鶏湯」を味わえるお店、ムグ屋(무구옥/無垢屋)に行ってきました!
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ソウルの人気観光スポット、景福宮駅から徒歩約5分、賑やかな通りから少し奥まった場所にあるムグ屋は、韓屋スタイルの落ち着いた外観が目印。新しいお店ながら口コミやSNSで一気に話題となり、すでにソウルの参鶏湯好きから熱い支持を集めています。大通りから一歩入ると、ぐっと静かな空気に変わるのも印象的で、私が訪れた日も平日でしたが数組のお客さんが並んでいて、その人気ぶりを実感しました。
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■厨房から漂う食欲をそそる香り
店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが厨房の様子。大きな鍋が2つ並び、ぐつぐつと煮込まれている光景に、思わず「これ絶対おいしいやつ!」と期待が高まります。韓国のこういう“見せるキッチン”って、料理への自信が表れていてすごく好きなポイントです。
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店内は木を基調としたシンプルなつくりで、すっきりと清潔感があり、1人客から家族連れまで幅広いお客さんで賑わっていました。スタッフの方もテキパキとした動きで、忙しい中でも親切に対応してくれたのが印象的でした。
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■これが「北朝鮮式参鶏湯」
ムグ屋の看板メニューは「北朝鮮式参鶏湯定食」(18,000ウォン)。通常の参鶏湯は、丸ごとの鶏がスープにドボンと浸かって登場しますが、ここではスープと鶏肉が別盛りで提供されるのが大きな特徴。
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テーブルに運ばれてきたのは、たっぷり注がれたスープ、しっかり煮込まれた鶏肉の盛り合わせ、もち米ごはん、そして白菜キムチとカットゥギ(大根キムチ)。薬味として塩こしょう、青唐辛子ソース、醤油ダレも添えられています。
まずはスープをひと口…。これが、もう感動の美味しさ! 口に含んだ瞬間、鶏の旨みがじわっと広がり、まろやかで奥深い味わいが広がります。味は濃厚でクリーミー、でも後味は驚くほどすっきりしていて、全く重たさがない。長時間煮込まれているのに、脂っこさやくどさはゼロで、なんだか身体の奥にまでじわーっと染みわたっていくような感覚です。スプーンを口に運ぶ手が止まらなくなり、「ああ、これ、毎日でも飲みたい!」と心から思ってしまうほど。まさに、疲れた身体と心に染み入る“滋養スープ”という表現がぴったりです。
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そして鶏肉もまた絶品! 箸を入れた瞬間、ほろっと崩れてしまうほどの柔らかさ。丁寧に火を入れて煮込まれていることがわかります。スープに浸して食べると一体感が増し、しっとりとした食感と濃厚な味わいが口いっぱいに広がります。さらに、添えられた薬味と組み合わせることで味わいのバリエーションが一気に増えるのも楽しいポイント。特に青唐辛子ソースは、ピリッとした辛さが絶妙なアクセントになっていて、鶏肉の甘みや旨みをグッと引き立ててくれます。ほんの少しつけるだけで風味がガラッと変わるので、いろんな組み合わせを試したくなり、食べ進めるうちにどんどん夢中になってしまいました。
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■食べ方いろいろ!自分好みにカスタマイズ
面白いのが、スープと鶏肉が別々なので、「自分好みに味を組み立てられる」ところ。私はまずスープをじっくり味わい、そのあとにごはんを少しずつ投入しておじや風に。鶏肉はスープに浸してから食べるとより一体感が増しますし、途中で塩こしょうを追加して味変を楽しんだりと、一杯で何通りもの食べ方ができるのがすごく楽しかったです。
さらに、もち米ごはんがプチプチとした食感で、これもまたスープとの相性抜群。韓国料理って薬味や付け合わせの楽しみ方も含めて完成されているなと改めて感じました。
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■素材へのこだわりが光る
メニューには「天然高麗人参、義城産ニンニク、国内産最高級の味付け」と書かれていて、そのこだわりがしっかり伝わってきます。特にこの日はスープの香りが本当に芳醇で、食べ終わった後もしばらく余韻が続くほど。追加で頼める「山参培養根」(3,000ウォン)もあるので、次回はもっと本格的に滋養強壮メニューを満喫してみたいと思いました。
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■混雑情報とブレイクタイム
今回私は午後2時前に訪問し、5分ほどの待ち時間で入店できましたが、15時から17時半はブレイクタイムがあるので、なるべく早めの時間帯に行くのがおすすめ。週末や観光シーズンはさらに混雑することが多いようなので、できれば開店直後を狙うといいかもしれません。
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■一人でも安心の雰囲気
参鶏湯は一人一鍋で提供されるため、一人旅でも気軽に楽しめるのが魅力。実際、私以外にもひとりで来店している方を見かけました。スタッフの方も親切で、観光客にも慣れている感じなので、韓国語ができなくても安心して入れると思います。
■最後に…
ソウルで食べた参鶏湯の中でも、ここムグ屋の一杯は本当に特別な体験でした。「北朝鮮式」というスタイルに加えて、スープの濃厚さ、鶏肉の柔らかさ、そして店全体の温かい雰囲気…。 どれをとっても大満足!
ちょっと変わり種の参鶏湯にチャレンジしてみたい方、体にしっかり優しいごはんを探している方には超おすすめ。次のソウル旅行のときには、また絶対に訪れたいお店です。
【店舗情報】
ムグ屋(무구옥)
住所:ソウル特別市 鍾路区 司諌洞 126-1
アクセス:景福宮駅から徒歩約5分
営業時間:11:00~21:00(ブレイクタイム15:00~17:30/ラストオーダー20:30)
NAVERマップ:https://naver.me/GUw1k0qt
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