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韓国人が毎日お伝えする
最新韓国旅行情報Creatripです!
地球上の人口が増加するにつれて、発生する廃棄物の量も増えています
持続可能な社会を促進するために、自然保護がますます重要になってきていますよね
世界の多くの国が、より良い廃棄物管理のためにリサイクル政策を採用しています。
韓国は急速に成長している国の1つであり、人口の大半がソウルに居住しています。
この成長する社会のために、ソウル政府はリサイクルを促進するための政策を打ち出しました
ソウルが初めての方はこのガイドを参考にしてください!
ゴミ捨てのときの役に立てば幸いです
リサイクルの重要性と歴史
絶えず成長している大都市、ソウル。
リサイクル(재활용품)政策が実施される前は、ソウル市内のすべての廃棄物は埋立地に捨てられるか、焼却処分されていました
以下は、リサイクル可能な製品を含む家庭ゴミが焼却され、廃棄物処理場に送られるまでを示す略図です。

しかし、この廃棄物処理方法は環境にとても有害なので、より良い廃棄物処理方法が必要でした。
リサイクル政策は韓国では比較的新しいもので、1990年代から勢いを増し始めました。
政策の多くは韓国の環境省によって推進されています。

廃棄物管理を改善するための解決策として、1995年に本人が捨てるゴミの量だけ費用を負担する、ゴミ従量制が導入されました。
人々がゴミを分別して捨てる際には、指定されたゴミ袋を購入しなければいけません(詳細については後で詳しく説明します)。
しかし、ガイドラインの多くが曖昧だったので、より厳しい廃棄物処理やリサイクル政策は当初、一般の人々に受け入れらませんでした。

しかし今では、韓国人も政策にうまく適応していて、日常生活の一部にさえなっています。
現在、すべての廃棄物(リサイクル可能なものを含む)は分別されてリサイクル工場に送られ、食品廃棄物は肥料や動物飼料に使用されています
下の図は、2018年現在のソウル市内で発生する廃棄物量の内訳です。
1日当たりの一般廃棄物は3,033トン、リサイクル可能なものは3641トン、食品廃棄物は2810トンでした 

出典:연합뉴스
これらの廃棄物処理政策によって環境への負担は軽減されていますが、まだ課題が残っています。
ソウル市が直面している最大の問題は、人々が再生資材を洗わずに捨てることです。
製品に残留物(食品など)がある場合はリサイクルすることができません。
そのため、リサイクル率を高めるためには、廃棄する前に綺麗に汚れを落とす必要があります。
廃棄物処理
政府が推進するゴミ従量制には、ゴミ分別専用のゴミ袋があり、一般ゴミ(일반 쓰레기)、リサイクルゴミ(재활용품)、生ゴミ(음식물 쓰레기)の3種類に分類されます。
韓国のすべての家庭ではごみを捨てる際、こちらの袋に捨てます
家にある一般的な黒いビニール袋や指定されてない適当な袋をゴミ袋として捨ててしまうと、罰金を科さられたりゴミを回収してくれいないこともあります
このようなシステムは、韓国のゴミ問題を解決するために作られたシステムです。
ゴミを捨てる量に応じて発生するごみ処理費用を市民が支払うことにより、ごみ排出量を最小限に抑え、リサイクル使用を強く勧めることができました!
このように決められた袋を使用しゴミを捨てる場合、袋の費用以外、別途でごみ処理費用を出す必要がなくなります。
しかし、このような袋システムに慣れていない外国人の方々は、最初は戸惑いますよね
では、このシステムに慣れるために、まずどのような袋なのか見ていきましょう
ゴミ袋は地区ごとに異なっているので、他の地区のゴミ袋は使えません。
たとえば、江南区に住んでいる場合、鍾路区のゴミ袋は使用できません
ゴミ袋は地元のスーパー、食料品店、コンビニでも購入できます
価格は地域、サイズ、現金・カードの払い方法によっても価格が若干異なります。
通常一枚あたり、20リットルの一般ゴミ袋が480ウォン、3リットルの生ゴミ袋は300ウォンです。
下の写真は瑞草区の一般ゴミ袋(일반쓰레기)です。

