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韓国人が毎日お伝えする
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コロナの影響で自由に外に出れない日々が続く中、韓国ではジムブームが起こっています
今回は韓国のジム文化についてご紹介！
韓国人はコロナ禍でどのように健康管理をしているのでしょうか？
コロナと韓国のジム文化
Instagramでヘルスタグラム（헬스타그램 / ヘルス＋インスタグラム）を検索してみると、投稿が約838万個出てきます。
コロナが流行する以前にも、自己管理やウェルビーイングに対する関心が高まり、ジムに対する関心が高い方でした。
そんな中コロナ禍となり健康に対する関心がより高まったことや、生活が制限されたことによりジムトレーニングを趣味とする人が急激に増加しました
コロナをきっかけにジムの世界に入門した人たちはだんだん改善される体形や健康状態に気付き、よりジムトレーニングに熱心になり多くの人の日課となったのです。
インターネットでは「ワクチンを打った後にすぐ運動してはいけませんか？」という質問が頻繁に出てくるほど、トレーニングに本気な人たちがいます。
韓国ジムのコロナ禍での現状
出典：연합뉴스
室内での活動の制限やマスクをつけたままで運動をしなければならない不便さ、コロナ感染に対する不安さでジムの売上は半減しました
特にジムは社会的距離置き制限による営業規制が他の業種よりも厳しく不公平さが問題視され、ジム関係者たちは規制の緩和を求めました。
ジムの規制が続くにつれ、ジムに通うことを諦めて返金を求める人も増えました。
社会的距離置き4段階が施行されて以降、感染拡大を阻止するためシャワー施設利用禁止、ランニングマシーン速度6km制限、120bpmより早いテンポの音楽を流してはいけないという規制ができたからです。
この規制だと110bpmであるBTSのButterは流せるが、PSYの江南スタイルは132bpmなので流せないことになります
このような曖昧な基準は韓国のジム運営者だけでなく、海外のニュースでも非難を受けました。
またインターネット上ではジムで流せない曲リストがミームとして回ったりもしました
非難の声が増えたことにより、文化体育観光部はこの指針はジムのBGMではなく団体のエアロビクスなどのGX講義のBGMにのみ該当すると明かしました。
またこの規制はジムの営業日制限を最小限に抑えるために決定されたことで、これからより現実的な規則を作っていくと発表しました
韓国のジムトレーニングの新しい形
1. サンスジャン（산스장）
出典：세계일보
ジムで運動することが難しくなったため、多くの人は運動するために裏山に向かいました。
ここをサンスジャン（山＋ヘルスジャン[=ジム]）と呼びます
ジムに行けないため、裏山によく設置されている運動器具でだけでも運動しようとする人が増えたのです。
2. ホムトゥジャン（홈트장）
出典：인스타그램 캡처
新しく流行しているのがホームトレーニングであるホムトゥジャン（ホームトレーニング＋ヘルスジャン）。
홈트をInstagramで検索すると投稿が181万個も出てくるほどの人気です
ジムのような公共施設とは異なり一人なので、コロナの心配なく安全にトレーニングができることが人気の理由！
ジムのトレーニングマシーンを購入して家にジムのような空間を作る人も増えました
最近は運営が難しく廃業したジムのトレーニングマシーンがタングンマーケット（キャロット） などの中古取引プラットフォームで安価で取引される事例も増えています。
トレーニングをより専門的に
ジムでは専門のトレーナーにPTを受け、正確な姿勢を学び安全に運動できますが家では難しいです。
そのため家でも専門的にジムトレーニングができるようなサービスが増加しました。
1. トレーニングYouTube
出典：유튜브 캡처
コロナ禍の前からトレーニングに関するYouTubeコンテンツがありましたが、ホムトゥをする人達が増えたことによりトレーニングコンテンツの需要がより増加しました
そのため実際のトレーナーやピラティス講師、リハビリ専門家がYouTubeでたくさんのコンテンツをアップロードしています。
人気動画は100万回再生は基本で、1000万回を達成することもあり、韓国人のトレーニングに対する熱意が伝わってきます
2. トレーニング有料講義
出典：CLASS101 캡처
無料YouTube動画でなく、受講料を支払ってトレーニング講義を受ける人も増えました。
専門トレーナーが進行する高クオリティーのホームトレーニング講義を見て、より本格的に運動をできるようになったのです
ボディプロフィール
強度の高いウェイトトレーニングや食事制限で最高の体形を作り写真に残す「ボディプロフィール」撮影が若い韓国人の間で流行しています。
元々ボディプロフィールは芸能人だけ撮るものだというイメージがありました。
一般人が芸能人のように運動と食事管理をすることは難しかったためです。
しかしコロナ禍以降、家にいる時間が増えたことでトレーニングができる機会が増え、一般人も挑戦するようになりました
撮影準備期間は3～6カ月で費用も30～40万ウォン程ですが、少しでも若いうちに自分の素敵な姿を残すために努力したいと思う人が増加したのです。
現在はInstagramに235万個ほどの投稿が掲載されているほどの人気です
