日本とは少し違う韓国の冬至
同じようで違う日韓文化を比較してみよう!
こんにちは
韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!
今回は日本でもなじみのある文化「冬至」。
韓国でも同じ冬至という行事があることはご存じでしょうか
韓国では冬至はどのような日とされているのかご紹介します
似ているようで違う日韓の文化を一緒に比較してみましょう
冬至(동지)とは
1年の季節を24等分した「二十四節気」のうちの1つで、1年のうち昼が一番短く、夜が一番長い日です
陽暦では大体12月22日前後であり、日にちは年により変化します。
夜が長いため「悪い気が一番強い日」だと韓国では考えられています。
このような冬至の基本的な部分は日本でも「太陽が一番弱い日」と言われていたりするのでよく似ていますね
冬至に食べるもの
日本では冬至には基本的にカボチャを食べたりゆず湯に入ったりしますが、韓国ではどうでしょう
韓国では基本的に「あずき粥」を食べます。
あずきは赤く「陽」の気を持っており、厄除けの効果があることからこのような習慣が生まれたと言われています。
このことからあずきは冬至以外の時にも悪いことが起きると使用されました。
人が亡くなった家に悪霊が取りつかないようあずきを送ったり、悪いことが起きた時にあずきを使った料理を食べたと言われています。
現在は「告祀(고사)」と言われる厄払いに似た行事をする際にあずき餅を置く風習につながっています。
昔はあずき粥を家庭で直接作っていたそうですが、最近は作る家庭はあまり見かけられなくなりました。
今年はあずき粥を食べない?
今年の冬至は2020年12月21日です。
では今年も「あずき粥」を食べればいいのかというとそうではないようです
今年は「エドンジ(애동지)」と言って「あずき餅」を食べます。
「エドンジ(애동지)」 とは旧暦11月1日から10日の間に入った冬至のことを言います。
冬至がエドンジとなる際は、翌年子供に悪いことが起きると言われており、子供のいる家庭ではあずき粥ではなく「あずき餅」を食べなければならないと言われています。
しかしエドンジになる年は多くなく、「あずき餅」を食べる風習については韓国人も知らない人が多いそうです
また旧暦11月11日から20日までの間の場合は「チュンドンジ(중동지)」、旧暦11月21日から31日までを「ノドンジ(노동지)」と言い、この二つの際には「あずき粥」を食べるのが正解だそうです。
冬至の別名:小さいソル
冬至は韓国で「小さいソル(작은 설)」とも言われています。
ソルと言うと何か分からないかもしれませんが、「ソルラル(설날)」は知っている方も多いのではないでしょうか?
ソルは新年という意味であり、 冬至を基準として日がまた長くなっていくため、太陽が再び生まれた日として冬至を1年の始まりと考えました。
そのため冬至を小さいソルと呼び、ソルラル(元旦)のようにお祝いをしたそうです。
この風習から冬至の日にあずき粥を食べないと1歳年を取ることができないという言葉も生まれました。
大人の立場からすれば、年を取れなかったらむしろ嬉しいのですが... (笑)
今でもこの別名は広く知られており、民間の間で使われています
冬至の別名:トラが結婚する日
冬至は夜が長く気温がとても下がるため、昔体温が高いと信じられていたトラが結婚し子供を作る日に適しているとして「トラが結婚する日(호랑이가 장가가는 날)」という別名が付いたそうです
こちらも現在民間で多く使われている別名です。
韓国はなぜか昔話や風習などにトラが出てくることが多いですね
冬至に飾るお守り
昔は冬至の日に蛇という赤い文字をハンコで紙に押し、その紙を反対にして家の門やキッチンの壁や柱に貼っていたと言います。
実際に蛇が入ることを防ぐためのものでしたが、意味が拡大しあずきと同じように厄払いの意味として冬至の日に飾るようになったそうです。
現在はもう実際には行わなくなった習慣ですが、去年までは全国各地で文化体験として実際にお守りを作る体験が行われていました。
今年はコロナウイルスの影響でこういった行事が開かれなく残念ですね
冬至の日の天気
冬至の日の天気によりこれから先の運勢についても予測したりしました。
冬至の日に天気が暖かい場合、翌年伝染病が流行ると言われ、寒かった場合は翌年農作物が豊富に採れるとも言われていました。
現在はこの習慣はほとんど残っていないようですが、それでも今年の冬至はとても寒いので、来年は良い年になると信じたいですね
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