こんにちは
韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです！
10年ほど前、屋台グルメや食堂、コスメなどの価格表、地下商街のショッピング街を見て「安い！安い！」と言っている日本人旅行者をたくさん見ました。
その頃は、韓国の最低賃金も低く物価もかなりリーズナブルで旅行もしやすかったと思います。
しかし...現在の韓国(特にソウル)はパンやコーヒーの価格は世界でも上位に入るほど高く、駐車料金や家の価格は年々上昇しています...
もう、安いために旅行に行く国ではなくなってしまった韓国のここ数年間(数十年間)の価格上昇について見て行きましょう
ジャージャー麵の価格推移
昔から愛されてきた庶民料理を代表するジャージャー麺の価格上昇の推移を見ると、1988年には1,000ウォン(約90円)もしなかった価格が現在(お店ごとに多少の違いはありますが)一般的に6,000ウォン(約550円)ほどします。
約30年の間に6倍近く上昇しました。1988年は「最低賃金制」と言うものが初めて導入された年。
当時1時間当たりの最低賃金は462ウォン(約40円)でした。2時間働かせなければならジャージャー麺を1杯買って食べることができない時代でした。
2020年今年の最低賃金は8,590ウォン(約780円)。1時間働けば1杯のジャージャー麵を食べることが出来ますが、大分値段が上がったことは確かです...
お菓子類の価格推移
20年の間に菓子の価格は全体的に約200％上昇しました。500ウォン(約40円)を出してお菓子1袋買えば100ウォンをお釣りでもらっていたと言う話はそれこそ昔話となってしまいました。
その時代は1,000ウォンでお菓子2袋くらいを買えていましたが、最近では1袋も買えない価格となりました。
そんなお菓子の価格の変化はどうなっているのでしょう？
国民的人気お菓子2種類とアイスクリーム(棒)1種類で見てみましょう
1997年当時、1袋400ウォン(約36円)だった「セウカン」の消費者価格は2017年(※1)には1,200ウォン(約109円)に。
20年間で200％も上昇しました。
もっと上昇率が激しいのが「ペペロ」。
ポッキーのような細長いプレッツェル風のスティックにチョコレートがコーティングされた大人気のお菓子ですが、1997年1箱200ウォン(約18円)でしたが、2017年には1,200ウォン(約109円)までに値上がりしています。
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丸ごとメロンの味が強い棒アイス「メロナ」は20年間で3倍の価格。
それでも1997年に同じ200ウォンだったぺぺロと比べると2017年に約半分の値段にしかなっていないので、今でもまだリーズナブルな価格だと言えるでしょう。
アイスクリームはコンビニで買うより、スーパーやアイスクリーム割引き店で購入する方がおトクで現在でも断然安いです。
(※1)2017年の価格と2020年現在の価格は微妙に上昇している物もあるもののほとんど似たような価格です。
ラーメン類の価格推移
袋ラーメンやカップラーメンの価格も上昇しました。
1997年当時、辛ラーメンの価格は袋麺とカップ麺はどちらも400ウォン(約36円)でしたが2017年7月には袋麺が1つ830ウォン(約75円)、カップ麺は900ウォン(約82円)でそれぞれ107.5％、125％引き上がりました。
飲み物類の価格推移
飲み物の価格で見ると、コーラ(250 mL)とサイダー(250mL)はコンビニ基準で全て400ウォン(約36円)から1,400ウォン(約127円)に、250％上昇しました。
1L容量の牛乳は1997年には1,350ウォン(約123円)でしたが、2017年7月の価格は2,650ウォン(約240円)に上昇しています。
総合すると、1997年に4000ウォン(約36円)あれば購入することができた9品目の現在の価格は1万580ウォン(約963円)となっています。
20年前に5,000ウォンを出したら1,000ウォンのお釣りが返ってきましたが、今では1万ウォンを出しても足りません
食材や食品の価格が上がったら、一緒に上がらなくてはいけないのが賃金ですが、1997年の最低賃金は1,400ウォン(約127円)でした。
2017年の最低賃金が6,470ウォン(約589円)でしたので、賃金の上昇率は61.9％、ここまで見てきたお菓子類総合の210.6％の上昇が遥かに多く上回るのです...。
交通費の推移
1997年、ソウル基準タクシーの基本料金は1,000ウォン(約90円)。基本距離2㎞に1㎞をさらに進むと1,500ウォン(約136円)を追加で支払いました。
2020年現在は基本料金3800ウォン(約346円)に、1㎞進む毎に800ウォン(約73円)を支払わなくてはいけません。(統計が出ている2017年は基本3,000ウォン)
ソウル市内バス料金は1997年400ウォン(約36円)だったのに対し、今では基本料金が上昇率200％を遥かに超えた1,300ウォン(約118円)です。(統計が出ている2017年は基本1,200ウォン)
地下鉄料金も同じく400ウォン(約36円)あれば最小区間乗れていたものが1,250ウォン(約114円)になり、212.5％上昇しました。(2020年現在は最小区間現金価格で1350ウォン)
バスと地下鉄が両方とも三桁もの引き上げが起きていました。
交通費を見ても、140.8％の上昇が、賃金の61.9％の上昇よりも遥かに多く上回り生活は厳しくなるばかりです...。
20年が過ぎれば世の中の色々な物価が上がるのは当然です。
しかし、韓国の20年の間での賃金上昇率の平均が61.9％に過ぎないのに同じ期間のガソリン、軽油、バス、地下鉄、タクシー、電車や食材などの私たち庶民の主要必須生活費上昇率を見ると庶民の負担は倍以上重くなりました...
韓国の改善して行かないといけない課題です。
ここまで、韓国の物価値上がり比較についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。