下の写真は、瑞草区の生ゴミ袋(음식물 쓰레기)です
生ゴミ袋の場合、地域別に色が異なります。
瑞草区のように青色の場合もありますが、黄色、ピンクである場合もありますので、自分が住んでいる地域の袋がどのような種類なのか確認されることをおすすめします

また、住宅(アパート、オフィステルなど)のゴミ処理エリアは管理規則ごとに異なりますので、建物のポリシーを必ず確認してください
アパートの場合、毎週一回分別をする日が決まっています。
一般ゴミや生ゴミの場合アパート公共ゴミ捨て場に捨てますと、毎週特定の曜日に収集車がゴミを回収していきます。
しかし、一戸建て住宅など他の建物は決められた曜日がない場合があります。
そのため、韓国に住まれていたり宿泊施設に遊びに来られた場合には、ゴミの排出方法、場所、日程を直接聞いてみると確実です

処分が難しい大きなゴミについては、管理者または区役所に連絡する必要があります
有料ですが車が来てくれて、ゴミの引き渡しができます。
市民の責任
ゴミを種類別に分類する際、リサイクル可能なものはいくつかのカテゴリーに分ける必要があります。
参考のためにすべてのカテゴリを分類してみました!
リサイクル可能なものはカテゴリに関係なく、必要な手順があります
中身を空にする→すすぐ→ラベル・ステッカーを外す→乾燥させる→つぶして平らにする→分類して指定場所に廃棄

紙類(종이류)
食品で汚れている紙製品はリサイクルできず、一般ゴミに分類されます。
新聞の場合は、乾いていて平たい状態であることを確認してください。
また、商品のパッケージなどはプラスチックが含まれている場合があるので、必ず分類して廃棄してください。
ブックカバーやノートのプラスチック部分も個別に廃棄する必要があります。
紙コップは綺麗にすすいで潰してから破棄してください

箱や段ボールは、テープ、ステッカー、ラベルも全て外して、開いてからまとめ結び、適切な場所に廃棄します。
濡れている場合は乾かしてから捨ててください。

紙パック(종이팩)
このカテゴリには牛乳パック、キッチンペーパー・トイレットペーパーの芯、ティッシュ箱が含まれます。

同じように綺麗に洗って、紙以外の素材(プラスチックなど)は全て外してあることを確認してください。
紙パックを開いて、重ねて、縛って処分します。

プラスチック容器
(플라스틱 용기류)
プラスチックにはいくつか種類があるので、個別にご紹介します。
最初はプラスチック容器です。
これはプラスチック製の飲料容器、洗剤ボトルなど、着色されているプラスチック製品を指します。
廃棄する前に綺麗に洗って、容器とは異なる素材のラベルやシールが貼ってある場合は、廃棄する前に必ず取り外してください。

内部をすすぐことができない場合(歯磨き粉のチューブなど)は、一般ゴミに捨ててください。
それ以外の物、おもちゃ、文房具(ペン)、歯ブラシ、ハンガー、電話、ベビーカーなどは含まれません。
・ビニール(비닐류)
ビニールはプラスチックとは別の種類に分類されます。
主にラベル、サランラップ、ビニール袋として使用されるビニールを指します。
こちらも同様に綺麗に洗ってから廃棄することで、リサイクルすることができます

ゴム手袋、マット、テーブルカバー、及び食品で汚れたものはビニールとして捨てられません。
・透明ペットボトル(투명페트병)
透明ペットボトルで代表的なものは、ミネラルウォーターのボトルがありますね
これが特別に分類されている理由は、他のペットボトルよりもリサイクルが簡単で、衣服、靴、バッグ、コットンボールなどの他のアイテムに生まれ変われるからです

処分する時も簡単で、中身が空で綺麗なことを確認したら、ラベルを剥がします。
ラベルを分離することで、リサイクル率を高めることができます

上の写真のように潰して平らにしたら、青いラベルをはがし、キャップをはめます。
地域によってペットボトルの処分日が異なるので、必ず確認してください!
・白スチロール(흰색 스티로폼류)

