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紙コップに潜む見えない毒:熱い飲み物が放出するマイクロプラスチックとナノプラスチックCreatrip Team
a month ago
国内外の新しい研究は、紙コップの内側にある薄いプラスチックの裏地から、熱い飲み物を入れたときに大量のマイクロプラスチックやナノプラスチック粒子、そして潜在的に有害な化学物質が放出されることを明らかにしている。コップを漏れ防止にするポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)のコーティングは80~90°Cで軟化することがあり、実験では非常に熱い水に短時間さらしただけでリットルあたり数百〜数千個の粒子が検出された。韓国の研究者は、ナノポアセンシングを用いて免疫細胞の炎症反応を引き起こすナノメートルサイズの粒子も検出した。世界保健機関(WHO)は、摂取されたマイクロプラスチックが免疫反応や酸化ストレスを高める可能性があると警告しており、長期曝露は一部の研究で腸内細菌の乱れ、器官の炎症、ホルモンの撹乱、心血管リスクと関連づけられている。もう一つの懸念は、撥水コーティングに使われることのあるPFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)で、体内に蓄積しやすく、一部の研究では血圧上昇と関連が指摘されている。専門家は、使い捨ての紙コップに熱い飲み物を長時間入れたままにしたり再利用したりすることを避け、可能であれば再利用可能なタンブラー(텀블러)を使うことを勧めている。健康リスクに加え、紙コップは紙とプラスチックが融合しているためリサイクルが難しく、廃棄されたコップは最終的にマイクロプラスチックに分解して土壌や海洋を汚染する。
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