韓国のジムブームの延長線│ジム関連文化
ジムトレーニングのブームはコンテンツ業界にも大きな変化をもたらしました。
上記でお伝えしたトレーニングYouTubeや講義の他にも、数多くのコンテンツが生産されています。
最近は一部の有名芸能人がヘルチューバー（헬튜버 / ヘルス＋ユーチューバー）として活動するようにもなりました。
1. ジムをテーマとしたコンテンツ
「やれと言われたからやる！今日から運動デブ（시켜서한다! 오늘부터 운동뚱）」というYouTubeコンテンツはダイエットのためにお笑い芸人のキム・ミンギョンがトレーニングをすることから始まりました。
しかし想像以上にキム・ミンギョンが運動神経がいい事が分かり、ジムトレーニング以外にも様々な運動に挑戦しています
またNAVER金曜連載ウェブトゥーンである「女性専用ジム（여성 전용 헬스장）」はジム初心者である主人公がPTのトレーナーと出会ってジムトレーニングの実力をつけ、健康的な生活を送る内容となっています。
2. ジムトレーニング芸能人Youtuber
韓国の芸能人の内、ジムトレーニングを語る時に欠かせない人はキム・ジョングクです。
長い間ジムで鍛えたおかげで、彼は韓国番組「ランニングマン」でもエースとして活躍しており、撮影現場とジムを行ったり来たりする生活を送っているとして有名です
そんなキム・ジョングクが2021年6月にGYM JONG KOOKというYouTubeチャンネルを開設し、5日で100万人のチャンネル登録者を獲得しました
直接運動する姿を撮影し運動のコツを伝えたり、ランニングマンの同僚であるソン・ジヒョとインタビュー動画を撮ったり、有名俳優と運動するなど面白いコンテンツで人気となっています。
さらにこのYouTubeで稼いだお金は、最小限の製作費を除いて全て病院に寄付したそうです
3. ジム関連流行語
ジムトレーニングを楽しむ人が増えたため、自然に流行語も出てきました。
さらにインターネット上で数年前に作られたジム関連流行語も現在まで活発に使われています。
ヘリニ（헬린이）
ヘルス（헬스）＋オリニ（어린이）の合成語で、ジムトレーニング初心者のこと。
ヘルチャン（헬짱 / 헬창）
ジムトレーニングに人生をかけるほど没頭している人のこと。
3大 500（3대 500）
3大ウェイトトレーニングであるデッドリフト、ベンチプレス、スクワットで上げることができる重量の合計が500kgであることを意味します。
3大000kgだと言ったら何kgまで上げることができるかが分かり、それによってジムトレーニングの能力を判断することができます。
インターネット上で「3大500kgは上げないと本当のジムマニアではない」という言葉が広がり、3大500が流行語になりましたが、実際にはボディビルダーやパワーリフティング選手くらいにならないと難しい基準だと言います
筋損失（근손실）
ジムトレーニングを行う人たちが一番嫌うのは筋肉量の低下、つまり筋損失です。
お酒や刺激的な食べ物など筋肉量の低下の原因になるものに敏感に反応することから、この言葉が流行語となりよく使われるようになりました。
韓国のジムブームの延長線│ジム製品
1. スマートウォッチ
ジムトレーニングが日常となってから、普段から健康状態を測定できるスマートウォッチが人気です
便利でファッションアイテムにもなるという理由で購入する人もいますが、体の状態を測定するために購入する人も増えています。
2. 健康食品
出典：매일경제
ティモン（티몬）によると、ダイエットやホムトゥの需要増加により鳥のむね肉の需要が、去年と比べて70％も増加したと言います
またジムトレーニングに関連する食べ物の需要が増えたことにより、韓国コンビニCUではタンパク質に重点を置いた健康食品を発売したりもしました。
その他にもたくさんのブランドでオートミール、健康弁当などジムトレーニング専用食品を販売しています！
3. トレーニングウェア
トレーニングをする時に着用するトレーニングウェアやレギンスを最近は日常でも着用するようになりました。
以前はレギンスは体のラインがそのまま出てしまうためファッション目的で着る人はあまりいませんでした。
しかしジムトレーニングブームが来てからは、人々がトレーニングウェアに慣れたためファッションとしても自然に活用されるようになったのです
韓国ジムブームの副作用
体の健康を維持するためにはジムトレーニングを安全で適度にしなければなりません。
しかし専門家なしで家でホムトゥを行うことが多いため良くない姿勢で運動を行い、怪我をする人も増えてしまいました
またボディプロフィールを撮影するためには短期間に無理なダイエットをするため、体に悪影響を及ぼし撮影が終わった後にはすぐにリバウンドしてしまって悩む人たちも増加しています。
ジムトレーニングを一生懸命することも大事ですが、それよりも健康第一であることを忘れずに健康的なトレーニング生活をしてみてくださいね
今回はコロナ禍が生んだ韓国のジムトレーニングブームについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか？
韓国人がジムトレーニングに本気だということがよく分かりましたね
皆さんもコロナ禍で健康が気になる方はホムトゥに挑戦してみてはいかがでしょうか？
ここまで、「コロナ禍が生んだ韓国のジムトレーニングブーム」についての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。