このカテゴリは、商品を保護するために使用されている発泡スチロール、プチプチ、エアークッションが対象です。
これはフェルト、フレーム、コンクリートにリサイクルされることが多いです
手順は同様に、空にする→ラベルを取る→指定された場所に廃棄。
電子製品(コンピューター、テレビ、キッチン家電など)を保護するために使用されている発泡スチロールは、通常購入した店舗で引き取ってくれ、リサイクルされます。
着色発泡スチロールや建設用発泡スチロールなどはリサイクルできません。
ガラス瓶(유리병)
ガラス瓶は2種類あり、購入した場所に持っていくとデポジットが返金されるものと、EPR(拡大生産者責任)の2種類があります。

EPRガラス瓶には、ボトル本体に上の写真のようなリサイクルマークがあり、自宅で分類してリサイクルに出すことができます
下の写真のように数字が書かれている場合は、商品料金にあらかじめガラス瓶のデポジットが含まれていて、購入したお店に持ていけばお金を返却してもらえます
普通、100〜130ウォンの場合が多いです。

この返金されるシステムは、消費者による適切なガラス瓶のリサイクルを促進するために始まりました
ボトルの種類に関係なく、リサイクルのプロセスは同じです。
洗浄後ラベルを剥がてリサイクルできる状態にすればOK
割れたガラス、色付きガラス、たばこの吸い殻が入ったもの、クリスタル、電球、花瓶、磁器、台所用品などはリサイクルできませんので、注意してください。
ガラスが割れてしまった場合は、新聞紙で包み、一般ゴミに捨ててください。
以下はソウル市のガラス瓶リサイクルの図です。

金属カン・くず鉄
(금속캔 및 고철류)
飲料缶、食品缶、釘などの金属、アルミニウム製品が対象です。
廃棄する前に綺麗にして、金属製ではないプラスチックやラベル、ステッカーなどはすべて取り除きます。
たばこの吸い殻が入った缶、アルミホイルはリサイクルできないので注意してください
また、ガスボンベはリサイクルする前に使い切り、爆発を防ぐためにカンに穴を必ず開けてください。

ガスが残っている場合は、指定の袋を使用する必要があるので、区役所に連絡してください。
廃電化製品(폐전자제품)
電子機器を処分したい時には、ほとんどの場合、店舗に持って行ってリサイクルを依頼することができます。
たとえば、新しいMacbookを購入した場合、Appleストアに持ていってリサイクルを依頼できます
冷蔵庫やテレビなど、取り扱いが難しい大型電子機器の場合は、区役所に連絡して回収代金を支払うと回収してくれます。

その他
上記のカテゴリーに記載されていないアイテムの処分方法を詳しく説明していきます。
・電池
電池や携帯電のバッテリーは指定された廃棄場所があり、コンビニにもある場合が多いです

・衣類/布地
ほとんどの場合、衣類や布地用に指定された回収ボックスがあり、衣類、バッグ、靴、カーテン、ラグなどが対象になります。
車輪付きのもの(ローラースケート、スーツケース)、枕、タオルなどはリサイクルできません。
・廃油
食用油は温度が下がると固まる性質があるので、直接シンクに捨ててしまうと配管が詰まってしまうことがあります。
牛乳パックや缶に入れて一般ゴミとして捨ててください。

・電球
壊れた電球やLEDライトはリサイクルできないので、紙で包んで一般ゴミに捨ててください。
無傷の電球は、指定されたリサイクル場所に持っていってください。

・ネット
果物(みかん)や野菜(玉ねぎ)などに使われているネットはプラスチックとしてもリサイクルできますが、不安な場合は一般ゴミに捨ててください。

・保冷剤
指定場所に行くことができればそこで処分します。
近くにない場合は一般ゴミとして捨ててください。

繰り返しになりますが、上記のリサイクル可能なカテゴリに入っていないものは、一般ゴミに分類されます。

一般ゴミに分類されるアイテムの例には、木製の箸、歯ブラシ、おむつ、レシート、ステッカー、薬のブリスターパック、テープ、電源タップ、包装紙、食品で汚れているもの、ゴム・ラテックス手袋が含まれます。
おもちゃ、ゴムホース、プラスチックロープ、鏡、陶器、タイル、バッグ、壁紙、毛布、マット、ボールをリサイクルする場合は、指定されたPPバッグを使って処分してください。
少量の場合は一般ゴミに入れても問題ありませんが、量が多い場合は区役所に連絡してリサイクル用PPバッグを受け取ってください
社会的責任
現在、ソウルでは使い捨てプラスチックの使用を減らすための政策を実施しています。
例えば、スーパーなどのレジ袋は有料で、買い物の際にはエコバックの持参をすすめています

