韓国映画『パラサイト 半地下の家族』
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2022年8月8日、首都圏で80年ぶりの記録的豪雨となり、各地で被害が続出。
ソウル新林洞の半地下物件に住んでいた3人家族が、家が浸水して亡くなってしまう悲劇まで起こりました
半地下は韓国、特にソウルで一般的に見られる住宅物件の一つです
建物の地下1階にあり、窓を開けると目の前が外の地面である物件を「半地下(반지하)」と呼びます。
韓国映画『パラサイト 半地下の家族』の中でも半地下の家が大雨で浸水していました。
被害を受けソウル市は、半地下物件を廃止する方針を発表。
今回はそんな半地下物件が無くなることになった経緯とこれからの方針についてご紹介します
江南がよく冠水する理由はコチラ

韓国映画『パラサイト 半地下の家族』

韓国映画『パラサイト 半地下の家族』
2022年8月8日の豪雨により半地下の浸水被害が多発。
ソウル市は10日、現在ソウルにある20万戸の半地下住宅を段階的に無くし、非居住目的でのみ使用できるようにする方針を発表しました
2010年にもソウルで集中豪雨が起こり、半地下の古い家屋を中心に被害がありました
当時ソウル市は半地下物件を半分に減少し、排水設備も整える方針を出します。

出典:스트레이트 뉴스

出典:매일신문
2012年に改定された建設法第11条には、浸水が多いまたは可能性がある地域に半地下などの空間を建設することを不可とすることができる法案があります
法案改定により半地下物件が制限され、後に駐車場などに再建されたりもしました。
2020年のデータによると、現在ソウルには20万戸以上の半地下住宅があり、2010年の30万8千戸よりも10万戸ほど減少しています
しかし法案改定後も、4万戸以上の半地下住宅が新しく建築されたそうです

出典:뉴스토마토
今回の豪雨被害を受け、ソウル市は半地下の住居を全面的に禁止し、建設法の改定を積極的に検討しています。
既存の半地下物件に関しては10~20年までの猶予を与え、徐々に物件をなくしていくと決定しました
ソウル市は現在の居住者が退去した後に、倉庫や駐車場への改装を希望する所有者を手助けしたりインセンティブを与えたりする方針です。
ソウル住宅都市公社(SH公社)も、空き家となった半地下物件を購入し住民の共同倉庫やコミュニティ施設にする計画を発表
同時に半地下に住む人たちのために公営賃貸住宅の政策も強化するとしました。
まず1万7千戸の住宅調査を行い、段階的に市内の20万戸を調査して危険度を確認した上で安全管理を実施する予定だそうです
今回は韓国ソウルで半地下物件が無くなることになった経緯をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
これ以上被害者が増えないように、しっかりと対策を推進していってほしいです
ここまで、「韓国ソウルで半地下物件が無くなることになった経緯」についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。