ソウルのマクドナルドでは、プラスチックのストローを提供しないところが増えています

ソウルのスターバックスでは、冷たいドリンク用に紙ストローが使われています。


公共スペースには、リサイクルゴミと一般ゴミで指定されているゴミ箱もあります。


PETと書かれているのはペットの排泄物という意味ではありません
先ほどもお伝えしましたが、ペットボトルは中をすすいで綺麗にしてから捨ててください

ゴミ箱はどこにあるのでしょう?

出典: 파이낸셜 뉴스
ソウルのカフェ、地下鉄駅、公衆トイレなど施設の中にはゴミ箱がしっかり設置されています
しかし、実際に路上を歩いていると、必要のないチラシや飲み終わったコーヒーのカップ、ティッシュを捨てようとしても、ゴミ箱がなくて困ったことがある方もいらっしゃると思います
これは韓国人も共感することです。
極端な事例として、2018年バスに飲み物を持って乗車することが禁止される法律が通過され、市民が経験した混乱があります。
コーヒーやドリンクをテイクアウトした後、バスに乗ろうとしていた乗客が、バス搭乗を拒否され、急いでカップを捨てなければなりませんでした。
しかし、バス停にはゴミ箱がなくその辺(バス停)にカップを捨てなければならなかったことがあります
今では多くのバス停周辺にゴミ箱が設置され、問題が大幅に改善されましたが、それでもゴミ箱不足の問題は不便さを感じています。

しかし、路上でゴミ箱を簡単に見つけられないいくつかの理由があります。
弘大、永登浦のような繁華街では、夜になると沢山の人が集まってきます。
この時、発生する沢山のゴミをしっかり分別しない人が多く、悪臭やごみ処理費用の問題が深刻でした
また、公共の場のゴミ箱に家庭ごみを勝手に捨てる無責任な市民が増え、自治体はゴミ箱の設置を望みませんでした
しかし、だんだん深刻化するゴミ投棄問題を解決するためには、ゴミ箱の数を増やし、ゴミを捨てる人もエチケットをしっかり守ることが重要だと思います。
ゴミ不法投棄・ポイ捨ての罰金

ゴミの不法投棄の罰金は、地域ごとに少しずつ異なりますが、基本的には次のとおりです。
たばこの吸い殻、紙くずなどを路上にポイ捨てした場合 - 5万ウォン
家のゴミ(家庭で発生したゴミ)を不法投棄した場合 - 10万ウォン
ゴミ従量制袋を使用せずに一般的なビニール袋や布に包んでゴミを捨てた場合 - 20万ウォン (指定されたゴミ袋を使用することがとっても重要なんですㅠㅠ)
韓国ではゴミの不法投棄の罰金額が高い方です。
特に、ゴミ箱の位置をよくわからなかったりゴミ従量制袋についてよくわからない外国人の方は適応するのがとっても大変だと思います
しかし、上記で説明したように、ゴミ従量制袋はスーパーやコンビニなどで簡単に安く購入できるので、忘れずに使用して下さいね
関連サイト
ソウル市のリサイクルや環境政策についてもっと知りたい場合は、以下のウェブサイトをチェックしてみてください。




以上、ソウルのゴミ分別・リサイクルガイドでした!
初めてソウルに住む皆さんのお役に立てれば幸いです
私たちの少しの努力で地球を健康を守りましょう
ここまで、ソウル市のリサイクルガイドについての記事でした。お問い合わせ事項がある場合、本ブログ記事のコメント欄にご記入いただくか、help@creatrip.com までメールもしくは、公式ライン@creatripまでメッセージを送ってください。

